〜 散策レポ 〜  千葉   13.3.11



昨年計画があったが、天候で中止になってしまった千葉へ遠征。

昆虫メインは今季二度目。

時期的に他はあまり期待できないので、なんとか本命を見たいところ。

一人でも行こうと考えていたけど、声をかけたら皆さん駆けつけてくれたので

6つの目で歩くことになった。

メインはオオキンカメムシ。 どうせ行くならルーミスシジミも見てみたい。

ただ、前日まで五日ほど気温が高かったのに、今日に限って最高気温が

10度ちょいとかで、しかも強風が吹き荒れる。

全員到着するもしばらく待機しなければならないほど…

気持ち弱まってきた頃にようやく出発した。



まずはルーミスシジミのポイントへ。 ちょっと気温的に厳しいかな…

ゆたかさんが釣竿で高所を刺激するも全く飛ばない。

周りを散策していて、ゆたかさんが 「これ何?」 と持ってきたもの…






ヤンマタケ



お〜っ、ヤンマタケじゃないですかっ!

カミキリムシやセミではこういうのをよく見かけるけど

このヤンマタケはあまり見かけることはない。

次にいつ見られるかわからないのでもう少し撮っておこう。






宿られたのはミルンヤンマのようだ









得体のしれないものをなんちゃらかんちゃら…と期待されているようなので

ご希望に添えてみた。






なんでしょ? パッと見はヒラタヨコバイ系の幼虫か何かと思ったけど…



ペリっと剥がしてみた カイガラムシ系?



裏はこんな感じ 要検証! 一応、ヒラタなんちゃらカイガラムシとしておく

ワタカイガラムシの一種のようだ



春と言えばビロードツリアブ



奥の方へ歩くことにした。

しかし、もうちょっと気温が上がらないと厳しいかな…






カナヘビと遊ぶ



Mさんが、「ゆたかさんの好きそうなのがいるよ〜」 と



パッと見はチャタテムシの集団っぽいけど…

このあと、キモい系のアップが出ますので、見たくない人は

うまく写真を2枚飛ばしてください。















ドクガ幼虫



幼虫で集団越冬



いろいろと歩き回っていたら昼を過ぎていた。

ほとんど何もいないのに、この三人で歩くと時間の経過が…(笑)

この時間になると風が弱まってきたので、戻って再度ルーミスポイントへ寄ってみる。

日差しも暖かく感じるようになってきた。






こういうのを見っけるのは私の仕事(笑)



そして、竿に反応して高所から蝶が飛び立つ。

白っぽいのでムラサキシジミではなさそう。 まずルーミスで間違いないとほぼ確信。

竿が届かない場所に行ったので枯れ枝を投げてみるとビンゴ!

下の枯草に舞いおり、慎重に探して見つけることができた。















ルーミスシジミ



もう一丁



みんなで満足いく写真を撮ったあと、ここじゃ絵にならないので

飛ばして葉に止まることを期待。

高いところに行っちゃったとしても、とりあえずバッチリ撮れたし。






予想通りの展開…



まずは、翅の表裏が見えるように



いいねいいね〜



そっと枝を引き寄せて…



ルーミスをこの距離で写せる幸せ…






一度飛ぶもすぐに止まってくれた。






落ち着いて前翅をおろしてる






ようやく太陽が出てきてくれて…



開翅



一枚、翅だけに影を作ってみた






たっぷり遊んでくれた。

最初はどうなることかと絶望感があったけど、三人揃うとやはりただでは終わらない。

気温が低いのが結果的には良かったのかもしれない。

暖かければもっと活発に飛ぶと思われるので、あんな間近で見られなかっただろう。

そして、一人だったらあんな写真は撮れていない。

交代で枝を押さえながらの撮影だった。

みんなで協力して、みんなで満足することができた。



見れないかもと考えていたルーミスが見られ、気分良くオオキンカメムシのポイントへ。






絵になる風景



カワラヒワ



昨年の場所に行ってみたけど、葉裏を見てもオオキンカメムシの姿はない。

ここ数日暖かく、前日は夏日だったので、もしかしたら越冬明けで移動ちゃった?


先を歩くお二人から、「こんなとこにいましたよ〜」 と、地面付近の葉にいるのを発見。






オオキンカメムシ



今回も会えました



いいねいいね〜



わき腹も綺麗



10個体近くいたけど、見つかる場所から、移動し損ねた個体たちといった印象だ。

たぶん、昨年の晩秋に来ていたらもっとたくさんいたことだろう。

変異が大きい種なので、数個体撮影して模様の違いを楽しみたい。






だいだいが綺麗な個体












わき腹はピンク、腹の真ん中は朱色



壁にいた別個体



黒が多い個体









さすがに掴むとカメムシ臭がした。 さほど強烈ではなかったけど。


前回はすっかり満足しちゃったのでこの場所で終了していた。

越冬場所をもっと探っておこうと、今日はもう少しこの辺りを探索してみる。






スミレ



キケマン

海岸近くで見られる ツクシキケマンだそうです (Special Thanks : ゆたかさん)



植物はお二人が詳しいので心強い。


さて、オオキンカメムシだけど、もっといろんなところにいると思ったら

もう一ヶ所にしかいなかった。

移動しちゃっただけかもしれないけど、意外な結果だった。






海をバックに わかりづらいけど…









こういう光景をもっと見たかった



お尻もピンクの個体



胸部がほとんど黒い個体



毛むくじゃらなカイガラムシ?



先へ進むと海に出た。 海なんて久々。






かなり遠くをミサゴが飛んでいる



時折水面付近へ 魚を狙っている模様



この距離でこれだけ撮れれば上等



Mさんとミサゴを撮っていると、ゆたかさんが嬉しそうに何かを持ってきた。






ウミウシ!?(手タレはゆたか氏)



縮んじゃったので水に入れてみた



お〜っ!



これ、アメフラシの子供のようだ。 名前は聞くけど、実物を見るのは初めて。

強めに刺激すると、紫の液体を出すらしい。 やってみたかった。


で、遊んでいると、再びゆたかさんからお声がかかる。

もっと大きいのがいたらしい。






アメフラシ



伸びると10pくらいあった



海も楽しい



海は意外なものが見つかるので、ついでの時にでも機会があったら歩いてみようかな。






ヤドカリ



小さい方が動き出した



大きい方… 15pあるかな?



手乗りフナムシ






楽しめた。


ぐるっと回っていろいろ見たけど、やっぱりオオキンは他にいない。

ルーミスもオオキンも、当分来なくてもいいくらいに撮ったので

次回のここは数年後になるかも。

ずっとずっと良い環境が残っていることを祈りたい。






トビモンオオエダシャク



みんなで美味い飯を食べて解散した。 ゆたかさん、Mさん、お疲れ様でした。

まだ虫には早いけど、少しずつちょろちょろと歩き出したい。



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