ドアの向こうは セピア色の世界
広くなった部屋
テーブルのメモ この胸に
すべてを受けとめたい
ツンとする香りが 涙をさそい
「ただいま」の言葉を のみこんだ
Ah あたためて あたためています
あの時と同じ カレーを
母の思い出の 鍵を開けて
この胸に 真実を 伝えて
今も 手書きのレシピにぎりしめて
新しいエプロン
つけた キッチン
包丁はうまく
使えない
おふくろの味が 必要なのよ
いとしくて マニュキアおとしたから
Ah あたためて あたためています
あの人の好きな カレーを
せのかたち 探し続けて
いつの日か 母さんの 味にするわ
Ah あたためて あたためています
あの人の好きな カレーを
ルーの中には 愛のエッセンス とけて
フツフツ 熱い心で 待っています
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