2007年05月20日(日)引用符

【コラム・断】「親学」のススメ 親が子育てを学ぶ「親学」の緊急提言が、先送りされたようだ。「子育てのマニュアル化はどうなのか」という
懸念かららしいが、子育てにこそマニュアルがあってもいいのではないだろうか。子育ての方法は、歴史や文化に裏打ちされてきた英知の結晶のはずだ。
私もセオリー通りにお宮参りやお食い初めをして育てられたが、すべて記録して、間違いがないようにしてくれた母の育児日記を見返せば、ありがたさに
胸が熱くなる。子育てをする若い母親は不安なものだ。まして、いまは祖母らが近くにいることも少ない。「意味は分からないけれど、定石通りに
やっておけば、大きな間違いもないはず」という「最低限にして最良」の決まりごとが、どれだけ母親を助けることだろう。おっぱいを含ませながら子守歌を
歌うことを推奨して、いったい何が悪いのだろう。私もそんなふうに育ててもらったが、母が歌ってくれた節回しや癖は、なにものにも代えがたい記憶だ。
同じ土地の子守歌で育った仲間ならば、強い連帯感を感じるだろうし、母と同じ子守歌で子供をあやす妻に、男性が愛情を覚えることもあるだろう。
それこそが「公」の源だが、最近はそういう「共通の感情や良識」が失われつつある。極端なことをいえば、「親学」どころか「親検定試験」を検討して
もらいたいくらいだ。幼子を取り巻く状況は危機的で、その改善は「進歩的」な親の「独創的」な子育てより優先されて当然だ。
総理には是非、引き続き、当たり前でも最高の「親学」をご議論いただきたい。(漫画家・さかもと未明)(2007/05/19 08:25)

[ 喫煙ママは妊娠中もプカリ…半数近くが禁煙できず ] 喫煙している母親の半数近くが妊娠中もたばこを吸っていた−。製薬会社ファイザーが、未就学児を持つ
喫煙者の男女300人ずつを対象に行ったインターネット調査で、こんな結果が19日までにまとまった。ほとんどが受動喫煙の子供への害を認識していた。
だが母親300人で妊娠中の禁煙に成功した人は137人にとどまり、「途中で挫折」「本数を減らした」と回答した人が42人ずつ。禁煙しなかった
52人と合わせ、136人(45.3%)が妊娠中もたばこを吸っていた。子供と飲食店に行った際、禁煙席を選ぶと答えたのは父親が131人(43.7%)に
対し、母親は116人(38.7%)。子供が同乗する車内や自宅での禁煙、分煙の実施率も、母親がたばこを吸う家庭の方が低い傾向がみられた。
80%以上が将来、子供に喫煙してほしくないとしているが、自分の喫煙が子供の喫煙につながると考えながら吸い続ける人も約70%に達した。
同社は「母親が喫煙している家は父親も喫煙者の場合が多く、受動喫煙への意識が低いのでは」としている。(2007/05/19 18:02)

2007年05月20日(日)01時57分01秒