2007年09月15日(土)形容する事も烏滸がましい黎明

[ ミスターの神通力!巨人が清水の大逆転サヨナラ打で劇的勝利 ] 優勝をたぐり寄せるミラクル勝利だ。巨人は14日の広島22回戦で、延長十二回に清水隆行
外野手が右中間適時打を放ち9−8のサヨナラ勝ち。一時は6点あったビハインドを伏兵・加藤健捕手の同点適時打などで跳ね返し、自力Vの可能性を復活させた。

お前らバカだろ。そう表現するしか無い様な頭の悪い記事。サンスポはサンエイサンキュー事件の時から変わらずにスポーツを蹂躙し犯し抜いてると言う事か。
気持ち悪い事この上ない。何が気持ち悪いのかと言えば「神通力」などと言う「目に見えないもの」を当てにしていると言うこの見解が気持ち悪い。オカルト染みている。

それじゃあとまむさんがこの件に関してきちんと説明しておきますか。上記の試合。8回が終わった時点で8−3と言う事で広島が5点リードしていた。
そして9回の裏のゴミ売りの攻撃で一挙に5点を取って「8−8」の同点にして延長戦に突入した。誤審も5回にあったがそれはひとまず置いておこう。

問題なのは「何故ゴミ売りが9回裏に5点も取れたのか」と言う事。理由は簡単「広島がそこで出してきた永川が使えないピッチャーだったから」以上。

簡単でしょ。さて以降具体的な話。永川は基本的にストレートを狙い撃ちされる。永川の主な球種はストレートとフォークだけ。小手先のスライダーも使えるが
殆ど使わない。「永川のフォークは捨てろ!ストレートだけを狙い打て!」と言うのが対戦相手の作戦。もはや共通項。「ストレートだけ狙えばいい」訳だから
永川攻略は訳もない。簡単でしょ。そう言う訳で「永川のストレートがめった打ちされました、それが原因で5点も取られました」と言う事で。

永川の名誉の為に言っておくと9回の投球は「上野→永川」と2人もピッチャーを使った。上野が1点。永川が4点取られた。そこはきちんと言及しておくが。

速いストレートだけで抑えられる程プロの世界は甘くない、と言う事ですか。器用貧乏になっては困るがある程度の球種は欲しい。黒田の話を思い出した。
最近になって黒田が比較的安定したピッチングを行う様になったのはひとえにシュートのおかげ。「ストレート、フォーク、スライダー」に加えてシュートも覚えた。
右投げの黒田のシュートは右バッターから見て自分の方に向かってくる球種となる。つまり「高速シュートが自分の体にギュンと向かってくる」訳で。
これで「相手バッターは踏み込んで打つ事が出来なくなる」と言う訳で。これが黒田を成長させた、と言っていい。ストレートに頼るだけだった頃の黒田が
何発も何発もホームランを浴びて「一発病」とまで揶揄されていた事を思えば今やプロ野球界屈指のピッチャーと言われるまでになった。と言うのは大きな出来事。

今の永川は当時の黒田を思い出させる。球種が何か1つ欲しくなる。佐々岡に従事してカーブでも覚えるとか。何かしら「球種」が欲しい。自信を持って使える球種。
今シーズンの残り試合を考えた場合、いっそ永川を2軍に落としてそのままシーズン終了。と言うのも考えられる。2軍で新球覚えて来い!みたいな事で。

器用貧乏になるのは困るが何かしら新しい球種を覚えておくと有利になる。コントロールが悪いのはしょうがない。球速とのトレードみたいな所もあるからな。
いっそ先発に鞍替えしてみると言うのもある。広島の場合は投打に渡ってコマ不足。外野のレギュラーが「打てない嶋、入ったばかりのアレックス、故障がちの前田」
と言うのを見ても明らか。若手の成長云々と、FA宣言した選手が抜けていくこの矛盾。広島が優勝するには「コマを揃える事」がまず必要。ブラウン監督の采配は
そんなに悪いとは思わない。少なくとも選手の士気を向上させると言う意味では正解。審判に向かってエキサイティングするその姿は結構有名になっている訳で。
「ベースを投げる」と書けばプロ野球を知らない人でも「あーあーあったねぇーそう言えば!」と頷いてくれる事が多い。投打のコマと情報収集。交流戦での戦い。
この3つさえ揃えば広島は優勝争いが出来る球団へと一気に進化する事が出来る。約束しよう。少なくともブラウン監督を首にする事は得策ではない。
いやもう既に「来年も続投する」と言う事が明らかになっているが「ブラウン不要説」を持ち出す人間が多少は不敬だが存在している様なので一応釘を刺しておく。

2007年09月15日(土)05時44分49秒