自分達のイベント「はじめ」は少しおいといて、 TVで面白い事をしようか。 千原兄弟は10月から4本のTV番組(TV大阪とTV朝日で始まる番組は10月からの新番組)をやるわけだが、ハッキリ言ってその中で自分たちが一番楽しめる番組は「千千原原」だろう。「千千原原」とは9月までTV大阪でやっていた「2丁目ワチャチャ号」という番組のあとに始まる番組だ。「ワチャチャ号」は2丁目のタレントが色々と出るという感じで 2丁目の番組だったが「千千原原」はTV大阪の意向や制作社側の思考により千原兄弟がメインでやらしてもらえることになった。出演者も多分ほとんどが千原兄弟で、出演する2丁目芸人も数人になるだろう。だから今まで2丁目の色んな芸人が見たくてワチャチャ号を見ていた人達は残念だと思うがワチャチャ号よりは確実におもしろい番組にしたいと思う。 千原兄弟がやっている番組の中でなぜ「千千原原」が一番面白いと思える番組になるかというと、自分自身が構成として入るからだ。簡単に言うとやらされるという立場から自分達でやるという立場に変わるからだ。例えば今までのワチャチャ号は構成作家やSTAFFが考えた事を自分達なりに演じるというような形だったが、「千千原原」は俺がやりたいと思う事や、おれが面白いと思う企画を考えて全て自分達のやりたいようになるという形になる。今現在4本のロケと2本分のスタジオを収録したが (現時点ではまだオン・エアされていないが)、多分自分達が出ているどの番組よりも面白いと思える内容になっているだろう。これから先もどんどん新しい企画を考えて、自分がTVのオン・エアを見て本当に笑える番組にしていきたい。他の番組と比べて「千千原原」の制作費の驚異的な少なさなどからやりたくてもできない企画というのが多々あるが、それはそれなりに金が無いならではの番組として色々とやっていきたいと思う。 千原兄弟は他に大阪で2本の番組をやっているが、100%自分達が面白いと思う事をやっていると言い切れない部分がある。自分達の力不足という点もあるが、企画自体に疑問を持っていたり、 STAFFとの笑いの感性の違いが明らかだったり、編集の仕方がどう考えても納得がいかなかったりする部分がある。自分達がやっていて面白いと思えるのは「スンゲーBEST10」という番組のバカトークという 2人で何の打合わせもなくただ適当にしゃべるというコーナーぐらいだ。この世界にいると本当にお笑いのセンスの無い奴がお笑い番組に携わっているという事が多い。はっきり言って芸人は24時間面白いことを考えている訳で、その中に仕事の1つとしてお笑いをかじっているような奴が入ってきてお互いが納得いくものが出来るはずがない。 そして最近想う事は千原兄弟はどの笑いをしている時が一番面白いかということだ。それは間違いなく企画、構成、出演している千原兄弟のイベント「はじめ」だ。確実に「はじめ」が一番千原兄弟を面白くさせる空間である。なぜ「はじめ」が面白いのかというと自分達が誰よりも楽しんでいるからだ。自分達が面白いと思う事を自由にやっているのが何より一番面白いに決まっている。今まではSTAFFが考えた納得のいかない企画を何とか面白く見せようとしたり、あるいは、面白くないと思いながらやっている事もあった(もちろん面白いと素直に思ってやっている事もたくさんあるが)。だから千原兄弟自身も自分達が本当に面白いと思えることは「はじめ」でやればいいという様な考えが無意識の中にあったはずだ。しかし10月から先は少しの間「はじめ」はおいておいて、「TVで面白い事を」という軽い目標のようなものを頭に入れてやっていこうと思っている。 自分達が創れる番組「千千原原」。必ず面白い番組にする。そしていつかTVで「はじめ」をする。 |