「夜と朝の挟間で」 夜 朝と 挟間に 生まれて 生きて 君と 僕 空 記憶 夜と朝 その挟間 陽炎の刹那 大切な思い出 浮かんで消える 君の名前と僕の夢 それを運命と呼んで そして離れてしまえば それも運命だったのかと 自嘲気味に笑って消えた影 繰り返し繰り返した言葉だけ あまりにも陳腐な映画のようだ 浅すぎる眠りに見た映像も今では ガードレール越しの排気ガスと同じ 見えるようで見えないままに侵蝕する 言葉ほど無力で愚かしいものはないと 煙草を燻らせながらあなたは呟いた 深すぎる眠りでは夢すら見えない 僕が見ようとしていたのは何か 幸せすぎる夢か残酷な現実か やがて時は流れその果てに 遺跡のように立ち尽くす 断罪された残骸なんて 美しすぎて愚かしい やがて離れた二人 思い出だなんて いつか見た幻 呟いた言葉 その刹那 夜と朝 挟間 瞳 聞 こ え て い た 声 は 誰の もの だった ? 僕 あのの中 僕たち言葉は 弱々しいりを紡ぐ そうして去際に呟いた 君 あのの中 君が僕そっと 囁いた唯の真実は 悲しいほど間だったと 言 葉 は も う な  い 辿 り  着   き    た     か      っ       た        場         所          は遥か遠くきっと夢ば          か ない純粋と    り れ   い    を 戻   う    見 は   星    て と度二うもも達僕たい     落          と          せ          る          だ          ろ          う          想          い      夜と朝の挟間で 歌った 歌 を 憶えて いま す か ? 繰り返し繰り返して 簡単に終わらせては 始めようとしていた 愚かしいほどの愛情 それが大切な物ほど 失ってから気付くと 誰かが言った言葉を 嘲笑っていたあの日 もしも戻れるのなら どうするのかなんて 考えるだけ無駄だね 戻らない戻れない空 却の手紙とて太陽裏 祈り食し 花が咲空も朧 唯あけと 尊心も儚は中空に舞 消 え て 風 やみ 雨音も やんだら 記憶すらも 病んでゆくか 追憶の情景 薄らいで 消えて 静か 音 月 翳り 星々は きらめき 草花たちが 声を押し殺す 同じ頃に誰かが 遠い遠いどこかで 生まれては死に逝く 夜と朝の挟間に生まれ 朝と夜の挟間に生きて そしてやがて消えて 遠い遠い何処まで 同じ頃に誰かが 声を押し殺し 泣いている 笑ってる 叫んで 祈り 星 君 僕達の 幻だったか もう聞こえない 思い出せない夢遥か 声にならない叫びとなり 遥か彼方まで静かに響いては 消えた もう二度とは戻らない時間と けれど消えない記憶たち 虚ろなほどに鮮明な 響き渡る静寂を どう伝える なんて 僕 まだ こんなとこに いるから 聞 こ え て い ま す か ? 涙 未だ 僕には 流れない だとしても 夜と朝の挟間 そこで見た景色 絶望的に咲いた花 美しすぎる人工物も 決して嘘ではなかった そんな風に呟いてみては 巡り巡る残酷な風景に溜息 出会った事を運命と呼ぶなら 離れた事もまた運命と呼ぶのか 何もかも全てを必然と言うのなら この苦しみもまた必然だと言うのか 理想を求めれば現実に跳ね返されると 現実に立ち向かったなら理想が足を引く テレビジョンから流れ続ける誰かの言葉が あまりにも絶望的に感じてスイッチを切った オハヨウゴザイマス 夜と朝の挟間に僕等はきっと生まれてきたと そんな言葉を今日もまた繰り返してみては そこに意味などないことに気付くだろう でも本当は最初から全てわかっていた 出会いを別れを運命と呼ぶも否でも ガードレール越しの排気ガスだよ わずかな嫌悪と見知らぬ侵蝕に 顔をしかめても何も変わらず 過ぎ去ってゆく日々に埋没 僕達はどうしようもなく ただ人間であったから それだけだったから それだけのために これだけの言葉 こんなにもの 何かを生み 咀嚼して 消化し 吐き 朝 大 切 な も の は な ん で す か ? 夜 朝と 挟間に 生まれて 生きて 君と 僕