〜 散策レポ 〜  長野・山梨 11.6.14



昨年も行ってみようと考えていたけど、時期がちょっとズレたので断念した

ハッチョウトンボを今年は必ず行くと決めていた。

とりあえず、いくつかある生息地のうちわかりやすそうな場所へ。


午前4時前に出発し、寝不足のため途中のSAで一時間ほど仮眠。

現地には8時前くらいに到着した。

初めて行くけど迷うことなく着きそうなので、一面田んぼの中の休耕田を見てみる。






おそらくアジアイトトンボ 横からも撮ればよかったかな



あっ、モートン!



ここの休耕田にだけたくさん繁殖していた












少なくとも50個体くらいはいた。 いる所にはいるんだね。

♀の成熟個体が全くいなかったのは気温の兼ね合いかな。


いくつか休耕田があるので見てみるも、モートンはそこだけでしか見れなかった。

何かしらの繁殖条件があるのだろう。






ホソミオツネントンボ



ヒモワタカイガラムシ 白い部分は蝋状物質で、中身は卵がぎっしり



さて、目的の場所へ到着。

想像していた雰囲気とはかけ離れていた。

こんな狭い場所で… こりゃ保護しなければ残らなさそうだ。

平日ということもあるけど、他に誰もいなかったのは意外だった。

個人的にはそれでよかったけど。


では、端っこから歩いてみよう。






ヨツボシトンボ



ん? こやつは?



あとでじっくり撮ろう



人工的な池には、ヨツボシ・シオヤ・シオカラ・クロスジギン・イトトンボが飛んでいた。

ハッチョウトンボはおそらく奥の湿地にいるんだろう。

そっちの方へ行ってみると… いたいた。






羽化して間もない個体



未成熟






アブと見間違えそうと聞いた事があるけど、それとはちょっと違ったかな。

うん、でも確かに小さいね。

印象としては、警戒心はあまりないのかな?

あまり飛ばないトンボで飛んでもすぐにとまる。

とにかくピントが合わせづらい… 撮影にかなり苦労した。


成熟個体を探してみよう。






ハッチョウトンボ♀









ハッチョウトンボ♂















中へは入れなくなっている。

成熟個体は手前に来てくれないので、未成熟さんにちょっとお願いした。






指との比較から、大きさを感じ取ってください









成熟♂が納得のいく画像が撮れなかったけど、今日のところはこれで満足できた。

池に行って、さっきのイトトンボを写してみる。






オオイトトンボのようだ













周りに松林があって、ハルゼミの大合唱はうるさいくらい。

池のそばには木が数本しかないけど、そこでハルゼミが鳴き出した。

これはチャンス!






逆さ向きに鳴きながら移動している






ハッチョウトンボは網を使わないと決めていたけど、一応持ってきておいて良かった。

これで♂のハルゼミをバッチリ撮れる。






こんな感じ 見た目はツクツクボウシ似も、大きさはヒグラシより気持ち大きい









おなか



バタバタ…









ドアップ〜



このあと飛んで行きました



ハッチョウトンボよりもエキサイトしていたかもしれない(笑)


まだ9時半だ。

せっかくなので、この辺りを適当に走ってみる。






何ヒョウモンだろ?



ウラギンヒョウモン♂でした






アップ〜






カワラヒワ



迷子になっても困るので、このくらいにして山梨を回ってみよう。


昼前に高速をおりて、まずは標高の高い山の麓へ。






まだ幼虫がいた



ゴマダラチョウ



ヨツキボシカミキリ



ウズラカメムシ



オバボタル



ナカジロサビカミキリ



おっ、いいのを発見



シラホシナガタマムシ






今日は山頂付近まで行ってみようと思っていたけど、今にも降り出しそうな空模様で

頂上付近には厚い雲がかかっている。

天気予報でも午後から広い範囲で雷雨だとか。

平野方面を見ると晴れているのがわかるので、いつもの方面に移動することにした。






樹液場はまだ寂しい



カブトはよく見かけるようになった



こいつらも



ウスタビガの幼虫 持って帰ろうかと思った



卵からやってみたいな



クビアカトラカミキリ 最近見飽きてきた



ウスイロトラカミキリ



クロホシタマムシ 意外とこの辺ではあちこちで見かける



ヤツメカミキリ






いつもの土場へ行ってみると、今日は先行者さんがいた。 しかも大きな網を持って…

とりあえず入ってみるも、虫の数があまりいない。 みんな捕られちゃったかな?






キスジトラカミキリ






産卵中



キイロトラカミキリ



先行者さんが話しかけてきた。

某県で昆虫館をやっている方らしく、その話を長々と聞かせていただいた。

そちらは寒地なので、暖地の虫を捕りに来たと。

お客さんの子供たちに標本として配るので、20種を目標に 1種につき50個体ほど

集めてるんだって。

上の画像の産卵中のタマムシもすかさずビンに収納していた。


昆虫館発足の話は、いろんな経緯などを聞いて賛同できるんだけど…


う〜ん、こういうのはどうなんだろうね。

標本が本当に子供たちのためになるんだろうかって思いが浮かび、

いるもの片っ端からってのは…

昆虫館をやっている人ならば特に、そういう面は考えなければいけないんじゃない?

って思っちゃった。

自分とこの昆虫館(館内は林や池があるらしい)で虫を捕りまくられたら

嫌なんじゃないかなぁ。






グリーンが綺麗な個体



見つからないようにそっとリリースしておいた



とりあえず、おとなしく挨拶してその場を後にした。


気を取り直して、寄り道をしながらニホンヒラタタマバチポイントへ向かう。

そろそろ出てきていてもいいんじゃないかな…






蛾がいるなと一応撮っておいたけど、こんなのが一緒に写っていた



アミダテントウ その場で気付いていればもっとちゃんと撮ったのに…



蝶が飛んでいたので止まった。






メスグロヒョウモン♂









ここ、実はトラフカミキリのポイントでもある。

トラフは真夏のイメージだけど一応見てみる。 やはりまだだった。






ゴマフカミキリ



クジャクチョウ 開いてくれなかった



ミスジチョウくらいの大きさだったけどコミスジでした



ハチモドキハナアブ



エグリトラカミキリ



アカタテハ









葉裏で休んでいたヒメスズメバチ






エサキモンキツノカメムシ



ハート(愛)を分けておくれ…






目的のハチもまだいなかった。

今年は全体的に出が遅めだからか、その木がもう終了にも見えるのでその影響か…

もう一度来て確認してみたい。



時刻は午後3時半。

時期的にシンジュサンも出始めなので、今日は夜回りをする予定。

最近見つけた有望ポイントの裏に公園があるとかないとか。

明るいうちに下見しておきたかった。

そこへ直行して、仮眠してそのまま夜回りの予定も、途中から夕立がドシャドシャと…

一気に気温が下がったし嫌な予感がしたので、今日は夜回りをやめることにした。


ちなみに、公園は見てきたけど全くダメそうでした。






帰り道にクガビル



ツンって押したら縮こまった



7月は休みが全くない。

今月のうちに多少無理をしてでも行ける時は出歩こう。



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