腕組みをして、上級天使は目の前に立つ部下を睨めつけた。伸びた背筋は威厳と苛立ちに満ち、教団において最大である偽翼がそれを一層際立たせていた。
教団の最高指導者の執務室であるというのに、ここには余計な装飾品はいっさいなかった。機能だけを優先した空間で、上級天使の偽翼と容姿だけが美を保っている。
「後れを取りもどす気はあるのか?」
声に優しさはなかった。言外に、ないのならば覚悟をしておけ、とつきつける響きがあった。
「モチロン、御座イマス。…………デスガ……」
そうきっぱりと言いきりながらも、対峙する部下は目を伏せことばを濁した。しばらく、上級天使は薄く口を開こうとしては閉じる部下を、そのままに放っておいた。
「オ怒リハ、重々承知シテ、イマス」
やっとそれだけをたどたどしく告げた声は、次第に涙を混じらせはじめていた。また閉じた口に向けて、上級天使は短く命令した。
「言え」
「デモ、オ姉サマ、近頃ワタシニ、冷タクッテ。ソレデドウシテモ、気ガ……」
両手で仮面を覆い、天導天使は肩を小さくして震わせた。
あーあ、言いやがったよ。
大きくつきたい溜息を隠し、上級天使は腕組みをといた。自分に向かって伸ばされる腕を見て、天導天使は叱咤と暴力を予感した。
「このまま不調が続くようなら、処分を検討せねばならなくなる。私にそんなことをさせるな。わかるだろう?」
声の冷たさは変わらなかった。だが白くしなやかな指は天導天使の耳を探りあてると、引っ掻くように爪を立てくぼみを辿っていった。身をよじらせながら、天導天使は歓喜の吐息を洩らした。
「……ン、ゴメンナサイ、オ姉サマ。ワタシ、ワタシ頑張リマスカラ……」
「それから、私の私室以外でそう呼ばないように。なんど言えばわかる、ん?」
お姉さまもなにも、そもそも私のほうが年下だろうが。
そう言いたいことばを呑んで、上級天使はくちびるの両端を緩やかに持ちあげた。
名残惜しげに天導天使が執務室から去ったあと、上級天使はようやく全身の緊張をとき肺にたまる空気を吐きだした。
能力的には高く買っているが、天導天使の自分に対する言動は疲労を増やすばかりである。しかしそれでも、彼女は天導天使を嫌ってはいなかった。上級天使を女性として認識している数少ない人間であり、仮面の下にある相貌に掻きたてられる情感があったせいだ。
大きく分けて、マルクト教団には現在三個の派閥がある。
最大派閥は、上級天使を男性の絶対的な権力者として従う者たちである。少数ながら根深く存在するのは、上級天使を男装の麗人として慕い崇める者たちである。最後のひとつは、上級天使の計画に疑問を抱き阻止しようとする一派である。
立場的には敵対することになるが、上級天使が理解できるのは最後に属する者たちだけだった。表立っての行動がなく、それぞれの顔が見えないことが残念なほどだった。
彼女とて、性別を隠してマルクト教団に来たわけではない。地位を上げるためにとった行動と、上がった地位を下げないためにとった行動の結果、いまのような状態になってしまっただけだ。
ただ彼女がそれに慣れる以上に、周囲の教団員が過剰に慣れていったにすぎない
「急がねばな」
すっかり身についた男性的な口調に気づき、上級天使は自嘲するように笑った。
「神のご機嫌はどうだ?」
ノックなしに、上級天使はモニター室の扉を開けた。機器に囲まれた狭い室内で、背中合わせに座っていたふたりの天使が、すぐさま立ちあがり返答する。
「予定された以外の異常はありません」
「こちらも同じです」
「外形に微細な変化が見られると、昨日の報告にはあったが」
右側の天使の肩をかするようにして身を乗りだし、上級天使はカメラモニタを覗きこんだ。直立不動のまま、身を寄せられた天使は声をわずかに裏返らせる。
「じ、実験的に偽感覚球への情報量を−2%落としたところ、予定変化の範囲内に戻りました」
「ただいま、0.2%刻みで情報量は回復させております。計画予定量には、明朝四時頃に復帰すると思われます」
差をつけられたもうひとりの天使が、関心を得ようと早口に告げる。頭だけをそちらに振りむかせ、上級天使は薄く笑った。
「結構」
「頑張ります!」
両手を胸の前で組み、感極まったように天使は目を潤ませた。
「では、続けてくれ」
そう促して、上級天使は身を翻した。そのとき、偽翼の先がふたりの胸を撫でていくのを計算しての動きだった。
同時に洩らされる溜息を閉まりかけた扉の向こうに聞きながら、上級天使もまた小さく溜息をついた。
なんだかなぁ……。
女子トイレに入って悲鳴を上げられたことがあった。また無言で、抗議の涙を流されたこともあった。だれもいないときを見計らってこっそりと入る風呂はわびしかった。
