〜 散策レポ 〜  山梨   12.7.17



散策レポ312の続き…


なんとか知っている道に出て、もう一つの目標の土場へ到着。

歩いてみると、なんか虫の数が少ない…

まさか、某県の昆虫館の人に持っていかれちゃった?

そんな思いが頭をよぎりながら歩いていると、ようやくお目当てのカミキリが

姿を見せてくれた。






ルリボシカミキリ



うんうん、綺麗だ



アップ〜



ずいぶん大きさの違うペア



数個体だけど、見ることが出来てよかった。

タマムシもここで見る予定だったんだけど… 何度も見回ってみる。






エグリトラカミキリ



これなら確実



やっぱりおかしいな、先日も虫の数が少ないと思っていたけど…

諦めかけたその時、輝くものが目に入った。






やっと見つけた



ヤマトタマムシ












おなかも綺麗






うん、満足



誰にも見つからないようにどこかへ飛んで行ってくれ。


さて、先日見つけたもう一ヶ所の土場。

そう、キイロトラカミキリの大群がいた場所。

ここはさぞかし賑やかだろうと思っていたら、想像を絶する閑散さに唖然…

あれだけいたキイロトラは一つも見えず。

クロトラとクビアカトラが少々歩いている程度。

ルリボシが来ていてもおかしくないんだけど…


先行者さんがいて、話してみるとやっぱり同じ思いのようだ。

毎年ここはいろいろと来るらしい。

カミキリ屋さんのようで、これからさっき私が行っていた場所へ行くとのこと。

一応、さっきの状況を説明しておいた。


しばらく話してお別れし、私は標高の高い場所へ行こうと考えていた。

ちょっと走り、やっぱり高速に乗って別のポイントにしようとUターン。

さっきの土場を通り、先ほどのカミキリ屋さんに声をかけると何もいないと。

そうなんだよね、おかしいくらいに何もいないんだよね。

で、とりあえずルリボシが欲しいとのことなので探すのをお手伝い。

すぐに隠れていたルリボシを見つけたので手渡すと喜んでくれた。

お礼に、近くにもっといい土場があるので案内していただけると。

お〜、鶴の恩返しのようだ。


後をついて走って到着すると、山奥にかなり規模の大きい土場があった。

パッと見でいろいろと飛んでいる。

先行者さんがいて、挨拶して話すとタマムシ屋さんらしい。

三人で話しながらいろいろと見て回る。






ここはルリボシカミキリが多かった












ハート型の材でラブラブ



あとは今日見ていないものが何かいてくれると嬉しいんだけど…






ウバタマムシ



ヤマトタマムシ



ジガバチ交尾



これも縁なので、タマムシ2種はタマムシ屋さんにプレゼント。

なんでもかんでも全部持ってっちゃうとかっていう乱獲は許せないけど

節度ある採集は理解できる。


とっても賑やかなんだけど、いる種がほとんど同じで長い時間見ていても変化なし。

そんな時、二度ほどパトロールしている大きなトンボがいた。

場所的にコヤマトンボ? キイロヤマなら嬉しいんだけど…

タマムシ屋さんが80pだかの大きな網を持っていたので、お借りして待機してみる。

しかし、待ち始めてから全く飛んでこない。 こういうもんなんだけどさ(苦笑)


20分くらい粘ったけど諦めて土場に戻るが、こちらも変化はないようだ。

ちょっとしてからカミキリ屋さんが 「あっ、トンボ」 と言って網を振ったら見事にゲット。

もうちょっと待ってればよかったよ(笑)

そのトンボを見せてくれた。 キイロヤマトンボだったりして?



