2007年03月21日(水)dragon's haven

岩手競馬存続云々とか言う話で全くマズゴミどもが書いてない話が1つあるんで書いておく。何?とか言われたら「日本の馬主制度」に関して。
日本の場合馬主は基本的には個人、もしくは法人。法人の場合はいわゆるオーナーブリーダー、もしくは認可を受けた既得権益を持った一部の法人
要するにクラブ馬主。あるいはその両方を兼業しているかの様な状態のいわば「オーナーブリーダー的クラブ馬主」の3種類しかない。

個人の馬主で言えば例えばアドマイヤの冠名を使用している近藤利一。オーナーブリーダーとしては「トウショウ」でお馴染みのトウショウ産業。
両方を兼業しているのはやはり社台グループのそれ(ノーザンファーム、サンデーレーシングの関係)と言う事で。これしかない。外国にあって日本にない形態。

それは「数人のグループで1頭の馬を所有する」と言う馬主のあり方。これがない。馬1頭。まぁ億単位の金で取引される事も稀にはあるがそれはあくまでも一部。
ほんの一部のお話なんですが。400万円の馬が居たとしてそれを10人のグループで購入。1人辺り40万円。2歳の秋に南関東でデビューして
1着100万円の賞金のレースに出して1着。馬主の取り分は80%なので80万円。以降3歳…4歳と息の長い活躍を続けてくれれば
最初は赤字でもだんだん赤字額が減っていく。と言う様な形態が存在していない。と言うか認められていない。これがダメ。地方競馬の苦境の「ミニ原因」の1つ。

要するに「馬に愛着が持てない」って事。もしも10人のうちの1人として馬を1頭購入して共同馬主になりました。誰かが仕事で応援に行けなくても
誰か1人はなんか上手い事時間を作って競馬場へゴー。なんて言う様な事が出来なくはないか?と言う話になる。馬は勝利した場合「口取り写真」を撮影する。
ひもを使って左右に伸ばして馬を中心にして関係者各位が左に右に並んで写真撮影って言う例のあれ。あれなんだが地方競馬の場合調教師と厩務員と騎手「だけ」
しか人間は居ない、と言う寂しい口取り写真になる事が多い。せめてそこに馬主の1人でも入っていてくれればまた違った話にもなってくるんだが。

問題なのは10人のうち誰か1人が急死した場合などに抜けた場合のその人間の負担金、に関してはどうするか。と言う事が言えるんだが。まぁルールを事前に
作っておくと言うのが1番だろうな。生きてる間に「この場合はこうします」的なルールを考えておく。それが現状ではベストだろ。そう言う馬主制度が
日本にはない。ただ馬券を買って貰うだけではなく「馬に愛着を持って貰う」事をしないとすぐにつまんないとか言って離れてしまう訳だが。
例えばその辺り例の増田知事なんか一言も地方競馬全国協会に陳情に行ったりだとかしていないよね。やっぱり役人なんか無能な奴ばっかりだ!とか言う事で。

2007年03月21日(水)15時47分48秒