2007年08月02日(木)慟哭

[ 史上2頭目の「牝馬三冠馬」スティルインラブ号が死亡 ] 下河辺牧場(北海道日高町)にて繋養中でありました、スティルインラブ号(牝7歳)が
8月2日(木)7:00、小腸の腸重積のため死亡したとの連絡が下河辺牧場からありましたのでお知らせいたします。

スティルインラブ号は、7月25日(水)15:00頃、急激な腹痛を起こしたため、三石のNOSAI日高三石家畜診療センターにて診察したところ、小腸ねん転と
診断され、腸のねじれを直す開腹手術がなされました。その後、28日(土)に再び腹痛を起こし、小腸に数箇所の壊死した部分があると診断され、その箇所を切除して
縫合手術を施し、順調に回復をしていましたが、8月1日(水)20:00頃、三たび腹痛を起こし、2度の手術で体力も落ちており、本日7:00に永眠しました。
なお、同馬の産駒はキングカメハメハの牡馬一頭のみとなりました。※腸重積 腸の一部が腸の中に滑り込み、腸が二重になってしまい、腸閉塞を引き起こす病気。

前田幸治氏(ノースヒルズマネジメント代表取締役)「スティルインラブの突然の悲報に、ただただ驚いています。初仔を出産し良い母ぶりで、母としての
これからの彼女にも大変期待をしておりました。牝馬三冠を達成し多くの喜びと感動を与えてくれたスティルが、こんなに早く逝ってしまい本当に残念です。
最初で最後の産駒になってしまった当歳の牡馬に、彼女の分まで夢を託したいと思います。現役時代には苦しいことも多くあったので、ゆっくりと
安らかに眠って欲しいと心から願っております。」

松元省一調教師(管理調教師)の話「本当にかわいそうだ。これからを楽しみにしていたのに、とても残念です。初仔を見に行ってきたばかりで、今後は
この仔が大きいレースで活躍するのを応援に行くことを楽しみにしたい。心よりご冥福をお祈りいたします。」

幸英明騎手(全16戦に騎乗)の話「とにかく驚きました。今年初仔を産んだばかりで期待していたところなのに、とても残念です。札幌開催が始まった頃には
会いに行くつもりだったのに…。彼女にはGIを獲らせてもらい、私を男にしてくれたことに本当に感謝しています。心からご冥福をお祈りいたします。」

本当かよ…。繁殖入りしてこれから3冠牝馬としての血統を繋いで行って貰いたいと思っていただけに。たった1頭でも「子供が居る」と言う事自体は
1頭も居ないよりはまだ希望があるとは言えその「たった1頭の子供」に対するプレッシャーの掛かり度合いを考えてしまえばやはり辛い事には変わりない訳で。
正直信じられないと言う気持ちで一杯です。嘘だと思いたいこの話に対して本当であると言う事でありまして。これはもうただ一言だけ「安らかに」と願うだけで…。

2007年08月02日(木)18時57分29秒