2007年02月11日(日)永遠の孤独

調教師「エリナイトは1000メートルの適性を観たくて使いましたが、やはりもう少し長いほうが良いみたいです」ダウト。完全な作戦ミス。仕掛けが遅かっただけ。
やはり馬の事は調教助手、あるいは厩務員に聞かないとダメだな。そう思った。馬糞にまみれてメモをとれ。取材取材のそのまた取材。マズゴミプギャー。
もはやマズゴミどもが予後不良。そんな状態。もうダメだろこいつら。…てな訳で月曜日の地方競馬。3レース、やはり園田3レースが1番の話題になってくるのか。

エリザベスクィーン、それからシャッフル、2頭の連敗記録うんたらかんたらな牝馬の出走。しかし対戦相手の中にあのクサタロウが居るので初勝利はお預けだろこれ…。

これはもう…。なんて言うか「クサタロウお前空気読めー!」とか思ったが。まぁ使ってくる陣営に言ってくれ。馬ではなく。馬は自分でローテを選べないからな。
クサタロウが居なければエリザベスクィーン辺りはマジで初勝利になるかもな。そう思ったそんなメンバー。逆に言えば如何にクサタロウが強いかと言う事か。
もしもこれで負けたらエリザベスクィーンかシャッフルの価値が無くなる?いや本来は「勝てない方が価値がない」とされる世界なんだけど。むしろ勝ってくれと。
そう思うだけ。勝利を目指して驀進してくれ。本当はこう言う連敗記録で取り上げられる事はあんまり名誉な事ではない。但し「日本の競馬は全て中央競馬」だと
思われているし思っている。そんな風潮が強い訳であってとにかく知名度を上げない事には地方競馬全体が苦境にあえぐ事になる!と言う状態でもある。

だから「地方競馬全体の事を思えば取り上げられる事は悪い事ではない」と言うのが俺の感覚。本当は…とも思うがこれはこれで悪い状態ではない。
群馬県の場合2004年までは高崎競馬があった訳だから割と「地方競馬」と言う物が当たり前になっていた。例えば伊勢崎市(旧境町)にトレーニングセンターが
存在していてそこから高崎競馬場まで競走馬をトラック輸送して運ぶ訳だがその専用トラックが道路を通るのを目撃する事が比較的良くあった。トラックの後ろに
「競走馬輸送中」と書いてある訳だ。ん?馬?あぁ高崎競馬か。みたいな事で。割と群馬県民はそう言う意味で地方競馬の存在を認識する事が出来ていたが
そう言う地方競馬の「無い」所ではそれは無理、と言う事になってくる。だからなぁ。まずは「知名度アップ」が重要なんだよな。そう言う展開で。

そして今回の園田3レースに関して言えばメンバーを見る限りまずクサタロウは負けないだろう…と言うのがある。逆に言えばはエリザベスクィーンとシャッフルは
普通にやったら勝てないと言う事でもあるんだが。どう言う事?とか言われたらまず「シャッフルの前々回のレース」に関して見ていけば分かる事。

シャッフルの前々回のレースは大差をつけられての大敗。その「大差をつけられたレース」の勝ち馬がクサタロウ、と言う事で。

「この間大差をつけた馬との再戦」が今日の競馬。時系列を無視した着差予想としては「クサタロウ(大差)エリザベスクィーン(5馬身)シャッフル」になるかと。

なんでそんなクサタロウが下級条件で一緒になってるんだよ…、と思われそうだが地方競馬の場合はAクラスBクラスCクラスDクラスでクラス分けがなされている。
元々クサタロウは期待されていた馬。本当は中央競馬でデビューする予定だったが「2歳時函館の新馬の最終追い切りで骨折」をしてしまい脚にボルトを埋め込んだ。
骨折が治ったあと一旦はボルトを抜いて調教を再開したんだが「3歳の未勝利に向けて調教中に再び同じ箇所を骨折」と言う事で再度ボルトを埋め込んだ。

2度目の骨折が治癒した時には「もう未勝利戦がなかった」と言う事で「兵庫に移籍してのデビューを行う」事になった。と言うのがクサタロウの顛末。
4歳での競馬デビューと言う事で「遅いデビュー」になっているのはそれが理由。獲得賞金はその時点では0円だから「1番下のクラス」に格付けされた。

