道端に ゆれてる こすもすの 花を 摘んでは
握りしめ 転ばぬように 母のもとへ 走り 走る
こすもすの花と とびこんだ 母の胸のなか
こぼれるような 母の笑顔 ただ 嬉しくて
夕焼けの色 燃える山の色 手にした こすもすの花
大好きなひとに 届けたい いまも いまも 変わらない
ありがとうの言葉添えて こすもすの花を 届けたい
故郷(ふるさと)を 離れて こすもすの 花が 誘(いざな)う
幾重(いくえ)にも 縺(もつ)れるように 幼い日が 巡り 巡る
戯(たわむ)れる花と よみがえる いまの心に
ひだまりみたいな 母の愛が ただ 恋しくて
秋風の音 ぬける空の色 揺れてた こすもすの花
大好きなひとに 伝えたい いまも いまも 忘れない
ありがとうの言葉託して こすもすの花を 届けよう
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