〜 散策レポ 〜  鹿児島・熊本   15.6.26 〜 29



散策レポ511 の続き…


フェリーに乗り、rurin様ご一行を待っている間に、どんどんと雨は強くなり…

本降りというかザーザー降り状態。

昼過ぎに合流して最初に向かうのは、サツマニシキが繁殖しているというポイント。

傘をさして歩いて行くと、ひでさんが何やら発見…


ようやくご対面できるか!?













動くことはなかった…



思い起こせば2008年、初めて九州へ行った時の最大目標がサツマニシキだった。

あれから8年目でようやくお目にかかれたのがこれかい(苦笑)

それでも嬉しく感じたのは、ずっと探していても全く会うことが出来なかったからか。


この死骸を手にとると、新鮮な個体だったことがわかった。

大雨続きだったので、羽化してきた時に雨の影響でトラブったと予想できる。

ということは、今が羽化の時期でまだいるかも。


と、大人たちはちょっと別ゾーンを歩こうとしていたら、子供たちが 「○○が溺れてる」

みたいなことを言っていた。

○○が聞き取れなかったけど、呼ばれて行ってみると…






サツマニシキ



やったね!



暗いので、ストロボを使わないとだいぶ甘くなっちゃうね…



黄色い威嚇液は臭いと聞いていたけど、確かに青臭い感じだった



いいねいいね〜



ヒラヒラと飛んでいる所を飛翔撮影したかったけど、雨と暗いので断念。

葉っぱに別個体もいた。






これは白っぽいタイプ






数個体が溺れていたり地面にいたり… もっとバシっと撮りたいけど、今日はこれでも満足。

子供たちに感謝だね。


黄色い液は、出した時は臭かったけど、手に付いたのを嗅いでみるとニオイはしなかった。

天敵に襲われた際に、一瞬だけの効果なんだろうね。




場所を移動。 雨は一向に弱まらず…

アブラギリの木を見に行く。






オオキンカメムシ 数個体いた



さすが鹿児島!といった感じ









この大雨の中でも、何ヶ所か回る予定を組んでいただいているようで次へ移動。

ここは湿地帯がメイン。






リュウキュウベニイトトンボ



クロシデムシ



ハラビロトンボ



関東では超レアなコガネグモ 腹側から(笑)



現地では、ニセシラホシ?と思ったけど違うっぽい… だ〜れ?



このカミキリを順番で撮る予定で渡そうとしたらいなくなってる…

詰めが甘くて申し訳ないことをしちゃった。

ここには未見のイトトンボがいるらしく、ずいぶん探したけど見つけられなかった。

ずいぶん小さいらしいので、雨続きでどこかに隠れてるのかも… また機会があれば連れてきて〜



そろそろ夕刻に差しかかる頃、黄昏系の南方種がいるとのことでそのポイントへ。

ようやく雨は弱まってきたけど、散策している間には止みそうにない。






ゴマダラチョウの幼虫



しばらく歩いていくと、ひでさんが何かを見つけたようでネットインに成功。

何を言ったか忘れちゃったけど、なんか期待できそうなことを言いながら取り出していた。















お〜っ、こいつなのね!



ストロボを使わないとブレるので仕方なしに…



うんうん、見たことないね〜



顔ちっちゃ!



というか、眼が大きいという事みたいだ



オオメトンボ



ひでさん、お手柄です!



本来は奄美以南に生息らしいけど、ごく僅かのエリアでは定着しているという話。

まだ未熟個体で翅の色付きはないけど、これはこれでいいものを見た。

次回来る時は、成熟個体が見られるかもしれないね。


時間的にもここで終了のようなので、近辺を少し歩いてみる。






コガネグモはやっぱり撮っておこう



雰囲気が違うように思えたけど、やっぱりね〜のホオズキカメムシ



あっ、でかい方でしょ!?



オオハラビロもここにいるというので、♂がみたいな〜と探していたけど♀が見つかった。

順番にみんな撮ったあとで、一旦捕獲しようということに。






待ち時間に見つけた ヤマトイシノミ






あっ、卵を産み始めた









いいね〜



やっぱり普通のハラビロより重厚感がある



8月はこのエリアに来る予定はあるのかな?

もし来たとしたらまた楽しみにしたい。


rurinさん、お子さんたち、短い時間でしたけど ありがとうございました。

この大雨の中、かなり内容が濃い散策ができましたね。

また今度、ご一緒できる日を楽しみにしております。



フェリーに乗って、ひでさんのご自宅方面へ戻る。






GSに飛んできたオケラと遊ぶ



明日は朝早い集合だし 雨が降り続く予報なので、今日は本当に夜回りはやめておこう。

その代わり、ちょっと早起きして朝マルタンにでも行ってみようかと。

雨が降っていなければだけど… 予報では大丈夫そうかな?

