〜 散策レポ 〜 鹿児島 12.5.31〜6.3 |
三日目… 本日は船で渡り、昨年歩いた方面と、今回の最大目標を探しに行ってみる。 しかし、天気予報は雨。 朝の段階では曇っているものの、まだ雨は落ちていない。 フェリーをおりて現地へ向かい、もう少しで着く頃になってとうとう降ってきてしまった。 ポイントへ着くと、その雨はさらに大粒になった。 ここまできたら雨など気にしていられない。 土場があったので濡れながら見ていると、ひでさんから声がかかった。 「ミツギリがいましたよ〜」 三切り? なんじゃそれ? いやいや、存在を知らなかったが、けっこう大型のゾウムシのことでした。 |
![]() ミツギリゾウムシ♀ ![]() |
この個体は♀で、♂はさらに特徴があるとか。 けっこう探してみたけど見つからない。 一ついるってことは、まだまだいると思うんだけど… 晴れていたらもっといろいろ来ていそうな場所だった。 カミキリとかタマムシとか。 |
![]() オナガバチ系 ![]() カミキリはこいつだけ トビイロカミキリ ![]() ニジゴミムシダマシの一種 |
ホント… 晴れていればな… 車に戻るとポツンとセセリチョウが止まっていた。 あんまり見ないけどクロセセリか? |
![]() クロセセリでした ![]() 暗いのでストロボ使用でもう一枚 ![]() アサヒナカワトンボもいた ![]() 同じく透明型 |
さて、今回の遠征最大の目標ポイントへ到着。 しかし、雨は一向に降り続き、気温も肌寒い。 こんなんで見つかるのか? |
![]() ウスモンオトシブミ ![]() ジャコウアゲハ幼虫 ![]() せっかくなので、下の子にも怒ってもらいました |
丹念に探した。 枝先や葉裏もよーく見たし、川まで下りて羽化したての個体でもいないかと… それでも見つからなかった。 やっぱり天気だろうね… もしかしたら一週ほど早かったのかもしれないと思いつつ、今回は諦めることに。 あれ? ひでさんがいない。 道を歩いていくと、何かを撮影しているひでさんを発見。 よかったよ… ここで捨てていかれたら、数日後に干からびて発見されちゃうよ。 |
![]() ハラナガツチバチの仲間だけど、こんなにでかいの(30oほど)見たことがない ![]() 調べたけど不明 腿が赤くないもんなぁ… アカアシハラナガツチバチ |
最大の目標も天気には勝てず。 来年以降にまたチャレンジしてみるか。 後ろ髪を引かれる思いで車に戻ろうとした瞬間… 道路上の地上40p程の所に… え〜〜〜〜っ!?? |
![]() うっそーん !!! |
今歩いてきたのに全く気がつかなかった。 ってか、車でこの狭い林道を走ってきた。 道路に被さっているけどよく飛ばなかったね。 まさかまさかの大どんでん返しであった。 |
![]() ミナミヤンマ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 羽化したての個体 もう撮りまくろう ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ここにリリース |
同じような画像で申し訳ない。 特集を組んじゃいました。 いやいや、こんな展開になろうとは… 後で調べたら、生息地は局所的でも、いる所では個体数が多いらしい。 羽化したての個体も綺麗でいいけど、成熟した複眼も見てみたいと思った。 機会があれば、飛んでいる個体を見てみたい。 来た道を戻り、ひでさんから提案。 「ミツギリの♂も探しましょう」 ♂は、ゾウムシらしからぬ特徴があるらしい。 雨が降りしきる中、探索を開始するも、やはり見える虫はさっきと一緒。 ひでさんが木の割れ目を覗き込むと、ペアで入っているのを見つけた。 棒が届かず、木を逆さにしてドンとやったら落ちてくるんじゃない? と言ってやってみたら簡単に落っこちてきた。 なるほど… これはいいね。 全くゾウムシっぽくない風貌だ。 |
![]() ミツギリゾウムシ ペア ![]() ♂は象ではなく、強烈な顎がある ![]() ![]() こちらは♀ ![]() |
こんなチャンスはそんなにないので、もう少し♂を撮ってみたい。 |
![]() 咬まれたら痛いんだろうか? ![]() ![]() |
本州も生息地に入っているらしいけど、これまで見たことも聞いたこともなかった種。 関東ではいないのかな? 最大目標が達成できたので大きく場所を移動。 昨年も来た場所でいろいろ楽しもうと思ったが、雨がさらに強くなる。 5分間外に出ていたらびしょ濡れになる降り方。 ここは高台にあるので、周りは霧に覆われている。 けっこう待ったけど雨は弱まらず、それならば山をおりて違う種狙いで場所を移動。 |
