〜 散策レポ 〜  北海道 10.6.20〜25 (Part-5)



本日は、geckoさんと大雪山を登るので、午前3時半前に山小屋を出発。

道路に出るまでの2キロちょっとの一本道で… 見てしまいました。 本物の熊を!


うっすらと明るくなってきた薄暗い道を2頭の子熊が走って横切る。

子熊といっても猿より大きく50kgはあったかと。

運転しながらカメラを持ったけど、さすがに間に合わなかった…


先日、夕方にこの山道を歩いてバス停まで来いという話があって、

結局中止になったんだけど、歩いていてもし出くわしたら

まずかったよなとつくづく思った。


昨年もこの辺りで熊の目撃情報があったけど、だいたい同じ場所だった。

やっぱりいるんだね…

話だけでは信じてもらえないだろうから、ぜひ写真に撮っておきたかった。

山小屋オーナー白雪さんたちは、毎日山小屋周辺の墓地内を犬と散歩している。

2キロ離れているとはいっても、同じ敷地内だから…

今後、遭遇しないことを祈りたい。



初っ端から貴重な体験をし、4時ちょいにgeckoさんと合流。

3時間ほどかけて大雪山に到着した。






いつもは場所を公開しないが、ここは隠しても意味がないので記載することにした



天気予報は晴れ、気温30度前後で風は弱いらしい。

ウスバキチョウがたくさん飛んでいてほしい。


さっそく登っていくが、これが想像以上にきつかった。

「絶対に厚底の紐靴を買っておくように」 と言われていたので、

滑りにくそうな運動靴を買っておいた。

この時点で山を舐めていたかもしれない…

登山道は、一歩踏み外したら下まで転げ落ちる程の急斜面。

途中で会った登山者さんに、「運動靴で来てるの? 自殺行為だよ」

みたいな事を言われた気がする…






先を行くgecko隊長



おーい、待ってくれ〜!



「景色が綺麗ですよ」 と言われても、下を見ると動けなくなる… この急斜面が伝わりにくいのが残念



途中、腰の曲がったおじいさんのようになったり(苦笑)

だって、急斜面で足跡だけが頼りだもん。

ホント、踏み外したり滑ったりしたら下まで落ちちゃう…

本当にこの時は帰りたくなっていた。

しかし、帰るにもまた同じ道を戻らんといかんのよね。

ゆっくりでもいいから足跡だけ見て慎重に歩いていった。



そんな山道を苦労して登りきった。

一時間ちょっとは歩きっぱなしだった。






ここが有名な…



すでに足はフラフラだけど、ようやく景色を見る余裕ができて美しさを体感できた。






コマクサ  これがウスバキチョウの食草



この付近に来ると風がかなり強くなっていた。

途中でも話していたけど、この風で蝶は飛ぶのか?

もしかしたら…と不安だった。


強風で流される蝶がいた。 geckoさんはウスバキだったと言う。

いることはいるようなので、期待を膨らませて見回してみると…








いました!



ウスバキチョウ



出始めは早かったようで、すでにピークは過ぎているらしい。

この個体もちょっと擦れ気味。

すぐに飛ばされていってしまい、他の個体を探すもなかなか見つからない。


その後、今度は色の違う蝶が強風の中飛んでいた。

これがダイセツタカネヒカゲ?






でした



これもなかなか近くに止まってくれない



強風対策なのか、体を倒して止まる習性があるようで、

あまり絵になる姿で写させてくれないのが悩み。


さすがに標高が高いので気温は低い。

時々雲がかかり、日差しが遮られると震えてきた。

汗ダラダラの体にはきつい風…

下の気温と天気でジャンバーを置いてきたことを後悔。 舐めてた…



でも、せっかくなのでいろんなものを見ておきたい。

こんなチャンス、滅多にないんだから。

普段は撮らないような生きものも、もしかしたら大雪山固有の貴重な存在

かもしれないので撮っておく。






ダイセツハマキ(仮称)

ダイセツホソハマキでほぼ間違いなさそうです (Special Thanks : 蛾LOVEさん、ATSさん)



ダイセツクロコメツキ(仮称)



ダイセツドクガ幼虫(これは本当)



平坦な道がけっこう長いので、人があまり行かない方もちょこっと歩いてみた。

すると、鳥の囀りが聞こえるので、かなり遠いけど気付かれないよう撮ってみた。

もしかしたらギンザンマシコかも?






