2007年03月16日(金)雪解けに笑う頃に

あえて沈黙していたが情報が出揃ったので日記に書く。岩手競馬の廃止を巡って岩手県知事の増田寛也知事が「廃止」を表明した。これに対して
岩手県内の競馬場を保有している盛岡市、奥州市の両市長は「存続を!」と言う事で知事と市長の間で意見が真っ二つに分かれている状態。これが現状の岩手県。

まずは岩手県の予算特別委員会。「税金の投入に賛成か反対か」に関して予算特別委員会の採決では賛成20人の反対22人、欠席2人と言う事で否決。以下内訳。

税金投入に賛成「高橋博之(花巻・無所属) ザ・グレートサスケ(盛岡・民県) 平野ユキ子(盛岡・民県) 高橋比奈子(盛岡・自民)
高橋雪文(盛岡・自民) 工藤勝子(遠野・自民) 阿部敏雄(釜石・無所属) 阿部富雄(一関・無所属) 亀掛川富夫(水沢・政社)
飯沢匡(東磐井・政社) 千葉康一郎(東磐井・民県) 新居田弘文(胆沢・民県) 工藤大輔(九戸・民県) 田村誠(大船渡・政社) 伊沢昌弘(盛岡・政社)
小原宣良(北上・政社) 渡辺幸貫(江刺・民県) 千葉伝(岩手・自民) 藤原泰次郎(紫葉・自民) 菊地勲(北上・自民)」以上の20人。

税金投入に反対「五日市王(二戸第一・民県) 小田島峰雄(花巻・民県) 三浦陽子(盛岡・民県) 中平均(久慈・民県) 木戸口英司(花巻・民県)
関根敏伸(北上・民県) 野田武則(釜石・民県) 嵯峨壱朗(久慈・自民) 平澄芳(九戸・自民) 大宮惇幸(岩手・民県) 佐々木順一(稗貫・民県)
佐々木博(盛岡・民県) 平沼健(宮古・自民) 柳村岩見(岩手・自民) 小野寺好(盛岡・公明) 斉藤信(盛岡・共産) 佐々木一榮(一関・民県)
高橋賢輔(北上・民県) 藤原良信(大船渡・民県) 小野寺研一(二戸第二・自民) 佐々木大和(下閉伊・自民) 佐々木俊夫(下閉伊・自民)」以上の22人。

この後、岩手県議会で本会議が行われ記名投票での採決結果は賛成22人、反対22人の同数決着となった。同数の場合は議長が採決を行う。議長の採決は否決。

よって「追加予算は岩手県競馬には卸しません=廃止ほぼ決定」と言う流れになりました。と言うのが15日から16日にかけての展開。議会の意見は真っ二つ。

と言う状態、も否決されました。これで殆ど廃止が決定になりました。と言う事で。このまま行けば3月末の開催を以て岩手県競馬(盛岡、水沢競馬)が終了する。

普通に考えたら赤字続きの競馬場は廃止になっても当然なんだが「何故赤字になったのか」と言う事に対して競馬関係者の責任として押しつけている例が多数ある。
違う。競馬場が赤字になった最大の理由は運営側、つまり県や市の運営方法に問題があったから。それを議会側が「救済してやる」と言う態度になっているのが問題。
「お前らのせいだろ!」としか言い様がない。岩手県における競馬事情の場合盛岡競馬場が元々は市街地にあった物を山奥の方に新設して移転した際の費用が
物凄く後々にまで響いてきた。と言う事が廃止の発端になったと言える。移転するしないを決めたのは建設する事で利益が得られる土建屋だけ。ある種の談合。

後は岩手県の知事に関してきな臭い部分もある。この辺り「どこかの業界に配慮したんじゃないのか?」とも言える。そう思う理由?以下の記事。

[ 浅野氏に増田知事期待感 ] 東京都知事選(4月8日投開票)に出馬意欲を示している前宮城県知事の浅野史郎慶大教授について増田寛也知事は2日の
定例会見で「(出馬するとすれば)勇気ある決断だと思う。東京をどうしたいと考えているのか、聞きたい衝動にかられる」と期待感を示した。改革派知事の
一員として知られ、県警捜査褒賞費の情報公開などに取り組んだ浅野氏と親交の厚い増田知事。出馬の背景を「民主党の人材難と本人の思いが一緒に
なったのだろう」と話し「マニフェストなどを作って具体的、詳細に考えを発表し、都民や宮城県民に決断に至った説明をしっかりする必要がある」と注文を付けた。

と言う記事がある。なるほどね。この辺の繋がりか。と言う事を思った俺。簡単にまとめておくと「地方競馬の苦境と言うのは競馬関係者ではなく自治体の責任」
「経営する側は自治体からの出向者、つまり競馬のけの字も知らない様な奴ばかり」「そんな奴らが地方競馬の経営のトップになって運営なんか出来る訳ない」
「やはりと言うか借入金ばっかり増やして土建屋ばっかり潤って厩の人間はどんどん落ちぶれていく様な談合癒着体質へと変化して行った」と言う事で。

だから競馬廃止に関しては自治体の責任。岩手県競馬の場合は「平成8年に開業した新しい盛岡競馬場の建設費用が当初の予定200億円から400億円に」
膨れ上がった事が超痛い。予算の見通しが甘い事以上に「土建屋に蜜をやりすぎた」と言うのが本当の所。どう考えたってそんな金返せる訳もないのに
自治体側から出向してやってきた競馬を知らない人間の見通しの甘い計画によって『破綻させられた』と言うのが本当の所。自治体の役人どもは寄生虫。

それが本当の原因。よく「レジャーの多様化」とか言われるがそれは嘘。本当の原因は「財布の中身の使い方が分からないガキんちょの様な虫けら経営」が原因。
俺は当初から「役人はバカの巣窟だ」「役人はバカばっかりだ」「真面目に働いていない役人は今すぐに死ね」と攻撃してきた訳なんだが。なんて言うか「またか」
と言う事で。高崎競馬廃止の理由も役人、この場合は「群馬県」「高崎市」の役人がバカだったから。騎手や厩務員は一生懸命やっていた訳だが役人側が
大量に金を持ち出す様な愚行ばかりを披露していた。と言うのが理由。もっと上手くやれば廃止にならなくても済んだのに。と言う事で。岩手の場合は知事が臭い。

2007年03月16日(金)18時33分56秒