〜 散策レポ 〜  鹿児島   12.10.18〜21



【4日目】


早いもので最終日… 今日は早朝から行動開始。

昨夜出歩いちゃったので、体力的にはけっこうきついけど楽しみたい。

フェリーを一本乗り過ごしたが、次の便が来るまでキョウチクトウチェックをしたり。

今年はどこを見ても食痕がない。 どこかにはいそうなんだけど…






トンビ






かっこいいフォルムなのでつい… ツマジロエダシャク



まだ時間が早いので、まずは昨年キョウチクトウスズメの幼虫がたくさんいた場所へ。






チョウセンカマキリ






初見のクロボシセセリ



以前は迷チョウも、現在では九州で分布拡大のようです



マイコアカネは撮っておく






ハイビスカス



ひでさん的には、ここに来れば見られる自信があったようだけど

昨年は昨年で今年は別。

普通の虫でもたまにあるけど、毎年同じところに来るかと思えばそういうことでもない。

ましてや遇産蛾なので、余計そういう傾向が強いだろう。

今年はここへ来なかったというだけ。

なので、ここにいなかったのはそれほどショックでもなかった。

ひでさん、いい勉強になりましたね〜(笑)


気分を変えて、今度は昨年も行った迷トンボ探し。

昨年はいなかったけど、今年はどうなんだろう? 飛んできてるのかな?







ジョウビタキ 雌



広い草地を何周かしてみたけど、飛んでいるトンボはほぼ100%ウスバキトンボ。

周りにいないか敷地から出て探してみる。






クロボシセセリ






クロマダラソテツシジミ









隣がお花で有名な場所なんだけど、リュウキュウムラサキっぽいの(未確認)や

ウスキシロチョウが飛んでいた。

後でここに入るという事なのでそれも楽しみ。


さてさて、戻ってもう一回りするもやっぱり変わらぬ光景。

ちょっと諦めモードになり、撤収を考えたその時…



ん?


赤いのがいるぞ…


地面に近いところを飛んでいて、しばらく追って止まったところで

一枚証拠写真を撮る。

























一目でわかる迷トンボ!



図鑑で何度も何度も確認していたので、迷わずひでさんに親指を突き上げた。

とりあえず確保しようということで… いつも以上に慎重に…










スナアカネ



綺麗だね









眼のブルーがまだ薄いのがちょっと残念だけど、ひでさんの念願が叶った瞬間。

鹿児島では毎回お世話になりっぱなしだったけど、これで少しは恩返しできたかな?







ついでに、マダラバッタも撮ってあげよう



気分を良くして、お花で有名な所を歩いてみる。

ここではひでさん、散策と同時に調査員という立場で任務を遂行されていました。






クロマダラソテツシジミ



弱り切ったアサギマダラ



クマソ ちょっとお気に入りのショット



ここでは綺麗なカメムシがいればな〜というのが一番の願い。

数年前に確認はされたらしいけど、今年はいるか?と歩いたけどいませんでした。






昨日は曇っていたから、晴れた場面で撮影したい



ベニトンボ












けっこう迷チョウの記録があるようで、さっき見たのやカバマダラも見られるとか。

野生のツマベニチョウも見てみたい。 でも、ツマベニは幼虫の方が見たいな。






タテハモドキ 今回の遠征では初撮影



ベニトンボ♀












♂と2ショット




キョウチクトウが生えていれば、ここに来てでも探してみる。

私の最大目標だから…






同定はY氏に任せよう

自力で判明 おそらくオサヨコバイと思われる

なんと! ほぼ同時にゆたか氏から書き込みが これで確定でしょう










キオビエダシャク




想像していたよりも蝶が少ない。 花はたくさんあるのに。

と、忙しなく飛び回っている姿を何度か見ていたウスキシロチョウが吸蜜に来ている。

普段はとっても素早くて全く撮れないけどこれは大チャンス!






