〜 散策レポ 〜  東京・山梨  06.6.13



今日は山梨へ行く用事があったので、その前後にいろいろと見て回ろう。

午後4〜7時頃の用事なので、とりあえず2・3時間早く行ってみた。


けっこう道が混んでて午後2時過ぎに現地到着。

起きてから頭痛でどうなる事かと思ったけど、しっかりバファったおかげで

すっかり元気になった。 これなら大丈夫だ。

天気予報は微妙も日が差して蒸し暑く、風がちょっと強めだけど

それ以外は良いコンディション。

まずはいつもの如く、スズメバチポイントから。


到着すると、今日はけっこうな数のヒオドシチョウが飛んでいた。

意外と大きいね。

数匹が木陰で休んでいたので写真を撮ろうと頑張ったけど、

翅を開くタイミングが合わず難しい。

蝶の撮影は、タイミングと根気がいるようだ。






ヒオドシチョウ 翅外枠のブルーが地味ながら綺麗



しかし、撮影中だいぶ蚊に食われた。

頭虫 (頭の周りにまとわりつくやつ) も多いし…


今日のここはあまり虫の数が多くない。

先週同様にハルゼミは鳴いていたけど

どこで鳴いているのか全く姿が見えない。

みんな高いところにいるようだ。

あとは、先日も見かけたこの幼虫くらい。






ウスタビガ幼虫 今日のは背中に点々がついてます




触るとキュッキュッと音を出すらしいけど… やめておいた。

時間はもう3時になる。 ポイントを移動する事にした。


移動途中の山道で、いつも蝶がちょろちょろ舞っている所があるのでおりてみる。

今日もいました。 さて、何の蝶なのか?






ゲイシャでした



ゲイシャことクジャクチョウ。 けっこう綺麗だね。

地面に止まるのが好きなようだけどけっこう敏感。

そっと近づいてもすぐ飛んでしまうのでこれが限界…

もう少し下の翅も開いている写真が撮りたい…

次回以降の宿題にしよう。


途中ちょっと寄ってみた台場クヌギに、今日の第1クワガタさんを発見。






ペアで仲良く…



こう見るとスジクワっぽいけど、穴から出して確認したらコクワでした。

車に乗って移動しようとしたら困った同乗者が…






たぶんコマルハナバチの♂



なかなか出て行ってくれないから…

ブンブンうるさいし怖いんですけどっ!


さて、次のポイントに到着。

ここは2度目のオオクワ♀を捕った所。

いる時はいろいろな昆虫を観察できる。 果たして今日はどうかな?






オオミスジ 普段は軽視していたが、観察すると意外と面白い



キスジトラカミキリ 高い所にいた



ベニカミキリ 初めてお目にかかりました



ケヤキナガタマムシ 体長1cmちょっと



今日もいた謎の蜂



なんかこの蜂、木の割れ目にお尻を突っ込んで卵を産んでるっぽい。

この木はカミキリや小さいタマムシが多いので、

それらの幼虫に寄生するんだろうか?

まさか木を食って育たないだろうし… 疑問だ。


 
※ 調査の結果、ヒラタタマバチ科の仲間までしかわからなかった やはり謎の蜂なようだ…

   
↑ニホンヒラタタマバチと判明 他の蜂に寄生するようだ 検索したが、データがほとんど見つからず…


今日も大きいスズメバチがいた。 5cmはあったと思う。

近づいて撮影してみようとしたその瞬間…













     うわ〜っ!!











シャッターを切った時はこうでした…



マジ焦ったから(苦笑) いきなり飛ぶなよ!

おっかね〜じゃん…



オオクワ♀を捕った木は今日もコクワがいくつかついていた。

穴を覗いてみると、おぉっ!? ちょっと大きいのが…











はい、期待を裏切りません!!



予想通りの結果でした。

でも、このコクワは5cm級だった。 一瞬だけときめいたし(笑)


オレンジ色の綺麗な蝶が飛んでいた。

とりあえず後を追いかけて、止まったところを撮影してみた。






ウラナミアカシジミ



郊外などではけっこう普通にいるようだけど、じっくり見るのは初めてだった。

なんか蝶を観察するのって面白いかもしれない。 撮影は大変だけど…



さてさて、いろいろ見ていたら4時半になっていた。

そろそろ用事を済ませに行かないと。

なんか今日はいろいろ見れて楽しいんだけど…


戻る途中、そういえばあの蛹はどうなったかな?と気になった。

5.29 (散策レポ9) のヒオドシチョウの蛹。

いっぱい飛んでるこいつらのどれかなのかな?

