流れる雲を見上げていつも
天まで届けと背伸びした
雨降る日あり 晴れの日もあり
過ぐる時代の渦の中
今吊されて揺れている
若者いつか知るだろう
己(おの)が運命(さだめ)の行く末を 行く末を
流れる月日 人の世の姿
愛憎見つめて 風の中
争いごとも 結ぶ誓いも
長い歴史の一模様
今憎しみの眼(まなこ)持て
見上げる老婆 哀れなり
無駄な命の 無いものを 無いものを
流れに浮かぶ うたかた見れば
消えては結ぶ その姿
人の命も 花の命も
仮の宿での侘び住まい
風のそよぎに歌を聴く
夜空の星で夢を描(か)く
千年杉のひとりごと ひとりごと
千年杉のひとりごと ひとりごと
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