娘酒
冷たい冬風 帰る夜(よ)は つけた熱燗 ぐいと呑む 片方ふすまを そっと開け 寝顔の可愛い 娘酒 毛布に真ん丸 くるまって 親指くわえて 寝る我が子 隣の寝床で あぐらかく 笑顔になる夜 娘酒 いつまでこうして みてられる まつ毛の綺麗な 無垢な子よ いつかはお前も 家を出る 切なくほろ酔い 娘酒