2007年08月30日(木)ハイパワードリーム

[ 8月30日(木):船橋競馬で3頭が馬インフルエンザ陽性反応 ] 今日、船橋競馬場に在厩している競走馬の中に馬インフルエンザ感染が疑われる馬5頭が確認された。
午前8時にこれらの馬に対してインフルエンザ簡易検査キットによる検査を行ったところ、3頭が陽性と判定された。なお、今日は陽性馬と同居する馬について検査し、
川崎競馬に出走予定だった19頭はレースに出走しないことになった。明日31日(金)には、在厩する全馬の検査を実施する予定になっている。

…と言う事で。8月30日の今日の川崎競馬に出走予定だった「船橋所属の」エリナイトも公正保持の為に競走除外となりました。なんて事になった訳で。

なんか。この馬インフルエンザに関してバカなマスコミがギャーギャーと騒いでいるなぁみたいな事で。鼻息ひとつでプッと押し出せ。そして潰せ。消せ。

とりあえず簡単に書いておくか。今回の馬インフルエンザは新型ウイルス。山元トレセンが発生源とされているが100パーセント決定したと言う訳ではなし。
この病気で馬が肺炎を併発して死ぬとか言う様な事はない。むしろ積極的なワクチンの投与があったからこそこれだけの頭数で済んだと言う考え方も出来る。
長くて1週間程度で馬インフルエンザの症状は終焉を迎え、感染した馬にはその後抗体が出来る。重病と言う訳ではなく人間で言う所の「風邪を拗らせた」程度の物。

だから「馬」にとってはそんなに大きな問題ではない。但し競走馬の場合「1日調教を休むとそれを取り返すのに3日掛かる」と言うのが一定基準。仮に馬インフルエンザで
最長期間の7日間休んだとした場合そのブランクを取り戻すのに21日も掛かると言う事。馬の仕上げと言うのはそう言う物。使いたいレースが近付いているのに
このままでは仕上げが間に合わない!なんて言う事で。「馬」にとってはそんなに大きな問題ではないが「競走馬」にとっては厄介な問題。

「馬」と「競走馬」の違い。分かるかな?基本は「経済」と言う事で。その辺りの問題。そしてもう1つ。夏場を休養の為に放牧で過ごしている馬たちが居る。
そう言う馬は民間の放牧地に預けられての放牧となる。今回の馬インフルエンザの影響によって「JRAの所属馬はJRAの施設の間でだけ移動可能」と言う処置が取られた。
「JRAの施設→民間牧場」「民間牧場→JRAの施設」はアウト。「JRAの施設→JRAの施設」はセーフ。と言う事で「そろそろ夏の放牧から戻ってきて秋のGIシーズンを
戦おうとする馬たちの移動が制限されました」と言う問題も抱えている訳で。今後はむしろこちらの問題の方が重要になってくる。感染した頭数の激減。
終息とまではいかないかもしれないが「ほぼ終息宣言」が出て、移動の制限も解除されれば問題ないのだが。長引けば長引く程有力馬に影響してくる訳で。

これに関して。例えば。もうすぐに迫った秋の阪神開催。セントウルステークスに出走予定だったナカヤマパラダイスが放牧地からそろそろ帰って来て
調整を行いましょうか!…と言う予定になっていたのだが放牧地からJRAの施設への移動が禁止されているので移動できません。移動できないのでタイムリミット。
これは…出走できないなぁ。と言う事になってしまいました。レースの10日前までには入厩していないといけない。と言うルールがある。逆算するとリミットオーバー。

なんて言う事が今起こっている。解決方法?それは簡単。「全ての馬に検査を実施→発症しても1週間程度で終息する事をしっかりと国民に伝える→9月中旬頃までに
馬インフルエンザの終息宣言を行い移動の制限を解除」と言う事で。…最低でも。スプリンターズステークスに影響が出ない様にするのが絶対条件だな。

今年のスプリンターズステークスは9月30日。格式は、最も高いGIの格付け。逆算して9月20日までの入厩が求められる。とまむさんが「9月中旬頃までに」と
書いているのはこう言う事。GIレースには影響を極力及ぼさない事。9月中旬頃までに終息させる事。9月1日から就任するJRAの新理事長にはいきなりの災厄だな(笑)

2007年08月30日(木)15時35分13秒