〜 散策レポ 〜  熊本   14.5.10〜12



「何度でもおいで」 というお言葉に甘えて、今年は本当に何度もお邪魔しちゃおうと

企んで早くも一発目の熊本へ。

そう、社交辞令なんて言葉は我が脳に存在しない(笑)

今回、大きな目標がある。 それは… タガメ。


小学時代に旅行先(三重県)で、いくつかいる中の一つだけ持ち帰って飼育していた。

数か月は生きていたなぁ… それっきり売っているのしか見たことがない。

現在は超希少昆虫になってしまったけど、熊本では場所によっては普通にいるようだ。

会えれば37年ぶりくらいの対面… 是非とも見つけたい。




【1日目】


Uさんご一家と合流し、さっそく長時間かけて移動した。

まずは、なんかよさげな場所があったので立ち寄ってちょこっとガサる。






コオニヤンマかと思ったら、コヤマトンボのヤゴのようだ



脚が長いね〜



アサヒナカワトンボ



ベニカミキリ



ここはこんなもんだったけど、どこも良い感じの環境だろうから焦らずに…

気になる所は停めてちょっと見てみる感じで。






ホソミオツネントンボ



ホソミイトトンボ



ヌマガエルかな? ツチガエルとの区別が今イチわかっていない…



これは初見



ハナダカカメムシ



けっこう大きいクビボソゴミムシ オオクビボソ〜かもしれません



生息地近辺をだいぶ流してみたけど、かなり誤算だった状況で…

タガメといえばイメージは5月。

5月末には産卵して〜みたいな感じを想像していた。

それは本州での話なのかもしれない。

こちらの方面は、まだ田んぼに水が入っていない…


田んぼよりも、ため池とか用水路のイメージの方が強かったけど、

用水路にも水が流れていない。 これはため池探しが近道か。


そんなこんなで徘徊が続き、栗林を通っている時に… 見えたのだ!

ウマノオバチの飛んでいる姿が。

これも8年見ていないので、綺麗な写真を撮っておきたい。

過去画像は見れたもんじゃないし…

で、所有者さんから許可をいただいたので探してみる。






ん? 何トンボ?



シオヤさんでしたか…



数十本の栗の木を見ていくけど姿が見えなかった。

その代わりに、いろいろと面白いものがいた。






いいね〜



元祖オトシブミ たくさんいた



こちらは♀



♂の別個体



ゴマダラオトシブミ



西日本での楽しみの一つをみっけ!



ハラアカコブカミキリ 個人的には、別名のベニフカミキリの方が好きな表現



コブは毛が密集している



ベニフ…



栗林、楽しいな。

次回は6月だけど、ここに寄ってもらおうかな。


で、気になる所は立ち寄る。






みゆきちゃんはわんさかいる






よさげな所はたくさんあるんだけど…

標高があるので、まだ水が冷たいのが影響してるのかな?

水生昆虫がほとんど入らないんだもん…






土場に寄ったらクリストフだけ さすがにこいつはもう飽きてきた(笑)



再び田んぼへ。

地域によって、水入れを始めている所もあるけど、まだ入れ始めの感じで水温が低い。

数日経って、水がぬるくなって、それで集まってくるって感じな気がする。

ということは、一週早かったか…






ガムシ



コシマゲンゴロウ



ハンミョウ



相変わらずおっかない顔だ 噛まれても痛くも痒くもないけどね(笑)



クロヒカゲ



とりあえず、下見と考えれば有意義だった。

なんとなく掴めた気がする。






夜は大きく移動して、Uさんの自宅方面を回ってみるも…

ほぼ全ての灯りがLEDになっていた。

これ、行政の取り組みなんだろうね。

わからないでもないけど、どこもかしこもって…






目に付いたのはこれだけ… プライヤアオシャチホコ








【2日目】


今日はUさんのご自宅方面で、昨年気になった場所を歩いてみる。

しかし、目標が達成されていないので、午後から昨日の地域も行っちゃうことに。


とりあえず、昼過ぎまで二ヶ所を歩く。

まずは一ヶ所目…

ここはトンボで楽しめるんじゃないかなって思っていた。






ルリシジミ



ナシケンモン



ショウジョウトンボ



タテハモドキ



ヤマサナエ



ハートを形成



アサヒナカワトンボ 茶色翅のタイプは九州のみだったはず



サラサヤンマ



でっけーなぁ



もっとじっくり歩きたい場所なんだけど、昨日タガメを見つけていればねぇ…

もう一ヶ所行ってみる。 ここは標高がけっこう高い場所。

九州では数少ない某トンボの生息地。

ただ、時期がちょっと早かった。






ヤマサナエ



一旦捕獲









超ド級のトノサマガエル



そして、昨日の方面へ。

今日から水入れをしている田んぼが目に付いた。

とりあえずいろいろ回るけど、パッとした場所がないので、山の中に入ってみた。






ミヤマカワトンボ



イワコエグリトビケラかな?

大きさから、ヨツメトビケラの♀の可能性大 ♀は4つの紋がない



ぷか〜ん  関東にはトノサマガエルがいないので、ポーズを決めているとつい撮っちゃう



よさそうな場所はいくつかあった。

けど、やっぱりこの地域ではちょっと早かったのだろうか。


薄暗くなってきたので諦めかけていたところ、最後によさげな田んぼがあったので

ここがダメならまた来月リベンジ。






おっ、シマゲンゴロウ



これも見たかった種



動き回って全く止まらないから…



いいね〜






他にも小さめのゲンゴロウやらガムシなどが入る。

イモリはここも多かった。



で…



見えた!


目視でわかった!




やったね!



















個人的 幻虫!



見ている人は、「なんだよ…」 でしょうけど、私にとっては見たくても見れなかったヤツ。

幼虫は二度だけ見てたけど、ようやく成虫に出会えることができた。

できれば明るい時間に見たかったけど贅沢は言ってられないね。






タイコウチ



やっと会えましたね



いいねいいね〜



うん、いいよ〜






あまりの喜びように、Uさんたちも一緒になって喜んでいた(笑)

来月この辺りに来たらまた見れそうな予感がする。






タガメはよく飛ぶらしいので、田んぼへ飛来途中で外灯にいないか少し回る。

しかし、とにかく強風で期待は…

ダメ元で回ってみたけど、撮影したのはこいつだけ。







ジョウカイボンのくせして(暴言)やたらと綺麗だった



アオジョウカイってこんなに良い色だったっけ? ←キンイロジョウカイと判明

九州亜種のキンイロジョウカイはこんな色らしい (Special Thanks : 一寸野虫さん)



明日は大雨予報。

田んぼを荒らすわけにはいかないので、来月もう一度リベンジするぞ。








【3日目】


朝、外の様子を見るまでもなく雨音が大きい。

こりゃダメだ〜状態だけど、傘をさして少し歩いてみることにした。






この日はよく降りました



とりあえず、何か葉裏で休んでいないかと…






アカサシガメ



アオモンイトトンボ



ヒメウラナミジャノメ



ヤモリ



から揚げ要員(笑)



下から見たら大きめに見えたんだけど…



トイレでアシダカ様とご対面



けっこう大きかった



傘をさしても濡れてしんどい状況… これが精一杯だった。


今回、タガメは発見できなかったけど、下見と考えれば手応えがあった気がした。

コンクリートの用水路でも、草がかかってればいそうだったり…

また、現地では温かい人が多かったのも印象に残った。


情報や案内など、Uさん一家には大変お世話になりました。

来月こそは必ず見っけましょう!

かなりのハードスケジュールになりそうですけど…



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