どれどれ…











ヤブヤンマの♀でドテッ












うん、でも正体が判明できてよかった。

トンボには興味がないようで、そのままリリースした。


みんなで話していた時、タマムシ屋さんがトラフカミキリのポイントを知っているらしく、

だいたいの場所を教えていただいた。

カミキリ屋さんはもう少しここに残るとのことなので、皆さんとはここでお別れして

行ってみることに。

お二方、楽しい時間をありがとうございました。

当HPを見ることはないでしょうけど…



教えていただいたトラフポイント付近に到着。

桑の木はけっこうあるものの、ちょっと細い木が多いような気がする。

とりあえず林内に入って全ての木を見てみるも姿はなし。

諦めモードになって最後の木へ。









い・いた!



4mほど上に静止



ちょっと高い… 網は車に積んであったっけ。

急いで取りに行って捕獲を試みるも、枝がたくさんあってやりづらい。

ダメ元で勝負をかけるとブーン…

近くの葉に止まったと思ったけど、探し当てることはできなかった…


この脱力感といったら… 写真は撮れたから良しとするか。






同じ木にいた小さいサビカミキリ



クワにいたからクワサビカミキリと思いがちも、こいつはアトジロサビカミキリだ



ニイニイゼミの鳴き声が切なく聞こえた…



いやいや、1個体いたんだから、発生初期としてもまだいるはずだ。

もう3時半なので、高標高の場所に行ってもあまり意味がない。

この辺りをとことん開拓しよう。


クワの木は確かに多い。

いろいろ見ていくと、古木もあったりして雰囲気はある。 でもいない…

通えば見つかると思うけど、今日見ておきたいのでもう少し粘ろう。


カワラヒワが近くに来たのでちょっとブレイク。







木の実を啄む



その後、最後まで見たけど見つからず。

残りは、カワラヒワを撮影して飛ばした数本の木だけ。



この飛ばしたところにまさかの展開?


カワラヒワがいなければもうちょい早く見つかったじゃん…











5mほど先



この角度、正直得意ではない。 また飛ばれそうで…

どうせ飛ぶならこっちに飛ぶように考えて網を近づける。


ブーン…


やっぱり(笑)

でも、思惑通りこっちに飛び、どこかの葉っぱに付いた模様。

だいたいこの辺だろうという場所へ下から網をバーンと叩いたら…


なんと、網の中に入ったではないか! まさに奇跡的!。

やったね、2年ぶりに手に取って撮影できる。

では、すっごく楽しそうに撮影しているまーくを想像しながらご覧ください。






トラフカミキリ



かっこいい!



毎年見たい






飛翔シーンを撮ろうと思ったけどスカされた



これで今日の目標は両方とも達成できた。

最後はかなり苦労したけど、その分充実感はアップしたみたい。


時刻は4時半前、高速で移動して元ミヤマポイントへ行ってみよう。

蝶は時間的に厳しいけど、他ので一時間くらいは楽しめるだろう。






常連さん



ホソバセセリの綺麗な個体が多かった



ネムノキを見てみると…






アオスジカミキリ 関東周辺では初めて見た



上のが♂でこっちが♀



スジクワガタ



またこの手の…



さっきと一緒のアトジロサビカミキリ



さっきの♀は産卵モードのようだ



ネムノキでも来るんだね






ここは数年前にルリボシカミキリを初めて見た場所。

最近雰囲気が変わり、発生木がだいぶ減ったけど1個体だけいてくれた。






全く止まらず流し撮り風に



やっぱり花にいてほしいね



そんな無防備な… 普通の葉の上に



マダラアシゾウムシ



ヨツキボシカミキリ



動きまくってこれが精一杯



山の中なのでだいぶ暗いけどもうちょっと歩けそう。






ミヤマカワトンボ



あれ、静止してる… さっきの苦労は?



被写体が少ないのでアブでも撮ってみる



ふくがーん



ヒグラシがたくさん鳴いていた



年に何度か見る



ツマジロカメムシ



アブラゼミも出てきた



オニベニシタバ



昼間は猛暑と言ってもいいくらいの暑さだった。

かなりバテてるけど、この時期こうやって出歩けるのはそうないので夜も歩きたい。

休憩なしで高標高経由で出発する。


散策レポ314に続く…



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