2006年12月06日(水)太陽の船

[ 事故調書ねつ造、民事訴訟で認める…埼玉県警巡査部長 ] 埼玉県鴻巣市で2005年8月に起きた交通事故を巡る民事訴訟の判決で
伊勢崎簡裁(群馬県伊勢崎市)が、埼玉県警鴻巣署が架空の実況見分調書を作成したと指摘していたことが4日、わかった。調書を作成した同署巡査部長は
出廷してねつ造を認める証言をしており、被告の代理人だった弁護士は、虚偽公文書作成・同行使容疑で巡査部長を告発する方針。
判決などによると、事故は05年8月30日、大型トラックと普通トラックが交差点で出合い頭に衝突、普通トラックの運転手が軽傷を負った。当初、大型トラックの
運転手が「赤信号で交差点に入った」と認めたが、「普通トラック側が赤だった」とする目撃情報が寄せられたとして鴻巣署が再捜査。巡査部長は、双方の運転手を
立会人とし、目撃情報に沿った実況見分調書2通を作成した。大型トラックを所有する運送会社は捜査状況を知って同年末、普通トラックの運転手に
損害賠償を求める訴訟を起こした。ところが、今年6月に証人として出廷した巡査部長が、「大型トラックの運転手に『忙しい』と断られ、実況見分をしないまま
運転手を立会人とするウソの調書を作成した」と証言。目撃者の氏名や具体的な目撃証言は「はっきり記憶していない」と述べた。また、普通トラックの運転手は
「巡査部長に『反則金1〜2万円を払うだけで済むんだから認めてしまえ』と迫られ、やむなく赤信号だったと認めた」と証言した。このため熊谷弘裁判官は9月
「実況見分調書は架空で、普通トラックが赤信号を無視したという証拠はない」として原告敗訴の判決を言い渡した。被告の代理人だった弁護士は
「虚偽を記載するのは放置できない」としている。埼玉県警の伊藤茂・監察官室長は「事実関係を調査しており厳正に対処する」と話している。(12月5日3時3分)

[ 変態教師HPの死体写真 出所は警察か!? ] 小学校の教諭が交通事故死した子供の生前の写真や、遺体の写真をウェブサイトに無断で掲載していた事件で
掲載された遺体の写真をめぐって新たな疑惑が浮上し始めた。こうした遺体の写真は普通では入手は極めて困難で、出所は警察ではないか、とささやかれているのだ。
写真を掲載していた東京都羽村市の市立小学校の教諭は子供たちの遺族に「侮辱罪」で告訴された。問題となっているのは「クラブきっず」と題されたサイト。
事故の犠牲者の生前の写真のほかに遺体の写真も並んでおり、この教諭が遺体の写真をどのように入手したのか謎だった。
一般人がたまたま事故や事件に出くわし、何回も撮影の機会があった、という可能性はほとんどない。事件、事故に関われるのはマスコミ、警察くらい。
ただ、大手新聞社記者はJ-CASTニュースの取材に対し、「新聞、通信社といったマスコミでは死体の写真を載せないから、通常こうした写真は撮らない。
消去法で行くと、警察から入手した以外に考えにくい」と明かす。流出の可能性が高いのは警察で、実際「警察しか入手できない」と見られる写真もある
と言われている。しかも、教諭の父親は、実は元神奈川県警本部長だったのでは、という話が出てきた。この人物は元神奈川県警本部長で、2000年5月に
同県警の警部補が覚せい剤を使用していたことをもみ消した不祥事で、横浜地裁で「犯人隠匿」の罪で懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の有罪判決を下されている。
この元県警本部長が何らかのかたちで関わって遺体写真が流出したのではないか――そういった推測がなされているのだ。
06年12月5日付のスポーツ報知は、「写真の中には警察関係者しか入手できないような写真もあったとされる。一部の学校関係者の間では『教諭の父親は
元警察関係者の大物だった』という話も出ている」と報じており、同日付日刊ゲンダイに至っては、「教師の父親は元神奈川県警本部長だった」と断定した上で
「その中には、警察関係者でなければ入手できない写真も含まれており、父親の存在が明るみに出た写真の”出所”を巡り大きな問題になりそうだ」
と、父親の関与の可能性を指摘している。「父親」と流出の関係についてはいまのところはっきりしていないが、事件は意外な方向に動きつつある。

2006年12月06日(水)03時06分57秒