〜 散策レポ 〜  山梨   11.10.11



来年くらいまで、秋の夜回りはこのパターンになりそう。

謎のカマキリ&クロウスタビガのチェックに向かう。

体調が悪かったので出発が10時前になってしまった。


走っていて思った。 月齢が悪かったかな…

空はもうすぐ夜明けかのような明るさ。

帰って調べたら満月は明日だった。


ヘビゾーンへ到着も気温が低くてヘビは期待できそうもない。

カマキリの姿も今日はなかったので、2011夜回りルートへ。






クスサン 卵がくっついている



地面を歩く大きなオニグモ






ヒメヤママユ



鹿の親子



こう見るとなんとなくエッチ(笑)




以上!


クロウスタビガの姿もなかった。 今日は完全にドライブだった。

時期的にはもうそんな感じ。 来週もう一度チャレンジしたい。







〜 散策レポ 〜  山梨   11.10.17



謎のカマキリは今まで夜しか見ていなかった。

一度昼間にじっくり探してみようと考えていた。

虫仲間のゆたかさんから、興味があるので同行したいとの連絡があったので

一緒に歩くことになった。


午前9時頃に現地付近で待ち合わせ。

天気が良くて暖かくなりそうだ。 期待できるかな?

早速現地付近を歩いてみる。

この謎カマキリを捕獲した他の人は、コスモスでよく見るとネットの情報で

あったのでまずはそんな所を。

今までカマキリをメインで探す事なんてなかったし、初め気温が高くなかったので

あまり目に付かず。

しばらく歩くと暖かくなり、目も慣れてきたのか徐々にカマキリの姿を見かけるように。






オオカマキリ



これも



けっこう念入りに見ているけど、二人の目にはオオカマキリの姿しか入ってこない。

コスモスが多いエリアを入念にチェック。






やっぱりオオカマ






コカマキリもいたけど…



空にはトンビの姿が



一時間半くらい探したかな? 未だに謎は発見できず。

意外とポンって見つかるかもなんて思っていたのが甘かった。

しかしこの場所、オオカマキリの数がそうとう多い。

もちろんエサとなるバッタ類もたくさんいたけど。


謎のカマキリはハラビロ系だ。 初心に戻って木を中心に見てみる。

 (ゆたかさんはハラビロ系とは知らなかったようで、事前の説明が不足していた事を申し訳なく思います)

あと、ハラビロって建物にくっついているイメージがあるので、

民家のあるエリアに行ってみる。

すると、歩き始めてすぐ目の前の建物に…

見つかる時はこういうもんだ。













いた ♀個体



別コースを歩いているゆたかさんを呼んでグーのポーズ。

合流して、「ハラビロじゃない?」 とゆたかさん。

そう、♀は見た目がそっくりだ。

私も♀は初見だがネットで画像は見ていた。

ハラビロよりも数段大きいのですぐに確信できた。

写真を撮り終え、下におりてきてもらった。






謎のカマキリ♀



でかい! ぶっとい! がっしり!



裏側



腹の膨れ具合から、残念ながら産卵は済ましてしまったようだ






アップ〜



ハラビロカマキリよりも二回り… いや、三回りほどでっかい。

厚みがあるので迫力がすごい。

とりあえず、調査のため家に持ち帰ることにする。


こうなると、できれば♂も発見しておきたい。

あと、卵もあればいいな。 更に歩いていく。






オオカマキリは多い



オオカマキリ卵嚢 産み立ての雰囲気



菌はすごい ナガゴマフ辺りかな?



そっくりさんがいるけど、アゲハモドキの幼虫かな?



緑の丸はなんだろ?



しばらく歩くも見つからなかったけど、葉の4m程上の所に…















また♀でした




さっきのと大きさは同じ位か



こちらは産卵したばかりのようだ



ほぼ同じ位置にリリース



もう一度卵を産めるなら頑張って産んでもらいたい。






オオウラギンスジヒョウモン♀かな?



現場でゆたかさんにも確認していただいたので合っているだろう



オオトビサシガメ



これは昨年のか



う〜ん、いないね。 やっぱり多くはないのか?

木にいるだろうから目に付かないだけか?

と、なんか違和感のある姿が目に入った。


これは…











謎のカマキリ♂の…



もう10月も半ば、♀は産卵をしている。

他のカマキリよりも寿命が短いのかもしれない。

発見時から前脚を怪我していた先日の♂も…

それはエサが捕れなかったのが原因かもしれないけど。


昼を過ぎ時刻は1時前。 ゆたかさんはここで帰宅することになった。

謎のカマキリの♀が見れただけでも来た甲斐があったと言っていただいたけど

どうせなら♂の姿も見ていただきたかった。 別種のような雰囲気があるから。

来年、一ヶ月ほど早く来てみると面白いかもしれない。

また来ましょう! お疲れ様でした。



さて、私はどうしよう…

考えていたのはゲンゴロウ調査。 準備は万端。

でも、下道だとここから二時間程かかる。

しかも、なんとなくここ?という場所を十ヶ所ほどピックアップしただけ。

3時頃着いて、全部回りきらないうちに暗くなりそう。

一応地図を書いたけど前回も迷ったし…


というわけで、一昨年謎のカマキリを撮影した上の方をいろいろ歩くことにしてみた。

なんとなく雰囲気を感じる所は止めて歩いてみる。






ナイスポーズ! オオカマキリはどこでも多かった



ミヤマアカネ



これはリスアカネかな? 逆光でわからん…



手掴みできた コノシメトンボでした












ナツアカネ



千葉遠征を除けば、昼間歩くのって一ヶ月ぶりだ。

トンボを撮るのがなんとなく新鮮に思えた。

今年の最後に本拠地を歩こうかなと思ったり。


結局どこにもいなかった。

一時間近く経ったので、もう一度♀がいた辺りを一回りしてみよう。






いつの間に…



中の卵が見える



やっぱりいないなと思いつつ、人工物も隈なくチェックしていくと…



あれ? 



