2005年03月09日

バジリスク

種別:魔獣 知能:動物並み 出現頻度:稀 出現数:普通一匹、もしくは数匹 反応:敵対的 強さ:中 特殊能力:死の視線、石化能力、毒

「たとえムーア人がバジリスクを殺し、 その骸を大地に貼り付けるとも、 隠微な毒は槍を通り、いつしか勝者を殺す」

まさにバジリスクこそ凶獣の名に相応しい怪物だ。
伝説に謳われるバジリスクは。
その座するところより1マイル以内のすべての植物を枯らし、
砂漠と変える。
さらにその呼気と凝視はありとあらゆる生物を腐死させ、
またその体に触れるものをことごとく石に変えたと言う。

また、たとえこの呪われた生物を首尾よく倒すことが出来ても、
その強烈な毒気はやがては勝者の体をも蝕み、
時をおいて彼に同じ運命を送るのだ。
そのため冒頭の引用のムーア人の勇者は、自らその右腕、
つまり槍を持っていた腕を切り落としてその難を逃れたという。

この恐るべき能力のゆえに、バジリスクは、
古来、数々の物語において凶悪のたとえとして引用されている。
”バジリスクのような”という言葉は極めて邪悪な事を意味するのだ。
直接登場する場合はそれに比べると以外に少なく、
わずかにスペンサーの「妖精の女王」や、
ゼラズニイの「魔性の子」などにその顔を見せるくらいで、
それも本当にチョイ役といった程度でしかない。
が、実力は十分に発揮されている。

我々にとって幸運なことに、
バジリスクはゲームにおいては伝説ほどに危険な扱いをされていない。
「D&D(R)」における形状は子牛ほどの大きさもある巨大なトカゲといった感じだが、
バジリスク
中には「アドバンスドD&D(R)」のように、
八本の足が生えているような不気味な姿をしている場合もある。
が、もともとはコカトリスと同じ姿をしていたらしく、
コカトリス
古代ギリシアの伝説にはそう伝えられている。
それもそのはずで、コカトリスとバジリスクは、
まったく同じ生まれ方をするのだ。
驚くべきことに、この二つの魔物は、
オスの鶏の産んだ卵から生じてくるのである。
もっとも、バジリスクについては異説もあり、
それによればバジリスクは地中に数百年埋もれたワニの卵より孵るのだという。
ここからバジリスクの巨大なトカゲといった姿が出てきたのだろう。

バジリスクは多くの場合単独で、
「D&D(R)」においてはまれに少数で群れをなして出現する。
「ウィザードリー」においても、
メデューサ・リザードの名で登場するが、
ここでも五匹前後のグループでパーティーに襲いかかってくる。
出現する場所は、廃墟や洞穴、迷宮、
そして砂漠の王の名のごとく、砂漠などだ。

ゲームにおいてバジリスクの特殊能力はなんといっても魔力を秘めたその視線にある。
バジリスクと目を合わせた不幸なものは、ことごとく石と化し、
またその体に触れた場合にも、同様の運命が待っているのだ。
<ファイティング・ファンタジー>シリーズに登場するバジリスクは、
それに加え猛毒の瘴気を放ち、不運な戦士を冥界へ送り込む。
伝説のバジリスクにかなり近い扱いだといえよう。

しかし、バジリスクにも弱点はある。
それは、自分自身の石化能力により、己もまた石と化すということだ。
バジリスクに対して、何らかの手段を講じて、
(たとえば、鏡を向けるなどして)
その視線をはね返せば、鏡に映った己の視線により、
バジリスクは自らを石と化すだろう。
鏡のように磨き上げた盾でも、同様の効果がある。
また「D&D(R)」には、視線を跳ね返す魔法もある。
バジリスクよりも我々は知能においては数段上なのだから、
それを利用しない手はないわけだ。

もし、あなたが首尾よくバジリスクを倒すことが出来たなら、
”ドラゴンスレイヤー”ほどではないにせよ、
この怪物の力に相応しい敬意を受けるだろう。
そして力及ばず、石と化し、砕け散っても、
その破片はつなぎ合わされ、
あなたの勇気(愚行?)をたたえる記念碑となるだろう。

富士見書房 モンスター・コレクションより引用

投稿者 W32/Benjamin-A : 04:47 | コメント (0) | トラックバック

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