例の凱旋門賞なんだが日本のマズゴミが詳細を一切報道していないんで俺が詳細を書いておく。勝ちタイムは2分26秒3。聞いて思ったことは「目茶苦茶速い」
と思ったのが俺の感想。ヨーロッパの芝は日本の芝と比較して時計が掛かる。凱旋門賞の距離は日本ダービーやジャパンカップと同じ芝2400メートル。
それぞれのタイムが「3歳馬限定」の日本ダービーで大体2分26秒前後。「古馬も混じってる」ジャパンカップで2分24秒の後半。これがまぁ平均的なタイム。
これよりも数秒程度は遅れるだろう。ヨーロッパの芝は日本と比較して時計が掛かるから。…そう言う事を踏まえて個人的に思う「今年の凱旋門賞の優勝タイム」は
ずばり2分30秒丁度。と言う事で「これが一種の基準」と言う風に思っていた。…推定よりも4秒近く速い決着だった。ここまで外れると返って笑う。
時計の掛かるヨーロッパの芝でなんでこんなに速いタイムが飛び出したんだ?そう思って道中のラップタイムを見てみたら「後半が物凄く速い」事になっていた。
「後半1000メートルのラップが56秒8」…って何この超ハイペース。府中牝馬ステークスでスマイルトゥモローが大逃げした時のラップとほぼ同等。
感覚としては「1000メートルを1分で通過するのが平均ペース」と言う事で。半ば暴論ではあるが。府中牝馬ステークスでスマイルトゥモローが暴走して
前半思い切った大逃げを見せて2番手との差が20馬身から25馬身近くにまでなった訳だが「その時の前半1000メートルは56秒3」と言う記録が残っている。
つまりはその暴走したスマイルトゥモローの大逃げと同等のペースが後半1000メートルには刻まれていた。しかも日本より時計の掛かるヨーロッパの芝で。
それをディープインパクトは先行集団の中で前々の方で走っていた。…ハイペースに見事巻き込まれた中で。…これでむしろ3着に残る方が凄いんだが。
つまり今年の凱旋門賞を一言でまとめてしまえば「好スタートを切ったディープインパクトがそのまま先行集団に加わっていくも他の騎手そして馬が
前々でレースを進めていたディープインパクトを突っ付く様にして徹底的にマークを行いそれを嫌ったディープインパクトがペースを上げる様にして先行を続け
そして最初の方はまぁなだめる事に成功していた物の他の馬が逃げる様な形で先頭に立ってそこからペースが一気に引き上げられて行っての超ハイペース。
そんな超ハイペースをディープインパクトは先行して最後の残り500メートル付近での直線に入って超ハイペースの中から一旦は抜け出したこれは凄い!
…しかしそんな超ハイペースから抜け出したと言う事は超々速い脚を使わないと抜け出す事が出来ない訳で残り200メートル付近で今までハイペースの中を
ずっと先行していたツケが最後の最後でやってきて脚色が鈍って後ろから来た馬に差されての3着」と言う事でございますと。…なんだそれ。
後半1000メートルが56秒8とか言う超ハイペースを先行して一旦は抜け出したってどんなバケモノ染みた馬だよディープインパクトは。
それを考えれば最後の最後で差されたのも当然だわ。むしろ「3着に残った方が凄い」と言った感じなんだが。斤量も59.5キロ背負って。
過去に背負った事のない斤量を背負ってハイペースを先行して一旦は抜け出した!?みたいな脚を使って。…普通だったらシンガリ負けも覚悟しなければいけない
自滅したレース展開って言う事なんだけど。それを3着にまで残ったと言うのかあの馬は!?みたいなそんな形。うわぁこれディープインパクト弱くないわ。
弱かったらシンガリ負けになっても不思議はない。1着2着が共に差し馬だったのもこれで納得が行くわ。1着レイルリンクや2着プライドは完全に差しに徹してた。
…そりゃレース前にライバルと評されていた4着ハリケーンラン(3着のディープインパクトとは2馬身半差)8着シロッコだとかが沈んでも不思議はないわ。
今年の凱旋門賞の着順は1着レイルリンク、2着プライド、3着ディープインパクト、4着ハリケーンラン、5着ベストネーム、6着アイリッシュウェルズ
7着シックスティーズアイコン、そしてシンガリ負けの8着がシロッコ。これが以上8頭の全成績。そして問題なのは「着差」になってくる訳で。
1着レイルリンク(クビ)2着プライド(半馬身)3着ディープインパクト(2馬身半)4着ハリケーンラン(2馬身)5着ベストネーム
(アタマ)6着アイリッシュウェルズ(4馬身)7着シックスティーズアイコン(1馬身半)8着シロッコ。 …と言うのが全ての着差。
そう言う意味では「ディープインパクトは3着に破れた物のハイペースを先行して1着2着とは半馬身差にまで踏みとどまっている」と言う事で正直これはもう
「ディープインパクトが1番厳しいレースをした」と言う風に語ってもいい。マゾか?みたいな事でも思う様なレース内容。むしろ良く3着に踏みとどまったな。
そして今年の凱旋門賞に関する各馬のレーティング(馬それぞれのレース内容を数字で現して評価したもの、着順が良いからと言って数字が高くなる訳ではない)
に関して言えば1着のレイルリンクが129、2着のプライドが126。…それに対して3着のディープインパクトが128と言う事で高い評価を頂いている。
レーティングで言えば上位3頭は殆ど同じ数字を獲得している。如何に現地の人間がディープインパクトを「本当に」評価してくれたか、と言うのが良く分かる。
…バカみたいに速かった後半1000メートルを先行して粘ろうとしての3着か。そりゃ差されても当然だわ。先述したスマイルトゥモローの
府中牝馬ステークスを思い出す。スマイルトゥモローはそこで3着だった。最後は差してきた1着レディパステル、2着ローズバドには屈したが3着は確保した。
まさにそれとダブってる。少なくとも俺の感覚としては。「ディープインパクト=スマイルトゥモロー」と言う風に置き換えればすんげえすんなりと納得出来る。
と言う事で敗因を上げるとするならば「ハイペースを先行しやがった鞍上のボケユタカの時計の読めなさ」に尽きるんじゃないでしょうか?みたいなお話で。
ちなみに凱旋門賞3着の賞金は157,65500ユーロ。現在のレートは「1ユーロ150円」なので「2364万8250円」と言う事で。経費を考えれば
「ほぼトントン」と言った所。長期滞在だったら「人間の」経費も掛かってくる訳で。特に黒字でも赤字でもないみたいな展開か。とりあえず参考までに。
そしてそう言えば俺は見ていなかったんだが中継の中で今まさに凱旋門賞のレースをやっている最中、さぁ最後の直線にまもなく入ります!と言う様な所で
ゲストで呼ばれていた岡部幸雄が「まだまだ!まだまだ!!」みたいな事を口走ってた、と言った話を俺の方としても聞いている。確かに後半ハイペースだったら
無理して早めに先頭に立ってしまったら脚を使って最後まで持たなくなってしまうな。そう言う意味では岡部幸雄の「まだまだ!」と言うのは正しかった事になる。
早く動いたら最後まで持たない。それを長年のジョッキー生活から「感覚として把握していた」と言う事でそれが岡部幸雄の「まだまだ!」発言に繋がる訳か。
この辺はさすが元ジョッキーと言う事で脱帽。後半1000メートルが56秒8と言うハイペースを考えれば岡部幸雄の言ってた事は正しかった、と言う事で。