2006年05月03日(水)ソライロ

まぁそう言う訳でびっくりするほどユートピア。金子は上手く売ったなぁこの野郎と言う事で。とまむさんですよ。まぁゴドルフィンの目的としては種牡馬としての
需要の方が大きいだろう。父フォーティナイナー。フォーティナイナーは今年21歳でエンドスウィープやコロナドズクエストなど「名種牡馬の父」としても
活躍はしているが今現在は日本に居る訳で。買い戻しのオファーは入っているがそれは日本側が首を縦に振らなければ買い戻しなんて出来ない訳で。

そして先述したエンドスウィープやコロナドズクエストは既に死亡している訳で。後継種牡馬としての需要を考えるとまぁユートピアは理に適ってる。
日本では芝の方がダートよりも価値があるレース体系となっているがドバイでは芝よりもダートの方が価値がある。ドバイに限らずアメリカでもそうなんだが。
この辺は競馬の興業に関しても深く関わってくる(中央競馬がダートの価値を上げたら地方競馬が無くなってしまうとかそう言う事)んでこれからも芝の方が
価値を高くしたままで行くのだろう。ユートピア自身は芝もダートも関係なく走ったが実は芝では1回も勝った事がない。毎日杯の2着だとかはあるが
勝ち鞍は全てダートでの物。そのダート適正の高さもゴドルフィンに評価されての今回金銭トレードと相成りました、って言う認識でいいと思うよこれ。
牡馬に大金って言う事は大半が種牡馬としての目的だから。名馬が種牡馬入りするとかになったら国にもよるけど10億とか20億とかの予算になるからねぇ。

種付け料を1回1000万円と言う値付けにしてそれを200口と言う事で集める事で20億円。そう言う計算。なんかもう億円って言う金自体俺あんまり縁が無いわ。

日本の中央競馬の馬で賞金を1番稼いだ馬って言うとテイエムオペラオーになるのか。賞金いっぱい稼いだ馬でも大体10億円。種牡馬になれば1年だけで倍近く。
もちろん全ての種牡馬が大金積まれておいでおいでと言う訳でも無いのだが。そうなれるのはほんの一部。むしろ「種牡馬になれただけでもすごい」と言うのが
事実なんで。1回1000万円って相当な神レベル。言い方は悪いが凡庸な種牡馬の場合1回10万円、下手したら無料とかもあるからな。一般的には大体

種付け価格10万円、受胎確認後20万円、とかそう言うレベル。生き物を扱うんで受胎したかどうかも大切。出産後30万円、とかもあるけどそれは種牡馬によって
価格もまちまち条件もまちまち、まぁプロ野球で言う所の「普段は2軍、夏場に選手が足りなくなって1軍に呼ばれる」ぐらいの選手的な種牡馬が上記の程度。

てかなぜ種牡馬にはそれだけの金が支払われるのか。単純な話供用の年月が長いから。仮に5歳で引退して6歳から種牡馬入りして「10年間」種付けを
毎年平均100頭の繁殖牝馬に行なうと考えた場合「競走生活」よりも「種牡馬生活」の方が長くなるんで「金が回収しやすい」と言う事が挙げられるから。
競走馬の場合不慮の事故ともあるからな。もちろん種牡馬入りしたからと言って事故とは無縁とは限らない訳だがリスクとしては大幅に軽減される事は間違いない。
もちろん「子供が全然走らない」とか言う事になれば人気も落ちるが。種牡馬はどちらかと言えばイメージ産業だからな。人間のアイドル稼業と近い所にある。

そうなってくると「如何に凄い種牡馬として牧場に送り返すか」と言うゲームが競馬と言ってもいい感じ。それって牝馬無視してない?いやしてないけど。
牝馬もね重賞とか勝てば箔がつく。いい意味で。まぁ牝馬の場合はどんなに頑張っても1年に1頭だけだから目立たなくなるのは仕方がない。繁殖牝馬が
1年に150頭も200頭もポコポコポコポコ産みましたとか言ったらそれどんな大嘘ですか?とまむさん今日は4月1日じゃありませんよ?みたいな展開だし。
繁殖牝馬は縁の下の力持ちって言う感じ。血統表とか見ていても知ってる馬でも「あっ、母親この馬だったんだ」とか思う事が割と多いからな。縁の下の力持ち。

と言う事で種牡馬ごとの種付け価格でも見ているがやはり月とスッポン。と言う様な形でその差が激しい。フォーティナイナーが40頭までで1回450万円。
高齢の種牡馬の場合種付け頭数を少なくする事で健康を確保する。と言う展開になるのが普通なんで。種牡馬の食事はたんぱく質を多めに配合して食べさせる。
とかあるからな。これ以上書くとエロくなりそうなんで却下。それでも十分高い方。オペラハウスが90頭までで1回50万円。イシノサンデーが1回20万円。

他のスタリオンでの所有馬ではデュランダルが250万円。クロフネが400万円。フジキセキが500万円。ダンスインザダークが500万円。
スペシャルウィークが600万円。シンボリクリスエスが600万円。アグネスタキオンが1200万円。と言う事でこの辺が「高けぇ!」と言われる組な訳で。
もちろん全て1回辺りの価格なんですが。この中だと600万円クラスの馬が年間で200頭と交配されるんで600万円×200=で12億円。交配された
全ての繁殖牝馬が無事に子供を産める訳でも無い(不受胎と言う事も当然ある)がそれでも7割から8割程度の成功率だとすればもうとてつもない額やねと。

2006年05月03日(水)00時28分13秒