〜 散策レポ 〜  東京   11.9.12



6月に続いて二度目の 『六つの目』 企画。

ゆたかさん、Mさんと三人で、前回と同じ地域を歩く。

お天気には恵まれそうだ。 朝7時前に現地集合。

今回は山道に入る時点でまだ時間に余裕があり、ゆっくり周りを見ながら山を登る。

10分前に到着。

まだ誰も来ていないだろうと思ったら、すでにお二方とも到着していた…

何時に着いてたんだろう(汗)


今日の予想気温は30度超えらしい。 しかし、山奥のこの時間は寒い。

初めの頃は皆 「寒い」 を連発しながら歩いていた。

歩き始めても虫の姿がない。

寒さに加えて日が当たっていないので、もう少し遅くてもよかったみたい。

それでも楽しく話しながら進んでいくと、目の前にちょっと大きい物体が動いている。

ゆたかさん曰く、「昔のロボットみたい、ガッシャン・ガッシャンって」

と表現された物体とは…








オオキノコムシ ここにもいるんだね



暗いので明るめに処理しました



明るい場所に移動



私は先日見かけたけど、お二方は初めてのようでけっこう盛り上がった。

関東ではあまり見られない虫なので、ここにいるのがわかったのは収穫。

きっと少ないんだろうけど。


しばらく歩くも、まだ虫の出があまりない。

石や倒木があったらひっくり返してみる。






石をひっくり返すと大きいヤスデがいた



キシャヤスデやオビババヤスデなど、その辺りの種と思われます(情報不足)



ヤマトイシノミ ちょっと目を離すと、どこにいるのかわからなくなる



日が差す場所が増え、徐々に暖かく感じられるようになってきた。

ちょろちょろ蝶が飛び出す。

エルタテハはうまく撮れず、テングチョウは誰も撮ろうとせず…






シータテハは撮れた



思わぬ所から、生きているカラスアゲハ(ミヤマかも)が飛び出していった



カラーコーン(工事現場によくある三角の)が置いてあり

上に穴が開いていたので覗いたらカラスアゲハの死骸が見えた。

どけてみたらこいつが飛び出してきたのでビックリした。

見えていた死骸と2個体が閉じ込められたようで…

これってイタズラだったんだろうか?


ヒョウモンチョウ類も飛ぶようになってきた。

さっきまでの寒さが嘘のように暖かい。

クモガタヒョウモンかと思われたが、なんとなく柄が違う。






ミドリヒョウモン♀でした






すぐに別のヒョウモンが。

こちらはクモガタっぽいけど…






クモガタヒョウモンでした









私は年に何回かしか会えない蝶



だいぶ雰囲気は良くなってきたけど、前回(6月)に比べたらかなり寂しい。

9月だと山の奥では見られるものが少なくなってきている。

特に甲虫類は激減。 そんな中、ハンミョウが道端に。

Mさんからミヤマハンミョウだと教えていただいた。






類似種がいるけど…



顔を見る限り、ニワハンミョウではない



ミヤマでよさそうだ ということは初見






数は少ないながらも、蝶は数種類見られるようになってきた。






サカハチチョウ夏型



ミドリヒョウモン♀



キベリタテハ 証拠画像



アオダイショウ



今日はなんか変なジンクス(?)ができた。

あれがいないねとか言うと、直後に現れたりする。 サカハチやイシノミがそう。

ゆたかさん本命の、ツマジロウラジャノメも名前を出してみるも

こいつはなかなか出てきてくれない。


そんなこんなで折り返し地点まで歩いてきた。

前回の1/3の時間とか(苦笑)

ここまで来ると、今度は暑いくらいの陽気になっていた。

帰りは何か出てきてるんじゃかという期待を持ちながら戻る。






ミヤマカラスアゲハの前蛹



かなりシワシワなので、数時間後には蛹化すると思われる



六つの目があっても、行きには全く気付かなかった。


鳴きながら空へ飛び立つ猛禽がいた。

声からしてトンビではなさそう…






オオタカっぽい?

オオタカ幼鳥っぽいとのことでした (Special Thanks : 一統さん)



ゆたかさんは綺麗に撮影されていた。

マイカメラでもなんかコツがあるのか勉強しておこう。

行きにはいなかった種がちょろっと出てきているようだ。






ジュウジナガカメムシ



幼虫も一緒



前方15mほどで蝶が吸水している。

みんなで撮影を始めるが…






何の蝶だ?



