〜 散策レポ 〜  東京 11.6.13



先月予定していた東京西部の散策。

昨年ご一緒したゆたかさんと歩く予定も天気には勝てず。

今日に延期も前日まで雨が降り続き、予報も正直絶望的だった。

しかし、朝にはやむ予報に変わり、晴れ間は期待できそうもないけど決行することに。


午前8時過ぎに合流。

フィールドで知り合ったというMさんもお越しになり、3人で山を歩き始める。


どんよりの空模様で、時折パラっとくるも支障をきたす程ではなかった。

晴れないと蝶は期待薄なので、ゆっくり歩いていつも以上に凝視していく。

一人で歩いて気付かないものも、目が六つあるといろいろな発見がある。


   あっ、今日は曇りで林道は暗めなので、いつも以上にボケ画像が多いことをご了承くださいまし…






トゲカメムシ



アカマキバサシガメ



タイコウチみたいだ



小さいツノがあるので、現地でツノゼミ系じゃない?なんて言ってたけど



トビイロツノゼミでした



ウスモンオトシブミ



カシルリオトシブミ



マルウンカ



スカシシリアゲモドキ



ムラサキシラホシカメムシ(ツヤマルシラホシカメムシ)






脱皮殻がくっついちゃったようで… もったいない



初めて見るタイプだったが、ホソマダラシリアゲが有力です



ルイヨウマダラテントウ  いわゆる 『東京西郊型エピラクナ』 と思われます



くっさいのを漏らしやがって…



アリスアブ系



こういう特徴(力こぶ)があるのはわかりやすい



ルイスアシナガオトシブミ



ヤマトイシノミ



昨年見たのとは色が違うけど、ストロボを焚くと変わるのかもしれない



ジュウジナガカメムシ



チビタマムシ系  ソーンダーズチビタマムシが一番近いと思う



ベニモンチビオオキノコかな?  チビのくせしてオオキノコとは…



胸の形状から、クシヒゲベニボタルの♀かと

ちょっと怪しかったので調べてみると、胸の特徴や体の太さから フトベニボタルのようです




クロボシヒラタシデムシ



目立ったものはあまりいないけど何気に楽しい。

一人だったら惨敗気分になりそうだけど、話しながら歩いているので充実している。


大きな土場があった。 曇ってるけど少しは何かしら来てくれてるかな?






ウスイロトラカミキリ



オナガバチ系  似ているのはいたが種名が付いておらず… 解明するのは困難です



産卵中



ニジゴミムシダマシ なんか綺麗だったので撮ってみた



よく見たら居候付きじゃないか…



綺麗なんだけどね…



土場を後にして歩き出すと急に晴れ間が覗いた。

ほんの数分だったけれど、これで雰囲気はガラっと変わった。






たぶんヒゲナガオトシブミ♀ ♂も見たかった

ウスアカオトシブミかもしれません 区別方法がわからん…







シロジュウシホシテントウ



ニセクロホシテントウゴミムシダマシ



テントウにゴミムシって… ニセに加えてダマシって… 凄い名前だ(苦笑)



この凄い名前のを一人で写していたら、先を行くお二方からお声が…



「担当者! 担当者っ!」


なになに? 行ってみると…






そういうことね(笑)



アオダイショウ 1m20cmくらいだったかな



逃げ場を失って怒りまくり



担当者ってねぇ… 間違いではないけど(笑)

この子にちょっかいを出していたら指に歯が当たった。

久々にヘビで流血した。


ちょっと盛り上がってきて先へ進む。






大きいゾウムシ Mさんがとても喜んでいた なんちゃらアナアキゾウムシかなって話していたけど…

慎重に調査をした結果、かなり擦れきった状態のオオゾウムシのような気がする 杉にも産卵するようだ



トホシハムシ



良いアングルで撮れなかった



あれはオオゾウムシじゃないと思ったんだけどな。

Mさんは今頃ガッカリされてるだろう…


歩いてて声は何度か聞いていたオオルリ。

ちょっと近そうな場所で鳴いていたのでよーく探してみると

なんとか姿を見ることが出来た。






葉っぱが邪魔で探すのに苦労した



エサを咥えながら囀る 雌にアピールしているのだろう



裏側のブルーも撮りたかった




太陽はまた隠れてしまったけど、空は明るい感じになっている。

ようやく蝶も活動し始めた。






サカハチチョウ 春型




ミヤマカラスアゲハ



綺麗な個体



ホント、一気に動き始めた。 太陽の有難みをつくづくと感じる。

この後はもう晴れ間はなく、徐々に空は暗くなっていく。






キンイロキリガ



終点に到着。 ここまで数時間歩きっぱなし。

蝶が出てくる前にMさんが、「せめてマイマイカブリでも歩いてないかな」 と。

この終点地点に落ち葉が溜まっていたので、棒で数回ほじくり返してみたら…



個人的には…


マイマイカブリ以上の…



控えめにガッツポーズ…











ヒバカリが出てきた



しかも幼蛇。 ヒバカリの幼蛇は初見。

本土生息 8種全ての幼蛇をコンプリートした瞬間だった。






指との比較で太さはおわかりでしょう






20cmちょいくらい



置いてみんなで撮影会



皆さんも撮影されたので、もう一度じっくりと手にとって遊んだ。






手のひらサイズ









可愛い



普段はあまり落ち葉とかをひっくり返したりしないけど、今後の活動に役立ちそうだ。

Mさんがマイマイカブリと言わなかったら、たぶんほじくらなかっただろう。

個人的にMさんに感謝です。


あとは来た道を引き返すのみ。 新しい出会いが何かあればいいな。






翅の赤いコメツキは80種いると以前ご指摘を受けまして…
大きさと胸の毛の雰囲気から、オオアカコメツキっぽい?

ニホンフトヒラタコメツキでした (Special Thanks : Sodaさん)



アカタテハの幼虫がいくつか見られた



アサギマダラ



ニジゴミムシダマシ



トゲカメムシ



サカハチチョウ






ザトウムシ 捕食中



フトハサミツノカメムシ♀ (ヒメハサミツノカメムシの可能性もあります)



ハートマークのエサキモンキツノカメムシ



イチモンジカメノコハムシ



シロオビナカボソタマムシ







アカマキバサシガメ



胸の赤いベニボタルは初めて見るなって思ったけど…



騙された! ニホンベニコメツキだった ひっくり返してみたかった



8時半前には歩き出し、戻ってきたのが午後4時半…

なんと、8時間もほとんど休憩せずに歩いていたことになる。

これには一同唖然と同時に苦笑い。

疲れたけど心地良い疲れだ。 充実して楽しい一日でした。


ゆたかさんはサカハチチョウとミヤマカラス、Mさんはゾウムシとシデムシ。

私はオオルリとヒバカリ。 三者三様だけど、皆盛り上がれたのはよかった。

今となってはゾウムシだけがね…



ゆたかさん・Mさん、一日ありがとうございました。

年に何回かお約束にしたいですね。

またご一緒できる日を楽しみにしています。 次回は晴天の日に。



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