2007年04月05日(木)stray array

アニメ云々で制作会社の評価が決まるのは「企画力」これに尽きる。要するに「どんなアニメを作るか」最初の1歩が最も肝心。京都アニメーションが優れているのは
この「企画力」であって作画云々で言えば「スタッフを集めて金を集めて期間を伸ばして金をつぎ込む」事をすればどの会社でもそれなりの事は出来る。

問題なのは「何をアニメ化するのか」と言う事で。結局は「企画」と言う話に尽きる事となる。他社と比較して京都アニメーションが神格化されている理由はこれ。
最近の京都アニメーションが制作したアニメ作品のタイトルを振り返ってみるといい。共通しているのは「原作つきの作品」「評判のいい作品」と言う事で。

フルメタ、ハルヒなどの角川系、AIRやKanonなどの鍵っ子系。と言う事で。もう最初から「これは売れる!」と言う様な内容「ばっかり担当している」事が分かる。

似た様な話、つまり京都アニメーションと同じく「企画力」の優れた会社、としてはマッドハウスの名前を掲載するのだが決定的な違いは「作画力」と言う話。
ここで「丁寧な仕上げかぶっきらぼうな仕上げか」の差が出て来る。但し総合評価としては「100対90」の様な形でそんなに大きな違いはないけど
全体的には京都アニメーションの方が丁寧。と言う事を書いておこう。たった「10の差」が最後は評価を大きく決める。それが現状においてのアニメ業界。

逆にアニメ制作業界。そこにおいて「オリジナル作品で勝負するしかない」と言う会社は苦戦する。原作厨からのやっかみやら苦言はあれど
とにかく原作つきと言うのは作品として有利。台頭している作品の名前を見ていてもやはり「原作あり」の方が上。ひぐらしにしかり使い魔にしかり。
とにかく「原作原作ぅ!」と言う事が言える。だからまずは企画力。これが勝負の分かれ目になる。それで苦戦しているのがサテライト。

オリジナル作品ばっかり、もしくは原作があっても「原作とは180度別物の様なオリジナル展開のアニメ作品」と言う事で大苦戦中。当然売れません。

ダメージを受けるパワーバランスとしては「原作ありの作品を思いっきりダメにした」が1番のダメージを受ける展開。最近だとネギのアニメ化でシャフトがこれを
犯してしまった事が挙げられる。但しネギに関してはマガジンだとかから「あれをやれこれをやれ」と介入が入ってきたのでシャフトに関しては擁護の余地はある。

次似た様な事やったら…と言う事でせいぜいイエローカードを出す様な?サッカーで例えるならばそう言った展開になっているのがシャフトの現状。

と言う事でサテライトとしては「かみちゃまかりん」の方で勝負してくるのは明確なお話。ある種「キスダムは捨てゴマ」の様な展開なのが現状。
だってキスダムって売れる要素が見当たらないんだから。基本的に「売れるアニメ」と言うのは「女の子、キャラデザ、メカ」この辺か。男に対しては。
女に対しては「BL」の1点ばりで終了する。最近は「女性キャラデザ」「女性原作者」の方が受けがいい。いとうのいぢしかり、蒼樹うめしかり。

だからアニメ制作会社はもっと女性のキャラデザを育てるべきだと私は考えている訳なんですが。なかなかいないよね。男の現状だから。そう言う業界なんで。
最近の売れたアニメを見ていてもやはり原作ありの作品が大半。原作なしのオリジナルだと大半の場合においては苦戦する。ここで「転換」を果たした会社が
ハルフィルムメーカーと言う事で。殆ど佐藤順一で持ってる様な会社だろう。2000年当時はオリジナル作品を立て続けに出して売れなかった。
面白くないから売れない、と言うよりは「アニオタのアンテナにズビシっ!と電波が来ない様な作品」だから売れなかったと言うのがある。

アニオタとマンガオタとゲームオタは違っているけど素質はある。「ゲームオタがアニオタにもなる」様な形で。だから原作つきの作品をアニメ化した方が早い。
アニメ制作事業の「メイン」は原作つきアニメの方においた方がいい。最近のハルフィルムメーカーは「ARIA」が売れてる感じ。そして「ふたご姫」がそれに続く。
原作原案つきの作品をアニメ化する事で事業が上手い事乗ってきましたよ?と言うのが現状。如何に「企画を良くするだけで売れ方が全然違うか」と言うのが
よく分かってくる様なそんな展開で。例えば「なのは」も原作あります。って言うかスピンアウトの様な現状で。そして腐女子に人気のアニメの一覧を見ると
その殆どが「原作つき」と言う事がよく分かります。むしろ「原作がなければ売れない」ぐらいの勢いで考えた方が正解ですと言わんばかりの様な気配さえも。

原作つきの作品をアニメ化してあんまり本数を同時に抱えずに上手い事金出してくれる会社とつるんでいろんな費用を捻出捻出♪とするのが最も有利な流れ。

2007年04月05日(木)23時30分45秒