で、チェックしてみました。






まだお住まいでしたか…



もうすぐ羽化? 何かトラブル?

無事に羽化できればいいんだけどね、また次回チェックしてみる。


山を降りる途中、もう一ヶ所だけ軽く散策。

ま、寄らなくてよかったみたい…






高い所にゴマダラチョウ










夜の部



T君宅での用件も終え、午後7時半過ぎに有名産地ではないポイントへ。

とりあえずノコが1匹いればいいので、ここで見て早く帰る目論みであった。

が、雰囲気はいいんだけど、ノコの姿は全くナシ。

今日はコクワの姿はそこそこ確認できたので、先行者がいたとは考えづらい。

やはり厳冬の影響が出てるのかな? 全くノコの姿を目にしない。


他地域では、ノコもミヤマも出だしたという情報は耳にするけど…

時間もまだ8時過ぎだし、戻って崖ゾーンだけ見てみることにする。

ここならノコがいるかもしれない…












ここの木は良い感じの朽ち方なのかな? 5cm級の大きいコクワが多かった。

オオクワがいれば、大きいのが捕れそうなんだけど。

昔一度ここで捕り逃しちゃったし…

ここもだいぶ木を削られているけど、他の場所よりも人の出入りは少ないと思われる。

雰囲気的には良いので、これ以上荒らされないことを願いたい。


結局ここでもノコは見れなかった。

雨も降ってきたし、ミヤマルートで帰ることにした。



温度計は17℃。 今日はなんかいそうな気がする。

時間もあるので、昔灯下回りしていた所を行けるだけ行ってみる。


ある施設の電気の所に昔はよく落ちていた。

今日もいたけど大きめのコクワだけ。

電灯連続の場所に行ってみると大きめの♀が。 ミヤマか!?











 
ノコでした



けっこう大きい。 35〜37ミリ位はある。 ♂が見たかったんだけど…

今年はまたノコのブリードをしようかと思い一度はキープしたけど、

やっぱりリリースしておいた。


この上は、去年まで工事をしていて入れなかったけど、

今は明るい灯りがついている。

行けるようなのでちょこっと行ってみると、けっこう期待できそうな感じだ。






本日は初めまして…



お名前を存じませぬ… ホソカミキリでした



カジカガエル



平べったくて水掻きが大きく、目に特徴がある。

ピョンピョン大きく跳ねて早かった。


うん、今日はクワがいなかったけど、ここは今後期待できそうだ。

いろんなモノが集まってきてるから楽しいや。


その後、雨が降ったりやんだりでミヤマルートに入る頃には気温も肌寒く…

山の入り口付近の灯下で、20cm位ある大ムカデが! 体も凄くぶっとい。

たばこを横に置いて比較写真を撮ろうとしたけど、急にクネクネと早歩き…


期待の橋は蛾が多いものの、画像を撮る程の奴らは見かけなかった。


ずいぶんとゆっくりあちこち回ったもんだから、この時点で2時を過ぎていた。

今日は朝起きてから何も食べていない。 ま、いつもの事なんだけど(汗)


地元でノコがいそうな場所を二ヶ所だけ見て、明るくなる前にホカ弁買って帰ろう!



午前3時頃、54ミリヒラタを見た所を散策。

一番最初に樹液がたくさん出ている3本の木を見て、他あちこち見てみたが…

ここは場所的に競争率が激しい事が予想されるけど、やはりちっこいコクワを

少々見かける程度。

諦めて、最後にもう一度最初に見た樹液の出てる木を見に行った。



!?  あら…












いつの間に…



さっきは見逃さないように探したんだけど…


この木には隠れるような洞もなく、根元も潜れないような感じになっている。

ただ、根元に少しだけ草が生えているので、そこに隠れてた?

試しに草を少し掻き分けてみたら、小さいコクワ♀も2匹いた。

ん〜、勉強になった。



お目当てのノコではなかったけど、ある意味こちらの方が嬉しいかもしれない。

なかなか見れないヒラタ♀。

しかも、54ミリ♂と同ポイントなので、ペアリングさせるのに絶好だ。

少々ダニがいるっぽいので、しばらく隔離してから同居させよう。


もう一ヶ所はカブト♀とコクワだけだった。

ホカ弁を買って家に着く頃には、うっすらと空が明るくなっていた。



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