さっきは気付かなかったよ…




そこじゃわからん














謎のカマキリ♂



ゴミのネットの中に入り込んでいた。

というか、洗濯バサミで止めてあったので閉じ込められている状態。

取り出すと翅はボロボロでかなり弱っている感じ。

とりあえず車付近に戻って撮影しよう。


と、横から普通のハラビロカマキリが横切った。

普通のも共存してるんだね。

ちょうどいい、比較写真を撮っておこう。






普通のハラビロカマキリ♂ お馴染みの黄色い点が謎カマにはない



♂同士 大きさはこれだけ違う





  
左:ハラビロ 右:謎のカマキリ


  
左:ハラビロ 右:謎のカマキリ


  
左:ハラビロ 右:謎のカマキリ



なんか…



親子みたい(笑)



ポーズは取っているけど、脚がうまく動かないようでそろそろ寿命かもしれない。

前回の♂はキープしているけど、黒く変色してしまったのでこれは落ちたら

冷凍保存しておきたい。


時刻は3時過ぎ。

2011夜回りルートへ行って仮眠して、クロウスタビガ散策に備える。

夜回り本命ポイントで何かいるかちょっと歩いてみる。

さすが山中、けっこう涼しい。






クスサン 残り蛾がけっこういた



どこにでも産んじゃうから…



交尾中



綺麗な個体



オオトビサシガメ






これは初見かな? けっこう綺麗だ



全く止まってくれず…



ツマジロカメムシだった あれ、以前撮ったっけかな?






ツノアオカメムシは死んじゃうと濃い緑になるようだ



カメムシに産み付けられている卵は、主が死んでも中に宿って食うんだろうか?

では、夜に備えて仮眠する。






♀は元気そう ♂はこの時点でもうダメそうでした



一時間半くらい寝たかな? 外はもう真っ暗だ。

時刻は… まだ5時半(汗)

ちょっとボーっとして、外灯にクスサンが飛来しているので軽く歩いてみる。






死骸も撮ったから写しておかないと…



まだ時間が早いからか、目立ったのはクスサンくらい。

早めにクロウスポイントへ移動してみよう。

その前に、近くの外灯に寄る。

小さめのヤママユ系が飛んでいる。 場所的にヒメヤママユかな?

見ていると、何度もコウモリがアタックしているのがわかる。 惜しいねぇ〜。

なかなか落ちてこないので、飛翔写真を撮って一応種の確認をする。






ありゃ、クロウスタビガだった



そうとわかれば落ちてくるまで待とう。

その後もコウモリが数回横切るけど、クロウスとわかった時点で 『食われるなよ〜』

と勝手なもんだ。


5分位してようやく落ちてきた。

なかなか落ち着かないけど飛ばれる前に撮影。






クロウスタビガ






指を差し出したら掴まってすぐに落ち着いた



可愛いね









ここでクロウスが見られたのは大きい。

もっと遅い時間なら、さっきの本命ポイントでも見られたかも。

さて、これで標高が高い方面に行かなくて済んだ。 疲れたので帰ることにしよう。

来た道を戻ってもつまらないので、山を3つほど越えるルートで戻る。

山の上の温度計は12度。 標高が下がればもう少しある。

何かいてくれたらと走っていく。

昨年までのルートが近づいてきた頃、外灯に飛んでいる蛾がいるので下車。

ここだとクロウスはいないかな、ヒメかな〜と思って着地を待つ。






クロウスタビガだった



この辺りでもいるのか… ちょっと意外。

数は多くないのかもしれないけど可能性が広がる。


いつものルートに戻るとすぐにヘビがいた。

バックで戻ってみる。






あらら、尻尾だけ轢かれちゃったのかな…



生きているんだけど厳しいかな






轢かれたにしてはちょっと違和感があった。 踏まれたような跡がない。

と、5mほど先からアナグマかタヌキの子供と思われる哺乳類が道を横切っていった。

もしかしたらこれに襲われて、車が来たから隠れていたのかもしれないね。



今年の夜回りはあとウスタビガのみか。 綺麗な♂が見たいので月末頃を予定。

一緒に♀も見られれば一回で済むんだけど、そうはうまくいかないだろう。

カマキリ調査はとりあえず終了でいいかな。 来年は早い時期から回ってみたい。



ところで、謎のカマキリを持ち帰ったが、♀の胸部上の方に黒い点が一対ある。




これ、今日見つけてリリースした2個体目の♀には見られず

元からあったものではなく傷跡のように見える。

偶然こういう傷を負ったのか、誰かがイタズラやマーキングをしたのかは不明。


ちなみに、この♀は79mm(頭からお尻の先端で計測)。

帰宅してほぼ落ちてしまった♂は73mmだった。

♀は産卵済みと思われるけど、もう一度産んでくれることを願いたい。



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