私室に専用のユニットバスを設置するようにと命じたとき、教団内に流れた安堵の空気が、上級天使は忘れられない。
目的のためならば、身体を汚すことも嘘を口にすることも厭わぬと決心していた。しかしいましている苦労は、教団に身を投じる前に想像していたものとはかなり毛色が違っているような気がする。
そしてそれは、彼女の気のせいではない。
「上級天使さまがトイレに行くなんて、信じられない」
男女の別なくそのようなことが口の端にのぼる状況が、現在のマルクト教団だった。
「あの……、上級天使さま、どちらにか行かれるのですか?」
声をかけられて、上級天使は立ちどまり言った者の顔を見つめた。
「私用だ」
「おひとりでは危険なのでは」
「かまわん。私用だ」
「……はい」
納得したわけではないだろうが、黒髪の青年天使はそのまま口をつぐんだ。立ちさる後ろ姿をしばらく眺め、上級天使は青年を呼びもどした。
「お前、どうして私を呼びとめた?」
「門のほうに向かわれているのに、おひとりなのでどうしてかと思ったからです」
「私が上級天使だと、思うのか?」
プリント地のキャミソールワンピースにボレロ丈のカーディガンを羽織った上級天使は、わずかに眉をひそめたずねた。長身で丸みに乏しい身体ではあったが、そういった格好をすれば女性にしか見えないはずだった。
私服を着ているときは見なかったことにするという慣習を、便利な面もあるからと上級天使は仕方なく受けとめていたが、頭痛に似たものを感じるのもまた本当だった。
「あの、上級天使さまですから」
怪訝な顔をしながらも素直に答える青年を見つめ、上級天使は少し泣きたくなった。
そして顔と階級を胸に刻んだ。
丸い石を置いただけの墓に花を捧げ、上級天使は姉のために短く黙祷する。
姉は上級天使にとっては姉だったが、ふたりの父親にとっては息子だった。なんど罵られようと心は女だと言いはった姉は、無理解に耐えられず家を出て恋人と暮らしはじめた。外聞を気にしすぐ連れもどそうと訪ねた父親は、息子の性交渉の場面に遭遇し逆上した。
白と赤の血にまみれた姉とその恋人は、、動かぬ四肢で彼女を迎えた。
失踪した父と逃げるように去った母の顔を、上級天使は欠片も残さず記憶から除外した。息子への失望の反動で過保護に扱われていた自分を、同性の年の近い妹として愛してくれた姉だけを大切に思っていた。
「待っていて」
姉の復活を望んでいるわけではない。
ただ、狂った世界が続くのが許せないだけだ。
「もうすぐだから」
投げつけた報告書は、天導天使の仮面に当たり四散した。同席した研究天使たちはそれぞれ、自分がされたかのように顔を歪ませた。
「ここまで急激な変化をさせておきながら、原因を突きとめられないと言うのか」
「申シ訳アリマ──」
「そんなことばはいい。情報の精製、偽感覚球への転送量、安定剤の投与、その他アレに関することは、洩らさず洗い直せ。二班に分けて実行しろ」
「わかりました」
揃った声さえも、上級天使には苛立たしく聞こえた。そしてそのうなだれた声の中にすら、叱咤を歓ぶ色がにじむのを感じとり、奥歯を噛んだ。
「天導天使は、計画の修正案を提出しろ。時間は問わない」
「五、イエ、三時間後ニハ……」
「よし。身体構造が人間と酷似しはじめたのならば、メリットに変わる部分もあるはずだ。それを生かせ。以上」
解散を告げる声を合図に、研究天使たちは上級天使の執務室をあとにした。散らばった書類をまとめるために、天導天使は床にかがんだ。
「最後に接続コードの設置作業に関わったのは、コリエル12号だったな」
「……ソレハ、ココニモアル通リデス」
歪曲な返答が気に障ったが、上級天使はそれには触れず続けた。
「あとで来させろ」
「デハ……、ソノヨウニ伝エテオキマス」
差しだした報告書を、天導天使はしわになるほど強く握っている。
「言え」
「………………ズルイ」
なじることばを、上級天使は咎めなかった。
尋問の呼びだしを受けて、これほど緊張のない者も珍しかった。同じ高さにある両眼を上級天使は努めて無表情に眺めた。
「接続コードの変更に従事するには、12号の偽翼は大きすぎないか?」
「どうしてもと頼まれましたから」
「規律が乱れるな」
「すみません」
顎を引き、12号と呼ばれる青年はわずかに目を伏せた。
「なんども聞かれたろうが、再び問う。創造維持神に変化の兆候はなかったか?」
「ありませんでした」
「不用意に衝撃を与えるような真似をした覚えは?」
「ありません」
「爪の先、衣服の裾、偽翼の端がかすった程度でも?」
