2007年06月12日(火)見苦しいオバサン

ニコニコ動画のパクリでニフティが「ニフニフ動画」とか言うサービスを開始してものすごい勢いで糾弾を受けている訳ですが。それを春歌がmixiで取り上げた。
その内容の「薄っぺらさ」に対してとまむさん唖然とすることもなく「はいはいいつもの事ですから」と思ったそんな昨日の夜の出来事。月曜日はとまむさん
見てるアニメもないので火曜日の準備。…例えば日曜日に放送された「なのは」を誰かがニコニコにアップしてるからそれ見るー。とか言う事も出来るけど
そもそも今放送されている「なのはStrikerS」って面白いか?俺まさか正直言って「キスダムより先に視聴を打ち切る」とは思ってなかったわ(笑)やべぇなあの白い魔王。
そう言う訳で。さてとまむさんだったらニフニフ動画に関してどう言うコメントを残しますか?と言う事で以下の内容にする。と言うのを試しに書いておく。

ニフニフ動画に関して「名称といいインターフェイスといいニコニコ動画の劣化パクリじゃねぇか!」とか言っているんだが「パクる」事はそんなに重要な事じゃない。
まぁネットに関してソースを見ればhtml等々の記述なんてすぐに見られる訳ですが。人によっては自分で作ったサイトのソースにコメントしてる人も居るけれども。
「コピー」する事に対しての価格が無料な訳で。カラーコピー1枚80円、みたいな状況とは違って「ソースのコピーは基本的に無料」な訳でしょ?
まぁ著作権が絡んでる動画に関しては有料配信だとかあるけど。大半は無料。そうでしょ?そう言う事。だからパクリ云々って話はどうでもいい。

それよりも「この動画サイトがビジネスモデルとして成立するのかどうか?」に関して論じた方がいい。結論としては「田沼となるか松平となるか」これに尽きる。
ようつべやらニコニコやらの人気動画サイトのランキング上位は大半がグレー動画。テレビ局が始めた動画サイトは検閲が厳しくて。その結果「検閲をパスした動画」
が非常につまらない物になっている。と言う事で検索状況を比較出来る「Google Trends」でも使ってみれば「グレー動画を許容してるサイト」と「許容してないサイト」
のアクセスに関する隆盛の違いと言う物が良く分かる。例えば「dogatch,ニコニコ動画」で比較検索してみるといい。面白い事が分かるから。
この検索結果が全てではないし正確かどうかは知らないが「ここまで大差がつくんだな」と言うのはご理解して頂けるかと。そう言う事。俺が先に書いていた
「田沼となるか松平となるか」はつまりグレーゾーンの動画に関してどう扱うか。と言う事。「白河の清きに魚の住みかねて元の濁りの田沼恋しき」そう言う事。

結局企業の大半は体面を気にしてグレーゾーンの動画は全部削除しちゃってきれいにきれいにしちゃうから支持を得られないつまんないサイトになってしまうと。
そう言う事なんだよね。結局は。だって動画ランキングとか見ていても大半がグレーのそれ、MADのそれ。「つかさのバルサミコスぅー♪ラップ」とかそう言うの。
結局はそこら辺に集約されるから。結局は「咲かすも枯らすもユーザー次第」なんだね♪そう言う訳で企業の大半の動画サイトはアレですよ?と言う話で。

じゃあニコニコに関しては勝ち組なのか?と言われたら「あんまりそうでもない」と言う事で。有料会員の募集を明言した。広告だけでは食っていけない事の現れ。
ニコニコのサーバが重いのはまぁデータベースに関して苦しいなぁと言う事で。ニコニコのサーバの詳細は知りませんがMySQLですか?最近はブログといい
なんか「データベースに頼りまくり」なウェブアプリケーションが増えましたね。そこら辺は結局金と知恵の問題なんですが。まぁニコニコの運営元も苦しいな。
そして「有料会員」と言うのは「PPV」とは違う訳で。有料だろうと無料だろうと見られる動画の中身は同じ。つまり「動画で金はとれない」と言う話。「場所貸し」
でしかないんだよね。ここら辺が苦しくなる。コンテンツホルダーと組むにしても大半の動画は著作権が〜。とか言ってくる。著作権フリーで金の取れる動画?
そんなの滅多にないだろうに。しかも「それを続けていかなければいけない」訳だ。結局は場所貸しだけであって動画「そのもの」に対価が支払われる訳ではない。
だからコンテンツホルダーの企業は二の足を踏んで積極的に配信しようとはしてこない。あんまり宣伝しないでしょ。「バンダイチャンネル」とか。
だってDVDなら5800円とか取れるけどコンテンツ配信で5800円もとる訳にはいきませんからねぇ。色々とマージンが緩いのはDVDの方だから。
例えば「5000円のDVDを1枚売る」のと「500円のコンテンツ配信を10人に売る」ではどっちの方が費用が掛かるか。その内容は以下。

「DVDに関してはプレス工場、特典映像の収録、初回限定グッズの収録、全国の店に配送する手間」「ネットに関しては配信サーバと配信回線」と言う事。
「両方に共通しているのは目的の為に働く人間とコンテンツその物を作る人間」と言った形で。歴史的には前者の方が先に誕生した。先にある物を
あとからでてきた物と置き換える、と言うのは「後者がよっぽど優れていない限り人間の心理的には前者の物をつかい続ける」と言うのが当然。