と言う事で条件が一緒になりました♪みたいなそんな状況でございますが。そしてついでに中央競馬の番組編成にも触れておくか。馬はまず新馬戦でデビューする。
中には新馬戦が終わった後の未勝利戦でデビューする馬も居るが。新馬戦で勝ったら次は500万クラスに格付けされその後も勝ったら1000万円、1600万円。
そしてオープンと言う事で格付けをされる。新馬戦で負けたら未勝利戦にまわる。1日の中央競馬のレースは基本的に12レース。午前中の前半のレースは
未勝利戦でびっしりと埋まっている。芝かダートか、距離はどうか?その辺で変わってはくるが格付けとしては未勝利戦が続く。1日の半分は未勝利戦。

それが中央競馬。新馬戦が6月ごろからスタートする。「2歳の新馬戦」と言う事で。それと同時にボチボチ2歳のレースが組まれていく。年末の開催を終えて
年始になると各馬一斉に3歳の表記となってその後は「3歳の新馬戦」「3歳の未勝利戦」が組まれる様になる。日本ダービーを迎える時期になると
「3歳の新馬戦」が終了して以降は「3歳の未勝利戦」だけになる。もちろん「未勝利戦の数は少しずつ減っていく」様になり勝ち上がるのが難しくなってくる。

未勝利戦の数が少なくなると言う事はそれだけ勝ち上がれる馬の数も少なくなると言う事だから。そして秋の福島開催の付近で「3歳の未勝利戦」も終了する。
そこまで行っても勝てなかった馬、もしくはデビューさえ出来なかった馬、は「競走馬登録を抹消する」か「地方競馬に移籍してそこで競争生活を続けてゆく」か
「地方競馬に移籍してそこで賞金を稼いで500万クラスとして中央競馬に戻ってくる」か。その3つの中からお選びください、と言った状況になっている訳で。

クサタロウはこの場合「デビューさえ出来なかった馬」と言う事で「地方競馬に移籍してそこで賞金を稼いで500万クラスとして中央競馬に戻ってくる」道を選択した。
だからクサタロウの単勝が100円になっても不思議じゃないメンバー構成。クサタロウはこれを勝って中央競馬に移籍(復帰?)と言う腹積もりだろう。

[ 連敗クイーン2頭が対決? 園田競馬、ハルウララ超え ] 兵庫県尼崎市の園田競馬に出走中の牝馬2頭が、高知競馬で113連敗して人気を呼んだ
ハルウララ以上に負けを重ねている。出るレースは未定だが、次の出走はいずれも12日の予定。初勝利を飾れるのか、記録更新か。
2頭は平成14年11月にデビュー後、116連敗中のシャッフル(7歳)と、15年6月のデビューから114連敗中のエリザベスクィーン(6歳)
シャッフルはもっぱら兵庫県内で出走。エリザベスクィーンは北海道が中心だが冬は毎年南へ巡業、園田競馬には、この冬初めて来た。
現役馬で最多連敗しているのは、ホッカイドウ競馬のトサノカオリ(牝9歳)だが、17年11月に120連敗を記録後、出走していない。
シャッフルなどの連敗は、それに次ぐ2、3位だ。シャッフルは最高3着が3回、エリザベスクィーンは2着が3回ある。12日を前に、シャッフルの
西門則秋調教師(47)とエリザベスクィーンの松浦正勝調教師(55)はともに「とにかく1勝を」と願っている。(2007/02/08 産経新聞)

こう言う記事も掲載されたのか。今回はさすがに無理だろうと。クサタロウが強敵過ぎる。「エリザベスクィーンの初勝利」ではなく「クサタロウの圧勝」
が撮れそうだ。おいおいあの馬はなんだ?みたいな事にでもなりそうだ。なんて言うか「やってみなければ分からない」とは言え「さすがに相手が強すぎる」訳で。

そんなお話。園田最終11レースに俺のキューティーエリが出走してくる。お前のか?是非エリナイトの仇を打ってくれ。園田で勝った事で船橋の仇にもならないが。
いいよ俺の自己満足だから。そして佐賀では9レースに佐賀記念が組まれていて交流重賞な訳なんだがもうすぐフェブラリーステークスって言う時になって
ダートの馬が中央からわざわざ交流重賞で佐賀くんだりまで来ないだろ普通は…。有力馬はみんなフェブラリーへと向かう現状でこの時期に施行しても
果たしてなんのメリットがあるのやら。と言う事で今年の中央からの遠征馬は正直言って弱いです。今年は地方所属馬の大チャンスです!と書いてもいいだろうよこれ。

2007年02月11日(日)23時59分00秒