2005年05月01日(日)ディフェンスがら空き

あー。なんか日記を巡回していたらイオンとイトーヨーカ堂どっちが好き?みたいな内容を見た訳ですが。まぁ今日本の小売業の2大勢力と言えばその2つですし。
あー俺の場合イオン派です。って言うか群馬県在住なんで「イオン派にならざるを得ない」と言う事で。どう言う事かと言いますと群馬県内のイトーヨーカ堂は
前橋伊勢崎藤岡の3店舗でどれも店舗が古すぎて正直魅力に欠けると言うか陳列方法に限界があったり改装しないと戦えないと言う理由があるんで。
前橋のイトーヨーカ堂は前橋駅前に唯一ある大型商業施設だけど群馬県民はみんな郊外に出来た大型店舗に「車で」行く人が殆どなんで駅前も特にメリットじゃない。
しかも店舗が古いんでちょっと無駄な動線が多くなるなぁと言う感想。伊勢崎は比較的新しいとは言え今栄えている宮子町、あるいは韮塚町から少し離れてる
連取町と言う立地に若干の不利。藤岡店は群馬藤岡駅前だけど非常に古くてむしろ汚いと言う印象もあるんで正直苦戦。食料品なら単独スーパーのユニーの方が上。

そう言う所に住んでいるんでイオン佐野イオン太田辺りで新しい店舗をどんどん出店してる訳でやっぱり新しい方がバリアフリー、もしくは余裕のある作り。
そう言う店づくりが出来ると言うのは有利ですね。ただし「店が広すぎて動き回るのが大変」と言うデメリットも抱えますが。広すぎる、と言うのも考え物。
あー今群馬県に出店しているイオンは太田だけですが「計画だけなら」群馬町と前橋市にもあるし今まで空白地帯だったんで攻撃を仕掛ける可能性は十分ですと。
でも「現在」は太田にしかないんであんまり行きませんがもしも両方の企業の店舗が近くにあって「どっち行く?」とか言われたら「…イオンかなぁ」と言う事で。
理由は簡単イオンの方がテナントを集めているから。商品力に関してはイオンの方が上。やっぱり「専門店を積極的に入れる」と言うのはメリットが大きいです。
面白いのはイオンとイトーヨーカ堂って企業としてはどちらも大企業だけどその成り立ちに関しては全く正反対と言う面白い歴史があって対比している状況な訳で。

イオンは合併と買収を繰り返しての成長。最近でもマイカルを子会社にして連結決算の対象にしてますし。それに対してイトーヨーカ堂は単独で大きくなった様な形。
「岡田屋→ジャスコ→イオン」と社名変更で変わったイオン。でもイトーヨーカ堂ってずーっとブランド名としては「イトーヨーカ堂」のまま。
最近になってようやくショッピングセンター事業を開始したのはいいけれどショッピングセンターのブランド名「アリオ」はまだ浸透していなくて
「それだったらダイヤモンドシティの方が有名だなぁ…」と言う事で「ハード面ではイオンの方が先行、ソフト面ではヨーカ堂の方が先行」と言う流れ。
イオンは主な活躍子会社がクレジットとデベロッパー事業と言う「ハード寄り」なのに対してイトーヨーカ堂はセブンイレブンやデニーズと言った「ソフト寄り」
と言う所でこれまた対比。そして1番の対比はイオンが全国的な出店を展開して「グローバル」を旗印に掲げている事に対してイトーヨーカ堂は「ドミナント」
と言う事で「特定の地域に出店している」と言う事で西日本では知名度低め。イオンが九州や沖縄にも店舗を出店させている状態なのであまりにも対照的。

なんかもう180度違う会社だよなぁ…と言う事でそれが日本の代表的な小売業の姿でございますねと言う事で。あーどっち好き?とか言われたら「イオン…かなぁ」
と言う事で消極的ですが。最大の理由はやっぱりテナントを積極的に入れている所。今までの小売業って「総合スーパー」と言う形態を取ってきて
「自分の所でなんでも扱う事こそが美徳」と言う風潮だったんですが今やそんな感じの会社って無いですよね。経営再建中のダイエーが「食品スーパー」と言う
専業的な業態に転換して好調な食料品に関して売って行って業績を上げていこう、と言う計画になりそうだ、と言う報道もあるぐらいですし。

でも実際の買い物に関しては服も欲しいし本も欲しい。じゃあどうするかと言えば専門のテナントはノウハウを持っているんでそれを入居させて稼がせて
土地代って言うかテナント代は頂きますよみたいな経営の方が安定していますと言う事で。つまり「現代版商店街」と言うやり方が今1番儲かる商売だと。
1つの大きな建物に専門店のテナントを大量に入れて遊園地のアトラクションみたいな形で時間を掛けて回らせる。と言うのがイオンのメインのやり方なんで
それだったら専門のテナントにハズレを入れる訳にもいかないんである程度の品質が保証されますね、と言う形の方が俺としてもまぁ有り難い訳ですし。

あー実際の商店街が苦戦しているのは商品の品揃えだとかに関して問題が山積みだから。そして群馬県の場合特に車での移動が主な手段なので駐車場が遠くて
車を停めてから歩かされると言う状況にも大問題。シャッターばかりが降りている商店街で唯一営業している服屋がディスプレイしている洋服が
なんか50代のババアが着てそうな「¥800」と言う文字を赤いマジックで書いた黄色い値札が貼られている…みたいな「ダサい」服だったりと
正直「リサーチが足りないなぁ」と思う様な悲惨な状況なんで。システムの良さにあぐらを掻いてリサーチを忘れた結果が今の商店街の閑古鳥を示している訳で。
そんな訳でこれからは自社でなんでもやると言うよりも専門的なテナントを集めて商売を行った方が利口、って感じなんで「ハード寄り」の政策の方が大事。
実際にハード寄りの政策を行って店舗運営をしているのはイオンなのでまぁどっちが好き?とか言われたら「イオン…かなぁ」と言うのがとまむさんの返答。

あー、最近はイトーヨーカ堂も専門店をテナントに入れての店舗運営はやっていますけどそれって埼玉県さいたま市のステラタウンとかそっちの方面ばっかりで
「群馬県内にある」イトーヨーカ堂ではやっていないんでその辺も不利でございますと。まぁ群馬県は第3次産業に関しては旨味がないんで。

2005年05月01日(日)23時02分28秒