ということで、良い子すぎる時間に寝ちゃいました。









【3日目】


午前4時過ぎに目覚ましをセットしたけど、3時過ぎには目が覚め…

まだ寝不足気味だけど、ここでまた寝たら起きる自信がないので明るくなるのを待機。

雨は小降りで、これなら大丈夫そうな雰囲気。


思っていたよりも明るくなるのが遅く、先に現地へ行って待っていた。

徐々に明るくなってきたと思ったら、車の屋根の音が激しくなっていき…

飛びそうな明るさになった頃には、普通に雨が降ってきた。

もうね、嫌がらせとしか思えない =3


濡れながらもいつも飛んでくる辺りでスタンバイ。 飛ばないね…

5分おきくらいに雨宿りをしに行き…を繰り返していた。

だいぶ濡れたし、もう諦めようかと思ったころ、1個体飛んでいるのを確認。

大きさやシルエット的にはマルタンっぽい。 こいつが飛んでる間は待っているか。


で、徐々に高度を下げてきて、網が届く位置を周回するようになり、

確実にいけそうな時以外は我慢して…


ついにチャンスは来た。

一発で仕留めないと終了な状況で、今回はミスなくネットインすることができた。

飛んでいる姿を見て黒っぽく見えたので、期待しながら網から取り出す。













とうとう鹿児島でマルタンヤンマ♂をゲット



いつ見てもいいね〜



顔色悪い(笑)









もう一回アップで撮っちゃえ〜



ひでさんが見たがっていたので、とりあえずお持ち帰りして朝お渡ししました。

その前に、明るい場所でもう一度撮影。 本当は晴れてる時に撮りたかったけど…






明るいと薄く見えるかな…












ついでに ツバ九郎ども(笑)



これで二年越しの大仕事は達成できたので肩の荷がおりた。


さて今日は、昨年の何例目だったかのカメムシ探しから。

ただそこは、土砂崩れだとか倒木だとかがかなり心配なゾーンなんだけど…

土砂が落ちてきた形跡は残っているけど、すでに撤去作業が済んでいる感じで、

あとは小規模な危ないゾーンがいくつかあったけど、奥のポイントまでなんとか行けた。

ただね、やっぱり今日も本降りの雨が降り続いてるんだよね…






あっ、これは九州南部以南に生息のヤツ…



ルリナカボソタマムシ



昨年も雨に濡れたハンミョウがいたっけ…



なんちゃらゾウムシ



もう暗すぎて…



同定はいいや

九州のみに分布の、クチナガケブカキクイゾウムシかもとのことです (Special Thanks : Sodaさん)



再度、ルリナカボソタマムシ



自然光で綺麗に撮りたいけど…



うまく色が出ないしボケ画像の山だし… ここも晴れてる時に来たい場所だ。

数例しか見つかってないヤツがそんな簡単に見られるわけもなく…

かなり粘ってはみたけど、今度晴れてる日に探しましょということで断念。


雨で飛ぶわけがないとはわかっていても、もしかしたらということで紫なヤツを見たゾーンへ。

サツマニシキの期待も込みな場所なので寄っていただいた。






コイチャコガネ



触ったら、何ボルトくらいの感電だろう?



ヒメトラハナムグリ



ん? 斑紋ないハナムグリ…



???



こいつと同種か?



こいつは近畿以西に生息の アオヒメハナムグリだね



やっぱりダメだったか。

紫なヤツはもう一回見たいので、次回に期待しておこう。




今回、旅の初めにひでさんから出た意外なお言葉…


「オオウラギンヒョウモンを見に行きましょう」

昨年か一昨年にチラっと見たいと言ってみたけど、興味がないようで実現しなかった。

今回 「どうしたの?」 と訪ねてみたら、「新しく高速が繋がって行きやすくなったから」 …

そういう理由かいっ(笑)


ということで、最終日はオオウラギン探しに遠出することになった。



高速をすっ飛ばしていくと、さっきまでの雨は何だったの?と言いたくなるほどの青空。

最終日の後半だけ、やっとスッキリ歩けそうだ。


現地に到着。 ここはちょっと特殊な場所だ。

進んでいくと、早くもヒョウモン系が飛んでいるが…










ミドリヒョウモン



違ったか…

何度かおりて歩いてみるけど、なんか雰囲気が違う気がする。

良さそうな環境なんだけど、不思議と虫の数も少ないし。

広大な環境のどこかにはいるはずなので、車であちこち移動してようやくそれっぽい場所へ。

歩くとやっぱり蝶は少ないけど、ガサガサ歩き回ってようやく…











オオウラギンヒョウモン♂



キタキチョウ? やけに小さかったけど…



ノコギリカミキリ



オオウラギンヒョウモン、♂のみ2〜3個体しかいなかった。

♀が見られず残念というよりも、なんかこのポイント大丈夫?と心配になってきた。


今日はこの辺りで一日使う予定だったけど、まだまだ時間がたんまりとある。

途中に池があったので、ちょっとガサってみようか。


散策レポ513 へ続く…



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