ファイングレインの弟のグレインアートが青葉賞に登録していたんだが本賞金400万円と言う事で抽選の結果除外になりました。とまむさんですが。
要するに「賞金上位の馬は確実に出られる」訳で。フルゲート18頭から上位の馬の頭数を引く。残った枠は5頭。登録馬の中で本賞金が400万円の馬は10頭。
10分の5、と言う抽選に漏れました。と言う事で。来週のプリンシパルステークスの方に回るだろ。そう言った展開と相成りました。
お兄ちゃんがGIで2着とは言えダートで未勝利戦勝ったばかりの馬をいきなり青葉賞に登録した所で賞金的に難しい。と言うのは分かっていた訳だが。
では何故登録したのかと言えば答えは簡単「日本ダービーに出したいから」これに尽きる。とにかく競馬関係者にとって日本ダービーと言うのは憧れのレース。
もうとにもかくにも「日本ダービーに出したい!」と言う思いが強いからね。賞金が足りなければ優先出走権を得られるレースに出るしかないと。そう言う事。
青葉賞は3着までに優先出走権。それが今週の土曜日。プリンシパルステークスは2着までに優先出走権。それが来週の土曜日。ダービートライアルはこの2競争。
後は来週の土曜日に「京都で」組まれている京都新聞杯。こちらはダービートライアルでは無いものの「賞金を加算してダービーに出たい!」と言う組が出走する。
日本ダービーに出走する馬の優先順位としては「トライアル競争で指定された着順以内に入った馬」が最優先される。後は「今までに獲得した賞金順」で決まる。
青葉賞、プリンシパルステークスは前者、京都新聞杯は後者。それぞれ多少の性格は異なる競争ではあるが「ダービーに出たい!」と言う事で虎視眈々となる訳で。
最近の競争の傾向としては「皐月賞からダービーへと直行する組」が1番好成績を収めている。次に「青葉賞1着馬」が好成績。基本的にはこの2パターン。
最近のダービーの決着は「1番人気が順当に勝つ」事が多い。1番人気が信用出来るレース。と言う事で。もちろん1番人気でも負ける事はあるけどな。
ここ最近では割と安定しているよ?と言うだけの事。さて今年はどうなりますやら。いずれにしても「トライアルで新星現れるか?」と言った所だな。
競馬と言うとなんでもかんでもギャンブルみたいな扱いをする奴が多くて仕方がない。まぁ玄人の楽しみ方は素人には分からなくて当然。放置しとけ。以上。
今年?今年に関しては面白いなぁ血統の、あるいは人間のドラマが…。となってくる。毎年毎年ダービー絵巻に関しては聞くも涙語るも涙の物語がある訳で。
例えば「メイショウ」の冠名でお馴染みの馬主の松本が「ダービー勝ちたいなぁ」と言う事で当初はメイショウボーラーをダービーに出そうかと思っていたが
さすがに距離が長すぎます!と言う事で調教師から止められて出走させるのを断念した。まぁ「1600メートルがギリギリの馬を2400メートルの競争に」
出そうと思っている時点で不的確だと。結局は「ダートでは良く走ったが芝ではダメダメな」メイショウムネノリを出走させて大敗致しました。的な事になりました。
たぶん負けると言うのは分かってたはず。それでも「出走馬の中に自分の持ち馬が居なければ自分がダービーを取れる可能性は0パーセント」となる訳で。
それだけ「ダービー馬のオーナー」と言う栄冠は喉から手が出る程に欲しいと言う話な訳で。結局そのあと2006年のダービーをメイショウサムソンで勝ちました。
良かったですね。と言う事がある。馬を何頭も持っていて長い事馬主やってきている様な経験多数のオーナーであろうともダービーを目の前にすると食指が伸びる。
今年のドラマとしては「ウオッカがダービーに出走!」と言う事で。牝馬が出ます!と言う話。普通この時期の牝馬がクラシック競争と言うとオークスの方に出る。
とは言え。「オークスは牝馬限定競争」なのに対して「ダービーは牡馬限定、では無い競争」だから牝馬も出走する事はやろうと思えば可能です。
ただこの時期の3歳の牡馬と牝馬の能力差は「斤量2キロ減」の恩恵を以てしてもひっくり返すのは不可能に近い…。と言うのが現状の競馬の世界。
それでも出る!と決めたのは「それだけの能力がある!」と言う風に陣営が感じ取ったからなのでしょうよ。つまりはそう言う事で。桜花賞では2着に破れたが
捲土重来の意味も込めて「男を倒す」と言う選択をしたのはいばらの道ではあるが頑張っていただきたい所。久しぶりの「紅一点ダービー」になる訳ですか。
ダービーに牝馬が出たのは1996年のビワハイジが最後。そしてそんなウオッカを返り討ちにしたいであろう牡馬の中ではまずはアドマイヤオーラ。
皐月賞は4着に破れたものの明らかに「脚を余しての敗戦」つまり「仕掛けが遅れてエンジンフル稼働!になる前にゴールを過ぎた」と言う様な状態。
東京にコースが変われば末脚の武器はますます破壊力を増すであろう。と言う事で4着からの巻き返しを狙いたいと陣営が考えている1頭な訳で。
アドマイヤオーラの血統背景。父アグネスタキオン母ビワハイジ。…現時点においては「最後の牝馬によるダービー挑戦」となっているビワハイジの子供。
奇しくも「自分の母親と同じ道を辿ろうとしている牝馬と対決する巡り合わせの渦の中」へと向かう事になる訳か。色々と複雑だな。そう思うだけ。
そして他の有力牡馬で言えばフサイチホウオー。父ジャングルポケットは皐月賞3着。そしてその子供も3着。しかも父子ともに1枠1番からのスタート。
父親もその産駒も1枠1番3着と言う苦い皐月賞になりました。その後父ジャングルポケットはダービーを制覇!東京コースではとにかく強かった!
となった訳ですが。果たして父と同じ様に「ダービーでの巻き返し」なるのかどうか!?実力はあるがこちらも前回の皐月賞では脚を余して負けた感じが強い。
そしてヴィクトリー。とにもかくにも「中央競馬のGIを139連敗してしまった」あの田中勝春をGIで勝たせた馬。ある種「神馬だ!」とも言える様な状態。
競馬の世界では「下手なジョッキーを勝たせた馬」はネタ的な最強馬論争の中へと放り込まれる事が多い。それは閑話休題なので横においておくにしても
15年間もGIを勝てないでその度にバカにされてきた騎手が今年ついにその連敗に終止符を打ったあげくダービーまで勝ちました!となった場合
それこそ今までの15年間の苦労が本当の本当に吹き飛んでしまうのではないか!?と言うそのチャンスが今巡って来ようとしている訳で。去年。そして一昨年。
ディープインパクト→メイショウサムソンと「2年連続で皐月賞、ダービーと同じ馬が制覇している」流れに今年も乗れるか!?と言う事でデータは悪くない。
少なくとも皐月賞を勝った!と言うのはその実力は認めなければいけない訳だが。果たして今まで散々だった騎手人生に最高の名誉を預かる事が出来るのか!?
と言う事で。これだけの「血筋」「人間」のロマンがあると言う事で。これだけの事を知っているのと知っていないのとでは大違いだな。知識は重要。それだけ。