〜 散策レポ 〜  栃木   21.3.14



数十年未発見で、絶滅とされていた蛾が数年前に再発見された。

昨年もちょっと考えたけど情報を得られず、今年はある程度のことはわかった。

以前探しに行かれた 週末がさがさ団 のDodo-boy さんにこの辺かな?と

問い合わせをすると、だいたいは合ってるとのこと。

で、ちょうど行かれるそうなので、条件的には16日がよさそうかなと思っていたけど

5年半ちょっとぶりとなるので、ご一緒させていただくことになった。


金曜(12日)に現地に入られたそうで、♂が飛翔している姿は撮影できたらしい。

土曜が大雨で、今日は晴れるものの強風の予報。

途中の高速では、だいぶハンドルを持っていかれそうなほどだったけど

現地に着くと風はほぼない。 ただ、気温が7度しかない。

朝の7時半に久々の合流。

飼育個体の未交尾♀を譲り受けたそうで、早々に見せていただけた。






これが幻となっていた♀です



カバシタムクゲエダシャク



突起が素敵



とりあえず、この付近を20分ほどルッキングしてみるも見つからず。

あとから聞いたけど、野生の♀はまだ一桁しか見つかっていないらしい。

そう簡単にはいかないけど、フェロモントラップでなんとかなるんじゃないかと

この時は余裕をこいていた。






小さめの猛禽 なんだろ? まだ幼鳥?

冬鳥で渡来するけど、少ないらしいコチョウゲンボウのようです(Special Thanks : Dodo-Boyさん)



8時頃、まだ曇っているので、少し離れたポイントへ移動。

しばらくルッキングするけど、やっぱり見つからない。

8時半過ぎ頃かな、ようやく太陽が出てきて徐々に暖かさを感じるようになる。

9時頃に♀を出して、フェロモントラップ開始。






♂を呼んでくれ〜









10分くらいすると、コーリングを始めた。






いいよいいよ〜、期待してるよ!