違った… でも、北海道の夏鳥 ノゴマでした



遠いので画像が粗いのが残念



囀っていた



他には何もいなく、geckoさんや他の登山者さんが集まっている方に戻る。






ダイセツタカネヒカゲ  ちょっと遠くにいると保護色になっていて見つけづらい






ウスバキチョウは少ない。 風がなければどうなんだろ?

高山植物も目にする機会がないのでいろいろ撮ってみる。

種名はほとんどわかりません(汗)






イワウメ



イワウメの枯れたの?















キバナシオガマ



これは大雪山でしか見られないようだ


geckoさん曰く…

「まーくさん、顔に鳥肌が立ってる。 それ見た時点でヤバいと思った」 らしい(苦笑)


たぶんもっと長くいたかったろうな… ごめんね。

そろそろ下山しようかという時、待望のウスバキチョウが近くに来てくれた。






ちょっと角度が悪いけど…



なんとかここまで…



もう一度見られてよかった。













エゾツツジじゃないし、キバナシャクナゲではないし…



来た道のことを考えると動きたくないけど、結局は戻らなくちゃ帰れないもんね。

もう一度集中して歩いていこう。






どうです? 怖いっしょ!?



アナアキゾウムシの一種のようです



お〜い 待ってくれ〜〜〜!



無事に下山できました。


駐車場に戻るとコヒオドシが。

めちゃくちゃ擦れてるけど、お構いなしに撮影していた。






綺麗な個体に会いたい









だいぶ曇ってきた。 振り返ってみると…






あそこを通ってきたんだね…



時刻はまだ午前。

もう一ヶ所、某公園でトンボなどを撮りにいくことになった。






路上にヒグマの糞  geckoさんがひっくり返したが糞虫の姿はなし



下におりると雲ひとつない晴天。 気温差何度?というくらいに暑い。

せっかくなので、観光名所の滝を見に連れて行っていただいた。






流星の滝






銀河の滝



また3時間ほど運転。 本当にお疲れ様でした。


公園に到着。 ここにホンサナエがたくさんいると。

地元近辺でホンサナエなんて聞いたことがないので

楽しみにしていたけど、ここはわんさかいる。






何十もいる 羨ましい






想像していたよりかなり小さかった












これだけたくさんいるのに、♀の姿はほとんどなし…


近くに大きなトンボが飛んできてすぐに止まった。






コオニヤンマ









ドアップ〜






なんか楽しい。


続いて、geckoさんがエゾトンボ系を捕まえたので見せていただいた。






エゾコヤマトンボ






ドアップ〜









トンボ撮りでかなり時間を使い、そろそろお開きの時間。

最後に公園の外周を少し歩く。 目立ったものはあまりいなかった。






ハネビロハナカミキリ



今回の北海道遠征では、かなりお世話になりました。 本当にgecko様々でした。

会ってみての印象は、知識豊富なナイスガイ。

次回9月の訪問でもご一緒できれば大変嬉しいです。


この場を借りまして、いろいろとありがとうございました。


  ※ gecko氏の大雪山散策記は こちらこちら 。 違う視点で記事を書かれています。

   
↑ 記事を削除されたので、リンクを外しました




山小屋へ戻ると、滞在時間はほとんど残っていませんでした。

例の一本道はカメラの電源をオンにして走ってみるも、熊は現れませんでした。


山小屋に一匹の蝶が舞っている。

あっ、これ… オオイチモンジじゃん!

止まりたそうにしているがうまく止まれず。

ゆったりしていたので止まるのを待っていたけど、諦めてどこかに行っちゃった…

飛翔写真か網で一度捕獲しておけばよかった。 最後の最後で…(涙)






シロトラカミキリがいたので最後に撮影


今回も山小屋と車の使用を快諾していただいた白雪さんに感謝です。

本当にありがたいです。

作業している Oさんにもお世話になりました。

次回の訪問の時もよろしくお願い致します。

もしかしたら、次が最後の訪問になるかもしれません。


最後に、わんちゃんお散歩時の小さい画像で〆とさせていただきます。

本当に熊に気をつけてください!




        

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