つまり「昔から使ってきたテレビ」と比較して「今の薄型テレビが何もかも優れてる」と思ってようやく置き換えが進む訳ですが現実的にはあんまり進まない。
だって「アナログでいいじゃない」だの「デジタルは時報が遅れるんでしょ?」みたいな事を言ってなかなか置き換えようとしない人がいるのと同じ。
企業に訴えかけるには「プロモーションをユーザーが代わりにやってくれる」みたいな甘言でも言わないとダメだろうなぁ。結局は企業の判断。

動画サイトが儲かるかどうか。勝ち組になれるかどうか。は「名称だとかインターフェイスだとか」ではなく「サーバの安定供給と企業の理解」の方が大切。
だと言う事が今回の結論ですが。コンテンツホルダーの間でも見解は真っ二つに分かれていてこれは企業ごとにカラーが出てきて面白いなと理解する。

例えばキスダムやアイマス(アニメ)の動画は割とすぐに削除依頼が出て消されていくのが常識。それは「バンダイビジュアルが絡んでるから」な訳で。
逆にらき☆すたや涼宮ハルヒの動画は結構後々でも残されていたりする。それは「京都アニメーションが絡んでるから」な訳で。結局動画サイトなんて
グレーゾーンの動画がその人気を支えていてそのグレーゾーンの動画のコンテンツホルダーの削除依頼するしないによって金玉掴まれてる様なもんだよね。

となる訳だ。もしも京都アニメーションが反ニコニコ動画の態勢を取って削除依頼しまくったらきっとアニオタからはそっぽ向かれる事になるんだろうな。
と言う話。京都アニメーション余裕あるからね。DVDパッケージなんて売れなくて当然と言う世界でハルヒがヒット。まぁらき☆すたも売れるでしょ。
左うちわだからこそ「多少の事は大目に見るっす♪」となる訳だ。もしもDVDの売り上げが激減したらたぶん削除依頼を出す。企業と言うのはそう言うもん。

それと比較してバンダイビジュアル。最近売れてるソフトってあるか?あんまりないだろ。キスダムDVD発売延期!(笑)下手したらお蔵入りもあるかもな。
だって「修正したところで脚本まで修正される訳じゃないし」「脚本まで修正したらそれは全く別のアニメです」となる訳だ。そこまで人やら金やらのリソースを
使って修正をかけて発売したところで「売れるかどうかは分からない(殆ど売れないと思うけどね、ストーリー的には)」となる訳だ。だからお蔵入りの可能性あり。
と言う筋道が立てられる。最近あんまり売れてないから「過去の作品のDVDボックスを再販し始める」「HDコンテンツをDVDで出して後でBDで出して2度おいしい」
となる訳だ。今「作品の評判が高い放送中のアニメ作品」って何があるだろう。アイドルマスターゼノグラシアは微妙なんだよな。アニメ単体で見れば
作画が大きく崩れる事もないし女の子のいわゆる萌えキャラ(本当のアニオタだったらなんとかたん萌えではなくなんとかたんハァハァとかなんとかは俺の嫁だよな)
ただアイマスはなぁ。ゲームから入ってるオタがアニメに対しては猛反発中な訳ですが。あんなのアイマスじゃないとか言って。まぁ設定全然違うもんな。

ゲーム版はアイドル育成ゲームだったのにアニメになって名前以外の設定も変えられて主人公だとかがロボットに乗って敵と戦うって…全然違うやんけ。
全然違うもんに同じ「アイドルマスター」の名前なんかつけるな!とゲームオタからのやっかみが来ております。と言う事で「アニメ単体で見ればまぁまぁ」
なんだけど「ゲームと絡めてしまうとオタ反発」と言う事でこれは売れないな…。バンダイビジュアルの今期を支えるアイドルマスターゼノグラシアには敵が居る。

そう言う状況だからなぁ。京都アニメーションはアニメ制作会社であってバンダイビジュアルはパッケージ販売会社だから業態が違いますよ?と言われたら
「最近は京都アニメーションの発言力が増えている」「最近のアニメは製作委員会方式を取っているところが割と多い」と言う事で。もはや
「口やら金やらの流れは不透明になっている」と言った状況なんで。1番分かりやすいのは「ひとひら」か。ひとひらの製作は「ひとひら製作委員会」と言う名義。

名を連ねている企業は「メディアファクトリー」「双葉社」「ジェンコ」「ジグノシステムジャパン」「インターチャネル・ホロン」「AT-X」と言う集まりで。

さてこの中でどの会社がどれだけ金を出しているんでしょうか?…分かりませんね。内部の人間から正確な情報を聞き出すしかありません。どの会社が
1番の発言力を持っているのか。製作委員会方式では分かりにくい以上「そのアニメの製作に関係している全ての会社を洗い出して最有力企業をを見つけ出す」
となる訳ですが。だから「らき☆すたの場合は京都アニメーション(角川書店も考えたが京アニと喧嘩出来ると思うか?あんな金の卵の様な会社と?)」となる。
その「最有力企業、の姿勢」がグレーゾーンの動画サイトの「最終的にそのサイトが隆盛するのかどうか」を決める。と言う事が最終結論。…てか長くなったなこの日記。

2007年06月12日(火)11時01分26秒