お尻の先から黄色いのが出ているのがコーリングしている証



徐々に予報通り風が吹き始め、時間と共に強くなってきた。

強風はコーリングの大敵だ。

一度だけ付近を素早く♂が飛んだけど、フェロモンには気づかなかったようだ。

その後は全く飛ばず、ひたすら待ちが続く。

他に何かいてくれるといいんだけど、全く何もいないのがこの時期の辛さ…


Dodo-boy さんは、他に数名張っている人たちと面識があるようで

情報交換やルッキングしていただき、今日は私は見張り役に専念。

せめてちょろっとでも飛んでくれれば、まだワクワクと緊張感を保てるけど

なんも飛ばない3時間はきついね…

気温は上がってきたけど、風は全く弱まる気配なし。




昼前に事件が起きた。

採集者はちょこちょこ歩いてきていたけど、一人がトラップ奥の木を見ている。

トラップの枝に触る気配はないので、注意深く見ていたんだけど

持っている網が枝に触れて♀が下に落ちてしまった…

すぐに見つかると思ったんだけど、これが全然見つからない。

30分以上探したけど…

他の虫もそうだけど、一旦落ちるとなかなか見つからないのが虫あるある。


この強風では期待できそうもないし…と、落下♀は諦めることになった。

元々個体数が少ない種なので、無事に交尾して来年子孫が少しでも増えてくれれば…


Dodo-boy さんは関西から来られているので、時間も限られている。

カバシタの活動時間もリミットが近いので、ルッキングでなんとか見つけられれば。






アカホシテントウ



キタキチョウ



歩いたり、トラップを仕掛けている他の方々の様子を見に行ったり…

私一人だったとしたら、たぶん話しかけることはなかったと思う。

今回、いろんな人に話しかけたことが吉となった。


単独でトラップしている人と話していたら、「さっき採集した♂を撮ります?」と

木に付けてくれた。






カバシタムクゲエダシャク♂



飛ぶのが早すぎて、捕獲は難しいし、それ以前に少ないから…



いろんな角度から撮影



撮れないよりも、採集個体でも撮れてラッキー



希少種です



いいねいいね〜






ついでにと、♀も出していただいた。






カバシタムクゲエダシャク♀



超でかい個体だった



この後、終了時間までの40分ほど、カバシタ♂♀を見せていただいたH氏も交えて

話しながらトラップを見る。

何ヶ所か仕掛けていて、Dodo-boy さんとH氏二人で別のトラップの確認へ行ってる時

私の前のトラップに♂が飛んできて♀に反応している。

お二方に「来てるよ〜!」とお知らせして、逃げなさそうだったので捕獲せず撮影。






数は少ないけど、来るもんだね



甘いけど、これだけ撮れればいいか



♂♀見せてもらったし、少しは恩返しができたかな。

この♂はH氏が確保され、別トラップへ入れておいたら交尾を始めた。






貴重な交尾シーン



トラップ越しなので、鮮明ではないけど…



この後、外に交尾個体を出してくれようとしたけど、交尾は解除してしまった。

逃げそうで危ないから、これでやめておいた方がいいね。


H氏は、バッタ類の学会員さんのようで、他にも蛾や甲虫などにもお詳しい。

今後、また何かで縁があるかもしれないので、その際にはよろしくお願いします。

貴重なものをありがとうございました。


Dodo-boy さんは、ここから10時間ほどかけてお帰りになる。

自分じゃそんな長時間運転できるだろうか… タフだなぁ。

今回は鹿児島以来5年8ヶ月ぶりでしたけど、また5年後に〜とお約束をかましつつ…

なんてことなく、また近々ご一緒できれば嬉しいです。

楽しい時間をありがとうございました。


 
※ この日の模様は、Dodo-boy さんのHPでも公開されております

   こちら からご覧いただけます









〜 散策レポ 〜  東京   21.3.29



我が家の幼虫の葉っぱをとりに行くついでもあり、逆方向だけど少し回る。

今晩は午後9時半現在13度と暖かいこともあるし。

3月半ばにエゾヨツメが出ていたという話を聞いたけど、それはあまり期待せず。

最近は平年よりも暖かい日が続いているけど、4月に入ってからの方が無難かと。

いてもおかしくはないので、ラッキーもあるかもということで。


午後10地半頃、いつものところに到着。

ここは灯りが少なくなっちゃったので、あまり期待はできないけど。






ナカジロサビカミキリ



春に多く会うイメージ



なんちゃらハネカクシ

クロサビイロハネカクシかもとのこと (Special Thanks : Sodaさん)



ハスオビエダシャク



トイレにいた



オサムシじゃないよな… ヘビトンボっぽいよな… と思っていたけど

タイリククロスジヘビトンボの幼虫のようだ。

何で水辺にいないの?と考えたけど、蛹化近くなると陸上に上がるらしい。






イテテテ…



2分離さなかった



私の指はマズいだろ? ゲボ吐きよった(笑)



もう一ヶ所、ここもいつものところ。

こっちの方が期待はできるんだけど…






ノヒラトビモンシャチホコ



たくさんいたけど、こいつらしかおらんかった



やっぱり4月に入ってからかな。

来週には少しメンツも増えてるだろう。









〜 散策レポ 〜  東京   21.4.3



運動不足解消のためお散歩しよう…

散策シーズンになるので、そろそろ足を慣らしておこう…


と言ってみるけど…

本音を言うと、このページは写真の枚数が少ないので

あと30枚ほど、最低でも20枚は撮っておきたい。

かといって、いつもの所とかへ行くほどでもないか…

っつーわけでした。


ちょうど昼頃から、家の近所を少し歩こっ!






シャガ 見栄えがいいので撮っちゃう



ナナナナ〜 ナナナナ〜



お団子作成中






イチモンジカメノコハムシ



タイワンキシタアツバ



みのもんたのお子ちゃま



もう一枚撮りたかったのに〜… この後すぐに飛び去るハムシ



公園に来たけど、人が多すぎるので退散。

川の反対側の遊歩道を歩いて帰る。

川といっても、ここは皆さんの想像しているような普通の川ではない。

何と言えばいいのか…

川の両サイドが延々と雑木林と言えば正解かな。


ゆっくり歩いていくと…






春限定



去年は見てなかったような…



日向へ移動してくれた



トラフコメツキがいてくれてよかった。

これだけで今日はOKな気分になれる。






手にお招き〜



また来年会おう!



自然は豊かだけど、虫探しにはやっぱり向かないこのゾーン。

夏はカブトムシならたくさんいるし、アカアシオオアオカミキリくらいなら見れる。

盛夏にも時間があったら歩いてみようかな。






カナヘビちゃん



黄色いお顔



15枚しか使えなかった…

それなりに増えたからいいか。


本格シーズン間近ですぞ!

今年もたくさんの良い出会いに期待します。



Unknown (ゆたか)
2021-03-24 18:27:44
他力本願でも撮れて良かったですね!
遠くまで行った甲斐有りですね。
絶滅しないで増えて欲しいですね、幼虫は何を食うんですか?
食草が多ければいいんですが・・・。
ゆたかさんへ (まーく)
2021-03-24 23:11:57
とりあえず♂♀撮れたのでよかったです。
やっぱり数は少ないようです。
食草は、ツルウメモドキ、ニシキギ、マユミなどです。
ニシキギは少ないながらもあちこちに生えていました。
家に卵があるので、孵化したらYのところへとりに通います。

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