ウスキシロチョウ






翅を広げてるところも撮りたいけど…









飛翔でなんとかここまでは…



これも迷チョウで、本来は本土に生息していない。 5個体くらいはいたかな。

今になって思えば、せっかくの機会だったのでもっと粘って飛翔を撮ればよかった…






おそらくオオハラナガツチバチ



リュウキュウベニイトトンボ



木の札を捲ると…



サツマゴキブリ



ヤモリもいた



なんかウチの方で見るヤモリと雰囲気が違う 別種かも









これで半分くらい歩いた。 もう疲れた(笑)

休憩を挟みながら、せっかくなのでもう半分のゾーンも回ってみたい。

ヤシの木を見てみたら、黒く大きな影が… 何者?






こんなの見たことないぞ!



25o前後と大きい



脚の取れていない完品で撮り直し… と思ったら、こいつは前脚が片方ない



九州南部に近年侵入してきた、ヒゲナガヘリカメムシと判明



こんなカメムシの存在なんて全く知らなかった。

オオゴマダラの観察小屋があったので覗いてみた。






交尾中






蛹はキンキラキン



なんか管理がずさんだったけど… 毎年いくつかは脱走していると思われる。






ストレリチア



ハナチョウジ



アサギマダラ



お休み中のウスキシロチョウ



ヤマキチョウを小さくして尖がりを無くした感じ



見たことのない花に南国チックな花がたくさんで雰囲気は良い。

夏に来れば面白そうな場所だ。












キタキチョウかな?



ようやくツマベニチョウの食樹を発見。 でもいたのは…


まさかの…



これも一度は見たい種だった。












モンシロモドキ



帰ってきて画像を見て、産卵中だったことに気付いた



この後飛んで行ったけど、飛び方はなんとなくモンシロチョウっぽくも見えた。

さすがモドキ!

関東でもいるという情報があるけど、一度も見たことないし聞いたこともない。


そして、ひでさんから声がかかる。


「ツマベニ幼虫いましたよ」



ブラボー!








ツマベニチョウ幼虫



そうそう、このヘビっぽいのを見てみたかった



鼻ったれみたい












元の場所にリリース



持って帰って飼育したいけど、鹿児島近辺にしか食樹がないので諦めるしかない。

夏場の数か月だけでも鹿児島に住みたい。 かなりマジで…






クモヘリカメムシ



ツヤアオカメムシ



ムラサキツバメ



キオビエダシャクは綺麗



本日各所で、桜がちらほら咲いていた



さて、いよいよ散策が終了となった。

種類的には時期的にしょうがない面があった。

でも、終わってみれば主要どころはなんだかんだで撮影している。

あとは来年以降のお楽しみ…






クビキリギス



空港まで長い距離だけど、時間はまだ若干余裕があるようだ。

最後の悪あがきでキョウチクトウを見ていこうということに。

最後の最後に大どんでん返しのドラマがあるかも〜なんて車内で話していた。


市街だけどたくさんのキョウチクトウが植えてあり、昨年もここで採集例があるそうだ。

まずは端っこから。 早くも2本目でひでさんが…

















大どんでん返し〜!



やったね!



ひでさんも 「ここか〜」 と意外そうな感じだったけどあっさりと見つけてくれた。

卵か若齢が希望だったけど、もうそんな贅沢は言ってられない。

とりあえず、寄生バエの卵は付いてなさそう。

ひでさんのご厚意でこの幼虫をお譲りしていただいたので

別コーナーにて観察していきたい。






ダンダラテントウ



こちらは関東ではあまり見られない斑紋が目立つタイプ



アブラムシがビッチリと付いてるもんな。

ダンダラくん達には良い仕事をしてもらいたい。


まだまだ木はたくさんあるので、他にもいないか片っ端から見ていくと…

ちょろちょろと大きめの幼虫を見ることができた。

しかし、他のはどれも寄生されている。






けっこう大きい幼虫



これは小さめだけど卵付き…






時期的なタイミングもあるだろう。

今回はズレていただけで、また来年見るチャンスはある。

生きている成虫も見てみたいし。


今回もすっかりお世話になりっぱなしで、ひでさんには頭も他の所も上がらない。

来年また必ず来るから! できれば二回来るから(笑)

これに懲りず、今後ともよろしくお願いします。



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