2006年09月29日(金)real pain

ゼーガペインの最終回がついにBS-Japanでも放送されましたよと。そう言う事でネタバレ解禁。CSなんざ画質が悪すぎて見てらんねぇやみたいな事だろと。
時間帯も考えれば午後6時。それだったら家電量販店もまだ開いてるだろ?そっち行ってBS-Japanで見ればいいだろ?みたいな形なんでこれ。

とりあえず「いろんな意味でひでぇ最終回だったな!(笑)」みたいな感想なんで。褒めてるよ。褒めてるんだけど「えーっ」的なオチが衝撃的過ぎると言う話。

そんじゃシズノの話からしておくか。元々はイェル(Yehl)って呼ばれていた訳だがキョウからミサキシズノと言う名前を与えられて以降それを名乗る様になった。
と言うのがストーリーの基本点。「ミサキシズノ、は大切だった誰かの名前」と言う風にキョウは喋っていた訳だが最終回でびんみょ〜にそれが明かされた。
ヒントは最後のファミリー団らんのシーン。あぁなるほど。確かに「大切な人」だわな。みたいな事を思う様な展開と。そしてシズノはイェル、要するに幻体と
呼ばれていた訳であってその正体と言うのはデータの集合体における高いバージョンと言うのが25話周辺で明かされた。感覚としては
バージョン1から3までが作中に出てきたリチェルカとかその辺の「平面AI」だとかにおける存在でそこから飛躍的にバージョン4として上がってきたのがシズノ。

リチェルカだとかには「元となる人間が存在していた…?」と言う感じなんだがそう言った物を持たないゼロから構築した内容と言うのがシズノと言う事で
無から有へと人間を作り出す事が出来るか?みたいな天地創造にも似た様な展開の中で最もバージョンの進化した者がシズノと言う事で「人間ではない」な状態と。

そう言ったバックグラウンドを踏まえての最終回のお話。1番最後の「視聴者がみんなえーっ!とか思ったシーン」あれ誰?みたいな話になるよな。
あんまり考え過ぎても訳わかんなくなるんであれは普通にみなさんの想像した通りの人物でいいと思いますよとか言う事で。そして「世界は光でいっぱいだよ!」
と誰かにお話したあの内容。一応こう言う話がある。シズノが「イェル(Yehl)」と呼ばれていた事に関する「イェル(Yehl)」と言う言葉の出典のお話。

「Yehl」とは、アラスカ地方のトリンギット族の神話に伝えられる創造神の名で、神々によって暗黒に包まれていた人類を憂い、ギリシャ神話の
プロメテウスのように火(=光)を盗み、人類に与えたとされる。巨大な黒いワタリガラスの姿をしていて、天地開闢の朝の原初の朝霧の中を日の出とともに翔け
安住の地を見つけると同時にその翼を失った。その後、創造神として太陽と月を造り空に掲げ、その後は空を司った。神々から光を盗み出す際に葉に化けて
水を飲もうとする主神の娘の体内に入り込んで娘の子供として生まれ、神の孫として、そして神々の一人として生まれ、神々の中に潜入した。

と言ったお話。「巨大な黒いワタリガラスの姿」と言う事で思い出す映像は2つ。1つはエンディングの「リトルグッバイ」が流れるサビの部分。丁度
「キスしてグッバイありとあらゆるもの〜」と流れる辺り。もう1つは最終回の中でシズノが1人でコンピューターの中へと入った時に敵からの攻撃を受けるシーン。

そして最も重要なのは「神々から光を盗み出す際に葉に化けて水を飲もうとする主神の娘の体内に入り込んで娘の子供として生まれ」の下り。
「葉」「水」「娘」この辺の描写はどこかで見ましたね?そうですそれです!みたいな所における描写内容から「世界は光でいっぱいだよ!」と誰かにお話した。
その対象となっているのは…。みたいな事で。キョウが「みんなで人間になるんだー!」と喋っていた訳で舞浜サーバーの中に居るデータはいずれ人間に戻るだろう。
そして25話でキョウは人間になりました、以降は他のみんなが人間に戻るまでの間舞浜サーバーから離れて1人で暮らして行く必要がありますよと言う話もした。

キョウは人間になった。舞浜サーバーの中に居るデータとしての人間もいずれは本物の人間に戻るだろう。じゃあシズノは…?と言う事の答えは…?

となっているのが最終回の話の骨格部分と。分からないのは「世界は何故あそこまで時代が流れて朽ち果てた様な世界になっているんだ?」
「そしてどうしてあの場所にはあの人しか居らずに他の人間が暮らしている風にも見えない寂しくも明るい世界だったんだ?」と言う事のこの2つ。
時代は相当流れていたと言う事なのか?ではどうやって?一応現代科学でも説明はつくがちょっとだけ無粋。ミナトだとかはどこへ行ったんだ?と言う疑問が残る。

2006年09月29日(金)22時23分30秒