まずは最近増えている「アニメの続編をパッケージで売り出してまーす」的な内容について。この流れに関しては「続編」の方が圧倒的に比率が高い。
苺ましまろ、舞-乙HiME、マリア様がみてる。この辺りの続編はみーんなOVAでのリリースになっている。何故この流れが増えてきているのか。
理由としては「テレビ放映自体に旨味がなくなってきている」これがまず第1に挙げられる。何故か。答えは簡単「深夜番組同士で衝突が起きている」これが理由。
深夜アニメを開拓した時代、丁度1998年とかその辺り。個人的には「lain辺りをスタート地点」に据えている訳だが「当時は画期的だった」深夜アニメと言う物が
今や当たり前になってきていて深夜アニメ同士での衝突も起きている様な事態が発生してきてしまっていると。アニオタの絶対数なんかそんなに変わらないんだから
これではどちらも痛み分け。になってしまうのがオチと言う事で。ゴールデンタイムに放送すればいいんじゃない?とも思われるが
そもそも何故「深夜」なのかと言われれば「放送料金が安いから」になる。放送料金を公開しているテレビ局のサイトはそれ程多くはない。
そんな中で公開しているテレビせとうちの内容を例にとって以下説明の内容を行ないますが。テレビ東京系列で岡山県に本局を持つテレビせとうち。
124万世帯を対象エリアと定義している。30分の放送料金が区分Aで100万円。区分特Bで70万円。区分Bで50万円。区分Cで35万円。
午後7時から午後10時までのゴールデンタイムは区分Aなので100万円。深夜アニメでお馴染みの午後25時から午後26時までの「深夜アニメ銀座」
となっている時間帯は区分Cなので35万円。ゴールデンタイムのおよそ3分の1程度で済む。これだけの価格差があれば深夜を選ぶのも当然。
最近はビデオやレコーダーの普及も相まってあまり時間を気にしなくなっていると言った流れも存在している。「深夜アニメ同士の衝突を回避して
なおかつ既に1作目だとかは放送済みな訳でキャラ紹介とかはやらなくても分かってる様なそんなアニメをどうやって売るか」と言ったひとつの答えが
OVAでの販売、となってくる。「アニメの続編をOVAで売り出してまーす」が増えている理由の1番大きな理由としては「衝突回避」が挙げられる。
次の理由としては「描写の規制撤廃」が挙げられる。例えばブラックラグーン。今放送されている内容はセリフ消しのオンパレード。
「(無音)の臓物は〜」みたいなやり方でセリフが不自然に消えている。これは公式サイトでも既にお知らせされた通り「表現の規制に引っ掛かったので」
と言う事で自主規制。パッケージ版ではこの規制は撤廃される。なのでセリフの不自然な消しも存在しなくなる。放送禁止用語、みたいな局内での自主規制。
もしくはお色気描写なグロ描写。どこまで許されるのか?みたいな所で割と固い局やわらかい局が存在している。そう言った規制が嫌だから
テレビではやらない!と言う作品もある。これが第2の理由。そして第3の理由は「テレビ放送だとネットに動画がアップロードされる」と言う事。
これが「パッケージが売れない」と言うきっかけにもなってくる。DVDに最初から入れればコピーガードとかも掛けられるし♪みたいな論調にもなる。
主な理由はこの3つ。それじゃあ「そのパッケージって売れるの?」となってくる。結論から書けば「殆ど売れない」で終了する。
何故か。日本人の場合民放と言う制度が普及して「テレビはタダ!」と言う内容が根強く残ってる。テレビに「金を払う」と言う習慣があまりない。
CSみたいな例もあるが抵抗感ありあり。まぁそれはCS会社側の強引な押し売りの様な契約内容も関係してくるが。
元々「財力のあるアニオタ」なんてそんなに居ないと言う事。DVDパッケージと言う事は逆立ちしてもHDにはならないと言う事。
HD作品ならば後で次世代ディスクで再び販売とかされるんじゃねぇのか?と言う事。売れなかったソフトは次世代ディスクでの販売も無いだろうから
むしろレコーダーに金を掛けて録画して残しとけ。と思うのが普通のアニオタの考え方だと言う事。
その辺りの事情も含めて「殆ど売れていないだろ」と言うのが実情。それでもパッケージ化する事でテレビ局に放送料金を支払わなくても済むと言うのがある。
テレビ放送だと「時間移動」「見られるか見られないか」みたいな論調も存在してくる事になる。ある意味でテレビ放送は不平等。何故か?
「見られる地域と見られない地域がある」から。今期のアニメ作品全体の本数の中で「その地域で見られる」本数が果たして何本あるのでしょうか?
と言うのを調べてサイトにまとめた人が居た。…やはり関東が最強。次に関西、そして中部。後はもうみんな貧乏地帯!となっていると言う事で。
BSデジタルでの放送があればある程度は救われるがそうでない作品も存在していると。CSでの放送があればある程度は救われるが
そんな「他の地域では無料なのにどうして俺らの地域では金を払って見なければいけないんだ」となってくる。その辺の「不公平さ」はぬぐいきれない。
地上波、に限定した場合関東が王様なのに対して他の地域が奴隷みたいなひどさになっている。と言った歪な環境が現実の物となってきている。
パッケージ販売だったらそう言った不公平さも無くなるでしょ?となってくる。地方のアニメイトに行けば地方オタの嘆きも聞けますよ。マジで。
と言うか舞-乙HiMEのOVA作品「舞-乙HiME Zwei」のコマーシャルに関して俺はてっきり「ゼーガペインキャラが舞-乙HiME Zweiの宣伝を!」だとか思ってた。
丁度「ゼーガペインのDVDの宣伝を舞-乙HiMEのアリカがやってました!」の逆パターン。それをやったら神だったんだが。惜しいなバンダイビジュアル。