「はい」
しばらく口をつぐみ、上級天使は青年の顔を凝視した。気負いなく視線を返す黒い瞳に自分が映っているのを見て、彼女はひどく心が揺れた。
「……下がっていい」
それは嘘だった。ふたりとも嘘をついていた。
己に起こった変化に、彼女が気づくのはそれから二晩を要した。緩く作らせたはずの上衣の肩がちょうどよくなり、代わりに胸囲の部分に余裕が生まれた。
それはちょうど、創造維持神が曲線で構成された人型に変化するのと対称的だった。
豊かな胸、くびれた腰、弾力を感じさせる丸い尻、流れるような長髪、通った鼻筋ととがった顎。それらに身を変えた創造維持神を、上級天使は冷ややかに見上げた。
「どうとでもするがいい。だが、行く末は私が決める」
神の見えざる瞳を覆う瞼は、いまだ閉ざされたままだ。
仮面の下で天導天使が抵抗しているのはわかっていた。しかし、手を取りその指先に軽く接吻すれば、それを封じることができるとも知っていた。
骨と皮だけに変えられた指は、脂肪の丸みを欠いていても女性のものにしか見えない。
「もういちどたずねる。私に逆らうのか?」
音を発するたびにくちびるは震え、そのまま指へ、脳へと伝わるはずだった。
「命令、シテクダサイ」
懇願するつぶやきを、上級天使は前歯で爪を軽く噛みながら拒否した。
「それはしない。天導天使の意志に任せる」
「私ニ意志ナド、アリマセン。ゴ命令ガアレバ、ゴ命令ヲ、ドウカ」
「従順は必要だが、人形が欲しいわけではない。部下が有能であることを私は望む。それだけだ。わかるだろう?」
服従の誓いを引きだすまで、上級天使は指を離さなかった。舌が爪の隙間を這い、指の腹をゆっくりと楕円になぞる。安易に命令に従う者は、より強い命令がくればそれまでのものを呵責なしに反古にする。しかし服従を求める者は、服従が己の意志とつきつければそれに囚われる。
嗚咽の果てに、取りもどすように手を引き、天導天使がうなずいた。
「……ワカリ、マシタ。りとるノ濃縮培養ニ、着手シマス」
「急げ。神はなにかする気だ。先手を打たねば」
いつもなら甘えてねだる、お姉さまということばはなかった。上級天使はそれに気づかなかったが、気づいても放っておくだけだったろう。
かつて切りだされた黒い岩のごとき物体だった神は、それをもう微塵も感じさせない女になっている。
天使銃の試作品の完成を身代わりに、天導天使は姿を消した。ライフルの弾を思わせる彼女の研究の成果は、詫びるように五個、机に並べられていた
「抵抗するなら処分しろ」
弾を手で遊ばせながら、上級天使は殺戮部隊に指令を下した。姉に似た面差しの死体が脳裏に浮かび、小さく息をついた。
異変を知らされてすぐ、上級天使も最下層へと向かった。慣れぬ手で武器を扱う天使たちは、創造維持神のいる部屋に辿りつくまで十一人を数えた。
「もう遅い。ダァバールは始まった!」
負けおしみのように叫ぶ天使の顔を、上級天使はなにも言わず天使銃の台座で殴りつけた。扉をこじ開けようと、研究天使のひとりが電子鍵の解除に取りかかる。
「まだか?」
「もう少しお待ちを……、あ、開きました」
最初に彼女の目に飛びこんできたのは、ついばむようにくちびるを合わせようとする神と、だれより強く胸に刻まれた青年の姿だった。
「離れろ、12号!」
怒号と命令と悲鳴で編まれた砲声は、上級天使の喉だけでなく全身から発せられた。 触れては離れるくちづけの合間に、創造維持神は上級天使を見やり一瞬頬で笑った。背中からはコードが延び、二本の手では足りないというように青年の身体に巻きついていく。
「引きはがせ。最優先事項だ。ダァバールなど成就させてたまるか」
「無理です。上級天使さま、それをお使いになれば──」
進言を上級天使は即座に却下した。
「いや、同化したままではイデアセフィロスに不純物が混じる。引きはがしてからだ。情報転送量を最大値にし、抗安定剤の投与を始めろ。急げ」
それは真実の懸念であった。しかし同時に、12号を殺害することになってしまう不安でもあった。
殺すような視線を送り、上級天使は時を待った。
──止めて。
脳を直接焼くように声が届く。上級天使はそれが、あの得体の知れないかつて神だった女のものだとすぐにわかった。分離される青年を追うように、神の手は延ばされている。
──彼を返して。
「お前になど渡すか」
腰を落とし、天使銃を構える。トリガーにかかった指に力が込められる。それですべてが終わり、始まるはずだった。
神は遠ざかる青年から上級天使へと視線を移す。見開かれた瞳からは急激に投与された薬品が溢れしたたっている
──イヤ!
