[ 山本師万感、日曜阪神で有終の一発期待 ] 東西8人の調教師が今週の競馬を最後に引退する。現役最多勝の伊藤雄二師(70)や、オグリキャップを管理した
瀬戸口勉師(70)、天覧競馬の天皇賞を制した山本正司師(70)などの名伯楽が、惜しまれつつターフに別れを告げる。最後の週には各調教師が期待馬を送り出す。
オールドファンには騎手としてキーストンとのコンビで懐かしい山本師。最後の週を前にして照れ笑いを浮かべながら言った。「僕の中では気持ちの整理はついている」
1956年(昭和31年)に騎手として中央競馬に関わってからちょうど50年。67年12月17日の阪神大賞典でレース中に左前脚を骨折したキーストンが
落馬して倒れたままの山本騎手の元へままならない脚をひきずりながら近寄り、まるで力づけるかのように鼻面をすり寄せたエピソードは余りにも有名だ。
調教師に転身したのが73年。天覧競馬となった05年の天皇賞(秋)をヘヴンリーロマンスで制したのは記憶に新しい。…騎手時代から半世紀以上携わった
競馬の世界だけに「3月1日の朝、起きたらどうなのか」と、少しばかり寂しそうな顔ものぞかせた。今週は日曜阪神6レースのライトグランデュアが有力候補だ。
「前走のような競馬ができれば、上に行っても通用する力がある」阪神10レースのサンダルフォンも「昇級戦でいきなり着に来た」と一発を期待している。
大抵の場合競馬で山本正司でキーストンと言うと「悲劇」の方ばかりがクローズアップされてしまうな。日本ダービーを勝っている馬なんだが。その辺の「勝利」
の側面も忘れてはいけないと言った話。1967年当時はグレード制がまだ無かった頃だから「GI馬」と言うのには語弊が残るが「現代基準」で言えば
GI馬と言ってもいいだろう。ある意味波瀾万丈の競馬人生と書いてもいい。俺にとって山本正司と言うとヘヴンリーロマンスになるんだが。
普段調教師なんてあんまり表に担ぎ上げられる事もないからな。たまにはこう言う調教師の話をするのも悪くはない。なんて言うか未来に続くんだな、と思った。
ヘヴンリーロマンスと同時期に引退したスティルインラブが初仔を産み落としたそうで。そう言う話も聞いている。今からどんな仔に育つのか楽しみだな。