![]() モリアオガエルの幼体? ![]() ![]() ![]() 白いから揚げ要員 ![]() |
ここでの目的種は見つからなかった。 これは時期的にもう少し後だったかもしれない。 木が多い場所なので、降っているわりにはあまり濡れなかった。 ちょっとトイレに寄ると、雨宿りは不要と思われるお方がまったりとくつろいでいた。 |
![]() カジカガエル ![]() ![]() |
さっきから声は聞いていた。 この子はけっこう大きい個体だった。 この天気ではしょうがない。 最新の予報では夜まで降り続くとなっていた。 こんな時もある。 梅雨時だもんね… 今日は諦めて、明日の午前を楽しもうと帰ることにした。 歩いていて橋を渡る際、パッと目に入った。 |
![]() セミスジコブヒゲカミキリ ![]() |
朝早くから行動したので二人ともお疲れモード。 特にひでさんは仕事で寝不足だし。 今晩の夜回りは天気もこんなんだしパスして、ゆっくり休むことになった。 明るいうちに帰ったけど、夜10時過ぎにパッと目が覚めてしまった。 う〜、今晩は期待できそうもないけど、最後だしいつもの所だけ見に行こうかな… 走り出すと肌寒く、さっきまで雨が降っていたっぽい。 とりあえず、アシダカスポットへ行ってみる。 今日こそはさらに忍び足で… |
![]() ようやく姿を確認! やっぱり大きかった ![]() アオクサカメムシ ![]() 大きめのモリアオガエル 鹿児島の個体は斑紋が出ないのが多いのかな? |
目立ったのはこれだけ… 気象条件が最高の時、この時期もいろいろ見られるのだろうか? 今回の遠征、夜回りに関しては良好な条件ではなかったけど きっとこんなもんではないだろう。 また来る時は、天候に恵まれることを祈りたい。 でも、6月下旬の方がもっと楽しめそうかな。 四日目… いよいよ最終日。 飛行機の関係で、今日は午前中しか動けない。 |
![]() 出発前にイチモンジハムシ |
早めに起きてひでさんと合流し、私は初めて行く場所へ案内していただいた。 ここはけっこう山深い場所。 天気があいにくの曇り空… 予報では午前は晴れだった気がするけど、最後まで天気の神様に見放された。 |
![]() ハンミョウ 別個体も似たような所にいたけど、寝る時はこういう場所にいるようだ ![]() 綺麗だね ![]() ![]() ガォー! ![]() クマガイソウ 大変貴重な植物らしい |
自然豊かでとても良さそうな雰囲気の場所だった。 天気と気温の低さで今回はダメだったけど、ここは次回も来てみたいと感じた。 次のポイントへ移動中、良さげな田んぼがあったのでちょっと寄ってみる。 この辺りでは水生昆虫はいないのかな? 良そうな場所はたくさんあるんだけど… |
![]() ホソミオツネントンボ ![]() |
次の場所も何も発見できず… キイロサナエの死骸があったので、暑い日ならば賑やかなのかもしれない。 二日目にトラフトンボらしきやつが飛んでいた場所へ最後に連れて行っていただいた。 移動中、薄日が差してきたと思ったら、現地に到着すると小雨が降る始末… あのぉ… 何か悪いことしましたか?(苦笑) |
![]() アオモンイトトンボ♀ ![]() ![]() クロイトトンボ ![]() ツマグロヒョウモン ![]() コフキトンボ ![]() ![]() ショウジョウトンボ ![]() 羽化したてのコシアキトンボ ![]() ![]() アオモンイトトンボのペア |
最後だし、普通種でもたくさん撮って楽しみました。 そろそろお時間になってしまったようです。 と、ひでさんが何かを撮影している。 おっ、いいのがラストを飾ってくれました。 |
![]() リュウキュウベニイトトンボ |
道中話をしていた。 「飛行場に着く頃になって、カツンと晴れるんじゃない?」 そうなるということはうすうす感じてはいたけど、実際になるともう笑うしかない。 今回は五日ほどいい子にして乗り込んだけど、それじゃ足りなかったみたい。 次回は秋に訪問させていただきたいと思っている。 せめて直近の一週間は良い子にしてようと誓った! 今回もひでさんにはお世話になりっぱしで、頭の下がる思いです。 いろいろとありがとうございました。 懲りずにまたよろしくお願いします。 |
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