砲口は衝撃となり、衝撃は灼熱に変わる。舞いあげられた大気は渦巻きと拡散を繰りかえし、大地すらも波打たせた。
大熱波と、後にひとは呼んだ。
魂を焼きつくされなかった者だけが、地には残された。
感覚球の先端が視界の隅に映る。円錐が細く天に伸び、淡く白く発光している。
意識を完全に取りもどすまで、自分の状態を上級天使は把握できなかった。
「だれかいるか?」
声を出しても、それに応える者はなく腹部に鈍痛が走るだけだった。手を当てようとしてようやく、感覚球の先端が自分の腹から突きぬけていることに気がついた。
「串刺しにされているというわけか……」
よほど憎いのかと、上級天使は自嘲的に笑った。笑うと背中から腹にかけてまた、痛みがぶり返した。
だが、創造維持神はミスを犯した。そう思うと笑いは止まらなかった。
感覚球に直に接触したことで、神の得ている情報を上級天使も同じく得られるようになった。
「まだ手はある」
もうそうするしか、手は残されていない。
それからなんど世界と青年が交差し、上級天使を失望に追いやっただろう。
「学ぶということを知らぬのか?」
「おまえの顔はもう見飽きた」
「もはや、冷静におまえと会話などできぬ」
「世界をいやすことのできる力をもつのはおまえだけなのだ」
「おだてても、しかっても、ダメか?」
哀願も皮肉も叱咤も激励も、失望とともに生まれ希望を宿し消えていった。
「本当はもうなにも言いたくはない」
だが、本当に伝えたいことばはひとつだけだった。
ただひとりで待つあいだ、そのことばは上級天使を支配する。
身を貫く感覚球を、女の気配がすり抜けていく。
それが何者か、上級天使は確かめずともわかった。大熱波が起こってからの長いときを、彼女は神と共有していたのだ。
──もうすぐ終わるわ。こんどこそあのひとは私を選ぶのよ。
「まだ決まったわけではない」
──根拠のない負けおしみは、醜いだけ。
「優越を振りかざすお前を見たら、あれも失望するだろうよ」
──減らず口ばかり……。
「お前もだ」
──言っておくけど、最初あのひとのほうから私に触れてきたのよ。あなた達が勝手につけてたあの忌々しいコード、あれを取りかえるふりをしながら左手を私に当てて、いつかあなたの真のことばを聞かせてください、って言ったのよ! もう私、即あのひとのことばとか好みとか読みかえしてねぇ、それで──
「なんども聞かせるな。飽きた」
──いいじゃない。だって本当のことなんだもの。
「事実と真実が同じとは限らない。あれがお前に触れたのも告げたのも、思惑があってのことだ」
──でもそんなの、あなたにだって同じはずよ。
「条件が同じなら、私の負けが決まったわけではないとも言える。あれは三度、お前を撃った」
──ここ二回は撃っていないわよ。それに、撃ったときだってあなたに核は渡さなかったし。
「お前の、なにがいいんだか……」
──そんなの、私のほうがあのひとの理想に近い容姿だし、他のなによりもあのひとが好きだし。
「お前が掘りだされたときの姿を、あれは知らんからな」
──生意気。本当に減らず口ばかりね。
「気に入らぬなら、私を殺せ。いまの半端なお前でも、それぐらいは可能なはずだ」
待ちわびるように通路を見守る神の写し身は、表情を消し低くつぶやいた。
──……駄目。あのひとがそれを望まないから。
「そう……」
その意味を知ることができたらと、上級天使は痛みを発生させぬようゆるく笑った。
神はもういない。
愛の賛歌を歌いながら何処ともしれぬ場所に消えていった。青年とともにあることで、感覚球は不要になったという。
──あげるわ。
ひとの身では使いこなせないとわかっていながら、押しつけ去っていった。
「どうせなら抜いてくれ」
──死ぬわよ、そんなことしたら。
神と融合してなお、青年は自分の死を望まないのだろうか? その疑問は上級天使をほんの少し愉快にし、結局去ってしまったことを思いおこさせ不快にした。
神が消えうせてようやく、上級天使の胸の膨らみも戻った。
「とことん、無駄ばかりする」
久しぶりに、疼痛を怖れず上級天使は声を上げ笑った。
目的もなく使命もない青年の複製は、いまだ生まれ送られてくる。上級天使の前に辿りつくこともあれば、途中で無惨に死ぬこともある。円環するこの状況をやめさせることはできる。終了の指令を研究天使たちに告げればよいだけだ。だが上級天使には、それをする理由はない。
私を殺すことができるコピーが生まれればいいと、彼女は願っている。
それがおそらく、自分にとってのオリジナルなのだと、逆さになった世界で思っている。
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