〜 散策レポ 〜  東京 10.11.12(夜の部) + おまけ



先月は未見のクロウスタビガに会うことが出来た。

もう一種類、晩秋に現れるウスタビガは昨年観察することができた。

昨年見れたから今年はいいやーと思っていたけど、

日が経つにつれてやっぱり見ておきたいなと…


というわけで、クロウスを見た高所のトイレなら昼でも残り蛾がいるだろうと、

前日(11日)出かけた模様をまずはダイジェストでお送りします。




11日、ほぼ快晴の空。

残り蛾を見に行く前に、東京の山を少し歩いてみた。

しかし、この時期の深い山は陽が低いので、林道は日陰が多くて寒いくらい。


早々に切り上げて目的地へ向かう。

本日の気温は18度位らしいが、到着した現地の温度計は5度…

まだ昼の2時なんですけど(汗)


トイレに到着。

いることに疑いを持たなかったのだが、観光バスが2台止まっていて人がたくさん。

しまった… ここは紅葉のポイントで昼間は賑やかなんだね。

そんなわけで、掃除されているようで全く姿なし。

小さい蛾が僅かにいた程度… 読みが甘かった。


画像は↓にまとめて(といっても4枚ですが)貼っておきます。

これは夜に行かなければ…






紅葉だけ撮影



カバエダシャク



別個体



アキナミシャク




以上(笑)


というわけで、夜に出かける気分がMAXとなってしまった。

冗談でガキに 「行くか?」 と言うと、一緒に行く事になってしまった。

夜中の親子ドライブだ。


9時過ぎ、出発から40分程でガキは就寝… なんのために来たんだか(苦笑)



2時間ほどで現地到着。

気温は2度。 氷点下かと思っていたけど、吐く息は白くやっぱり寒い。

途中の外灯に虫の姿はなく、ちょっと不安な気分だったが…






これもアキナミシャクかな?



ウスオビフユエダシャク



クシヒゲシャチホコの♀ (Special Thanks : 川北さん)  ならば、♂を見たかったな…



う〜ん、ここは昼でも5度(昨日)だったので、出が早くて終わっちゃったのか?

それともこの辺りには生息していない? …それはないだろう。

ともかく、現時点では惨敗だ。 このままでは帰れない。

グルっと回って、いつもの方面を見ながら帰宅することにした。



しばらく下った辺りで目の前に大物が飛び出した。

時速70キロなので急には止まれない。

Uターンして戻った時には少し上の方に移動してしまったけど…






暗くてピントが合わない… 大きな鹿がいた



立派な角です



急勾配もなんのその、一気に上がっていった



こんな時にガキは熟睡… 見せてやりたかったな。


だいぶ下ったところの会社の窓に大きめの蛾の影が目に入った。

車を止めて見に行ってみる。








ヒメヤママユだった



ヒメがいるということは、多少期待はできるかな?


この後、夜景を見に下車した時にガキは起きてきた。

親子で夜景を見て瞳ウルウルした(笑)






綺麗な夜景がうまく反映されていません(苦笑)



国道に出ると、ウスタビガの♀とわかる個体が道路上でバタバタ。

後ろから来る車に気をつけながら歩いて戻ってみたけど、

飛んでいってしまったようだ。 いることはわかった。

ならば、昨年見たポイントへ急ぐ。 ちょっと気合いが入ってきた。


まずはガキと共に某駅の構内へ。 改札付近に…






ガーン…



そのまま歩いていくと…






いました



何枚も撮ったけど、このあと綺麗な個体がいくつか落ちていたのでそちらを撮影。






完品







可愛い









やっぱり♀ばかり。 ♂は10月末に来ないと見れないかな?

時期は遅いけど、なんとか見られればと思い、茶色いのが落ちてることを期待。


すると…




ちゃ・ちゃいろだ…













やっぱり(笑)



ヒメヤママユ


ここの気温が5度表示。 落ちてる蛾は寒さで固まっている。

手に乗せると温かさで1分程で動き始める。

♀はお腹一杯になりつつあるけどこの時期にのみ会えるので、

綺麗な個体は撮っていこう。






ウスタビガの時期も終盤と思うが、綺麗な個体が多かった



ご機嫌ななめモード



多少ご機嫌直ったようです






一番奥まで行ってみる。






♀しかいなかった



この子は茶色が強く出た個体



カジカガエルポイントへ移動するも、ここも♀のみなので割愛。


大きく移動してミヤマルートの橋を歩いてみる。

ここは気持ち寒さは緩い気がする。






ウスギヌカギバ



ケンモンミドリキリガ



ミドリハガタヨトウ



ここも♀のみ



どの蛾も夜露で濡れていた。


東京でもウスタビガは少ないながらも生息している。

高地ではもう終わりでも、東京ならもしかしたら♂がまだいるかもと

期待を持ちながら走っていく。






また爆睡 もう1時だもんね



外灯に落ちてる蛾はいないので、トイレまで一気に進む。

果たして、♂はいるか? 東京産ウスタビガに会えるか?






ウスキトガリキリガ  ノコメトガリキリガというそっくりさんがいる






横から見ると 『トガリ』 がよくわかる



ミドリハガタヨトウ



キエグリシャチホコ




いなかったか、しょうがない。 来年は時期を早めて♂にも会いたい。


山道を下り、少し店のある辺りまで来ると…




ん?



路上でバタバタしている茶色いのが。



ヒメかなと思うも、もしかして?ってこともあるから一応下車してみよう。












もしかした!



東京産の♂個体。

翅が痛んでいるのはしょうがない、会えた事を素直に喜びたい。






だいぶ痛んでるね…









裏側は♀の模様みたいだ



最後にもう一枚



とりあえずの目標は達成できた。 本年の夜回りはこれにて終了。

来年は完品の♂に会ってみたいと現時点では思っている。

あとは来年の気分次第というところか…



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