クロコノマチョウ? エルタテハ? キベリタテハ?

いろいろ意見が出たけど… 何だ???


拡大してみて、なんとなくそれとわかる結論が出た。






カレハタテハ!



私が笑いながら 「枯葉みたいです〜」 と言っても信じてもらえず

みんな少しずつ前に出て確認。 ようやくそれとわかり大爆笑。

ムラサキシャチホコもビックリの逆擬態。

近くで見ると、どう見ても枯葉だった。 皆すっかり騙された(笑)


その少し先でスジボソヤマキチョウが飛んでいて

止まりそうでなかなか止まらぬもやっと吸水を始めた。






スジボソヤマキチョウ



ゆったり飛ぶので飛翔撮影にチャレンジ



これはまぁまぁ撮れた



色はよく出てるけど…



これが限界…



クモガタヒョウモンもやってきた



キベリタテハも






開いてる写真は撮れず…



カミキリはもういないでしょうなんて話していたら、ゆたかさんが小さいのを発見した。






シロオビチビカミキリが近いけど微妙




綺麗なサカハチチョウ



ハイイロセダカモクメの幼虫 成虫は地味も、幼虫は良い色だ ヨモギの花穂に擬態しているらしい


ナイスポーズ



テングアワフキ



シラキトビナナフシ



アカタテハ幼虫



セミと違ってカメムシの抜け殻ってあまり見ないね



トゲカメムシのかな?



イカリモンガ



最後は多少賑やかになった。

でも、この辺りはすでに日陰。 秋は陽が低いからね。


午後2時半、駐車スペースに到着。 結局7時間半歩いていた。

いてもいなくてもこのくらいの時間はかかるみたい(笑)


談笑していると、タイヤに目立った毛虫がくっついていたり

上から何かが落っこってきたり。






リンゴドクガ幼虫



ゆたかさんとMさんが何かを撮っている



ツノアオカメムシだった



なんか今日は疲れていたようで、しょっちゅう見ているこのカメムシを

ツノアカカメムシと教えちゃったり、エルタテハやルリタテハを写しても

まともな画像がなかったり… もっと集中しないといけませんね。


三人での散策が二度目だったこともあり、とても楽しく歩くことが出来た。

長い時間お疲れ様でした。

ゆたかさんの本命を見つけられなかったのが悔しい…


もしかしたら、来月もこのメンバーで遠征があるかもしれない。

今日のような晴天を期待したい。








〜 散策レポ 〜  山梨   11.9.13



昨日は蝶を上手に撮れなかったし、ちょっとガサってみたい場所があるので

昨日の場所よりもっともっと奥の方へ行ってみた。 先月キベリを見た場所。


さっそく入っていくと、林道がかなり荒れている。

台風の影響だけど、放置されているような感じ。

早速ジャノメ系の蝶が見えたので近づいてみる。

ツマジロウラジャノメはこの場所にもいるという情報があるので。






コジャノメだった



そのすぐ先はこんな状態…



気をつけようがないんだけど、気持ちだけ気をつけながら進んでいく。

先月たくさんいたタテハ類がほとんどいない。 どこかに移動しちゃった?

しばらく進んで開けた辺りでようやく蝶の姿が。






ジャノメチョウ



ミドリヒョウモン ここに産卵していた



アカタテハ



参ったな… 完全に想定外だ。

撮れなかったけど見たのは、シータテハ、エルタテハ1個体ずつ。

キベリは全くいなかった。


諦めモードでガサってみたいポイントへ。

その途中、ちょこっと広場っぽくなっているところでヤンマが前を横切り

木に止まったように見えたのでそーっと近づいてみる。






ルリボシ系だ



良い絵が撮れた オオルリボシかルリボシか確かめてみよう



ルリボシヤンマでした












今日一番の大物だ。

やっと目の前にシータテハが出てきたと思ったら…






全く開かず



ガサってみようと思ったポイントは、前回タカネトンボを撮った湿地。

その時は何かいそうな気がしていたけど、改めて見てみると水深10cmほどしかない…

前回もうちょっとリサーチしておくべきだった。 当然何もいなかった。






しょうがない、アキアカネでも撮っておこう



上の方にいたけどなんだろ? ただ単に光の加減の影響?



久々に大惨敗を喫した。

まだ2時なので、本拠地でも行こうかと考えたけどテンションが上がらず

昨日の疲れもあるのでこのまま帰路に着いた。


教訓、山深い林道は8月までに行くべし!



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