〜 散策レポ 〜  山梨   12.8.20



今日は、散策仲間のゆたかさんから召集がかかった。

この地域では絶滅したと言われているなんちゃらセセリを探し出す。


実は、数年前に北海道へ初めて行った時の初日、いきなりそのセセリがいたのだ。

遠目から一枚撮っただけで飛んで行ってしまい、確認するとピンボケ写真だった。

その時に図鑑で種を確認したので間違いはない。

また会えるだろうとピンボケ画像を消去したら、何度か北海道に行っているのに

それっきり会うことはできなかった。 そんな思い出がある。


ゆたかさんの虫友さんのその友人が、昨年だかここで見たという。

但し、画像はないらしい。

そこの環境から、絶滅ってのはちょっと疑問が残る。

なんとか見つかることを祈りたい。



ゆたかさんは何度か歩いている場所、私は今回が初めて。

いつもと違う怪しい道を進むということで出発。






センチコガネ



動物の死骸に食らいつく



ヨツボシモンシデムシもいた



全体画像で載せちゃおうかなと考えていたけど、さすがにリアルすぎるので自粛…

当サイトが自粛するくらいだから、そうとう気持ちのいいものではないということです。


あまり賑やかではないけど、いつもの調子で歩いていく。

すると、思い出になりそうな虫と遭遇した。






これ、何かわかります?



後日、ゆたかさんからメールが来た。 『ベニコメツキ該当種見つかった?』

ゆたかさんも同定に苦労している模様。 んでは、私も探してみよう。


見た目からベニコメツキ系かなと思った。

でも、いくら探してもピッタンコが見つからない。

触角はベニボタルっぽいよな… でも、体を見ると違うし。

でも、一応探してみるけどやはり見つからず。

一時間くらいいろいろと探しまわったかな…



ゆたかさんにメールを送る。


ま 『判明しましたよ  はっはっは〜』

ゆ 『えっ、何?』

ま 『コメツキではありませんでした(笑)』

ゆ 『モドキ? ホタル?』

ま 『モドキでもホタルでもないです 先に風呂入ってきていいですか〜?』

ゆ 『もぉ〜 俺も風呂に入ろ!!』


こんな楽しい笑い話ができました(笑)

その後、風呂でさっぱりした後、気分もさっぱりしていただきました。


正解は、ムネアカクシヒゲムシというらしく、普通は黒地に胸が赤いのだけど

この地域にいるのはこういうタイプが見つかるらしい。

てっきりコメツキだと思ってたけど、一つお利口になりました。

ただ、次回またどこかで会っても、コメツキで探しちゃいそうだな。






カラスアゲハ



先に進むと、何か虫が飛んで行った。

私はスズメガ系っぽく見えたんだけど、ホウジャクなら静止しないよね。

ちょっと遠目から覗き込んでみると…






キカマキリモドキ



ちょっと画像を大きくしましょう



私に喧嘩を売りに来る



その後、買わなかったので飛んで行った



今まではヒメカマキリモドキしか見ていなかったけど

倍近い大きさがあって迫力があった。

やっぱりカマキリモドキ類はいつ会っても嬉しい。


虫影が少ない中、何気に盛り上がりながら先に進む。






ハサミツノカメムシ



なんか食ってる ネキトンボ



アサマイチモンジ



角度が悪いけど…



う〜ん、ちょっと違う… ということで、引き返すことになった。

絶滅説が出ているだけあって、そう簡単にはいかないようだ。






ノコギリカミキリ



ホシミスジもいた



材がたくさん倒れているので見に行ってみた。






ムツボシタマムシsp.  こいつの正確な正体は突き止められない



ほぼ針葉樹ばかりの環境になぜか… ネブトかもと思ったけど、スジクワガタ♀だった



セセリ探しはほぼ諦めムード。






ミドリヒョウモンが、こういった場所に産卵する光景を以前も見た



羽化したて? オナガアゲハ






場所を移動。 いろいろと見て歩くことに。






ジャノメチョウ



コムラサキ






ヨツボシナガツツハムシ



トゲシラホシカメムシ  美味そ〜

よく調べてみると、オオトゲシラホシカメムシのようだ



この付近はいろいろと賑やかだ。

ちょっと移動しては、気になる所があれば停車して歩いてみる。






アサギマダラ♀



こちらは♂



アサギマダラがやたらと多い。

他に何かいないか見ていたら… これはもしかして!?









初見種発見!



ミヤマカラスジジミ  性標が見えるので♂



ちょっと痛んでるけど、今日のところは満足






不思議と縁のなかったミヤマカラスシジミにようやく会えた。

この辺りを歩くようになれば、今後も出会いはあるかもしれない。

新鮮な個体は来年。






金髪の悪役商会



マルガリータ



騙されないぞ〜



セスジスカシバ



いいねいいね〜



この手の擬態蛾は、過去にも何度か遭遇していたけど、撮影チャンスを逃していた。

今回はイチゴ系の葉に産卵しに来ていたので、ゆっくり観察することができた。

本命には会えないけど、かなり嬉しい副産物に遭遇できている。


そして、ここにも先日嬉しかった種をゆたかさんが発見。






オオトラフハナムグリ



先日のよりも色が若干薄かった



アカハナではないのかなと思ったけど、この地域ではこのような胸黒タイプが出るとのこと…



見た目はアカハナカミキリそっくりだけど胸が黒くて別種?

似たのはいるけど本当はみんな同種なんじゃないの?なんて思っていたら

そういう結果が出ました。 それなら納得。

ってか、この地域はこういうの多くないかい? …って、場所は伏せていますけど(笑)






クジャクチョウは絵になるので撮っちゃう









ウラギンヒョウモン



出た! 噂をすれば…



これはまだ許せる範囲か?



しかしこうなると…



フタスジハナカミキリ はすすじ型






ついでに、アカハナカミキリの普通型も



マルガリータも掴んじゃえ〜



ゆたかさんが発見した謎のハエ



なんかひょうきん



ビーンと飛来した シラフヒゲナガカミキリ



上高地に行かなくてもここにいるじゃん!とは、ゆたかさん談。 ←シラフヒゲナガのことね

秩父方面でもいるらしいし、高標高な場所なら意外と見つかるかもしれない。


なんか楽しくなってきてバシバシ撮っていたら、体の周りをハチがしつこく飛び回る。

追っ払ってもしつこい…

巣でも壊しちゃったかなと思いつつ、冷静に行動を観察していたら…











止まった… 刺すなら刺しやがれ!



違うもんね〜 美味しいんだもんね〜



今日も良い汁を分泌しております



こうなると可愛くてしかたがなかった。

しばらくエキスを分けてあげたのでした。


散策レポ328に続く…



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