春よこい 春よこい 春よこい
春はみんなが 目を覚まします
せみのさなぎは つちのなか
ジリジリ鳴くのは まだはやい
セミって どうやって いきているのかな
五年から七年 土の中で
夏が来た 夏が来た 夏が来た
ぼくも 私も セミになる
ぼくは鳴けない ツクボウシ
ツクツク鳴きたい ぼくなのに
セミつて 何食べて いるのかな
木の幹から 木のしるを すっているのかな
秋待たず 秋待たず 秋待たず
ぼくらは たまご産み しんでゆく
次の時代の セミを生む
木の汁吸って つちのなか
つちのなかで どうやって 住んでいるのかな
だれにも じゃまされない うらやましいな
冬が来た 冬が来た 冬が来た
風も なければ 音もない
じっと動かず つちのなか
あなほり名人 さなぎのこ
セミは 何年も つちのなか
そとに出て 七日で しんでしまうのさ
うるさいときも あるけれど かわいがってね
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