![]() |
1996/03/16 心斎橋2丁目劇場 23 渋谷ON AIR WEST |
2丁目久しぶりになる「はじめ」のテーマはズバリ“笑い”。 「わかりやすく、笑いやすくしたい。これまでは、カッコつけてるっていうか、イキってる部分があって。それがすべて邪魔してたんで、そこを全部省いてやりたいと思います。何も考えずに、笑うことだけを考えて見に来てくれたらOKの純粋なイベントです。見とかなヤバッスよ」。(Jr.) ※2丁目劇場では、18歳以上(高校生は不可)の入場を限定していました。 |
★今回はただおもしろいだけの“はじめ”をする。 ただし…… 千原兄弟が3月に“はじめ”というイベントをする。大阪は2丁目劇場で16日、東京は23日にON・AIR・WESTで行う。今回のコラムは“はじめ”をするにあたって思っている事をいくつか書こうと思う。まず今回、大阪は年齢制限があり、18才未満の人は入場出来ない事になっている。なぜ大阪は年齢制限があり、東京はないのかというと、昨年も東京で“はじめ”を行ったが、東京ではまだ千原兄弟はあまり知られておらず、そのせいかネタをしている時にキャーキャーわめく客もおらず、ネタをするにはかなりやりやすいので、東京で年齢制限はしない事にした。がしかし、大阪ではネタをしている時にフラッシュの数がすごかったり、訳の分からない所で笑ったりする客がいる。俺達が笑いを取ろうと舞台に出るとカメラのファインダーをのぞいて写真を撮ろうとしている人達がいる。俺はカメラごしにネタをみて、本当のおもしろさが伝わるはずがないと思っている。俺は客を笑かす事だけを考えて舞台に立っているが、一部の客はそんな事はどーでも良くて、笑いを見に来ているのではなく、自分の好みの人を見に来ている様に思える。だから、へんなポーズやハデな衣装で舞台に出ると、当然の様にフラッシュの数が多くなる。 以前“めがね部”というコントでブリーフ1枚になった時もフラッシュが多かった。そして、めがね部のユニホームがブリーフである事のおもしろさよりも、俺達がブリーフ1枚になっているという事がおもしろいと感じている人がたくさんいるように思えた。もちろん笑いなんて人それぞれがおもしろいと感じた所で自由に笑えば良いのだが、俺は別に衣装で笑いを取ろうなんてまったく思っていないし、その衣装がおもしろいとは思わない。そして、俺と違う感性のそういう所におもしろさを感じる人は若い10代の中に多い様な気がする(もちろん10代の人がそういう人ばかりではなく、いろんな人がいるし、20代でも30代でも、そういう人達はたくさんいるが)。そこで年齢制限をする事によって、いつもより笑いをしっかり見なければいけないというようなとてもいい空気になる。いつもは18才未満の人がほとんどだが、今回は18才未満の人が入場出来ないというのも空気が全然違ってとてもやりやすい。そして、年齢制限をする事によって、普段は見にこない年齢の人達が見に来たりする。そのために年齢制限をする事にした。 そして今回の“はじめ”は今までの“はじめ”とは違う。以前までの何回かの“はじめ”には笑いだけではなく、笑いに対する俺達の思いや、メッセージ的なものが、ふくまれていた。例えば、他人の脳下垂体を刺激する事が1番自分の脳下垂体を刺激する、だから俺は、お笑い芸人をやっている。という様な事を伝えようとしながら“はじめ”をやってきた。そしてそこが他のお笑いイベントと違う所だった。しかし今回の“はじめ”は、そういう部分をまったくはぶいた、笑いだけの、お笑い100%の“はじめ”をする。もちろん、今までの“はじめ”を否定しているのではなく、今回は、そこに笑い以外何もない、これ以上純粋なお笑いイベントはないという様な新しい “はじめ”をやる(もしかしたら無意識の中でその事が伝えたい事なのかもしれないが)。 だから今回の“はじめ”を見に来る人は、何も考えず、笑いだけを見てほしい。そして見終わった後に残るものは、“おもしろかった”という気持ちだけで、それ以外は何もないそんな“はじめ” をする。だからぜひ“はじめ”をご覧下さい。 |
★21才の僕 千原浩史
|
★千原恒例![]() ![]() |
|
'92年から続けている千原兄弟の単独イベント「はじめ」が3/16、心斎橋筋2丁目劇場で行われた。「人気漫才師」(写真上)、「海月の会」「亀山房代」などオリジナルのネタを次々に披露した千原。ネタの間には映像、両親による漫才のテープなどを挟むなど、90分間会場は笑いぱなしだった。 〜「関西ザテレビジョン」掲載〜 |