[ ツキに見放された安倍首相 ] 安倍晋三首相(52)の12日の辞任表明により、昨年9月に華々しく誕生した安倍政権はまもなく幕を閉じる。
安倍政権の軌跡を本紙政治部首相官邸キャップの阿比留瑠比、与党キャップの石橋文登両記者が振り返った。
■辞任表明の真相 阿比留 参院選後から「いつかはそういうときが来るか」とは思っていたが、まさかあのタイミングで辞任表明するとは…。想像もしなかったよ。
本当に残念だ。 石橋 首相はああ見えて強靱(きようじん)な精神力の持ち主だが、ジワジワとストレスに体がむしばまれていったんだろうね。外遊後は点滴と
おかゆだけで頑張っていた。でも、それならば入院後に「政治空白は許されない」と辞任メッセージを出した方がよかったかもしれない。きまじめに気力だけで
会見を開いたばかりに「政権をほうり出した」という印象を与えてしまった。 阿比留 もともと体が丈夫な方ではなかったからね…。8月中旬からは明らかに
憔悴(しようすい)していた。言葉が突然途切れたり、うつろに明るかったり。内閣改造前も「改造しても内閣支持率は1%も上がらないかもしれない」と
周囲に弱音を漏らしていたようだ。石橋 首相はツキに見放されていたよね。いつも「心機一転、さあやるぞ!」というときにドカンと不祥事が起きた。
昨年末も復党問題が一段落したと思ったら、佐田玄一郎元行政改革担当相が事務所費問題で辞任した。1月の施政方針演説直後には柳沢伯夫前厚生労働相の
「女性は産む機械」発言が飛び出した。先の内閣改造後もわずか1週間で遠藤武彦前農水相が辞任。あんなに身体検査に時間をかけてこれではガックリくるよ…。
阿比留 あの施政方針演説はよかったよね。自らの理念、安倍カラーを全面的に打ち出し、「戦後レジーム(体制)を見直し、新たな船出をすべき時がきた」と
高らかにうたった。歴史的な演説だと思うよ。4〜5月は支持率は上昇傾向にあったのに、5月末に農水相の松岡利勝氏が自殺し、年金記録紛失問題が噴き出し、
一気に急落した。石橋 松岡氏の死は本当にショックだったようだ。首相が執務室で涙を見せたのはあの時だけだったんじゃないかな。
阿比留 その後も久間章生(ふみお)元防衛相の原爆投下「しょうがない」発言に、赤城徳彦元農水相の絆創膏(ばんそうこう)事件だろ。
「何でこんなことが」という不祥事が続発した。安倍政権の政策や理念と無関係な話に翻弄(ほんろう)され続けた。
■早すぎた首相就任 石橋 首相は優しいから「お友達」をかばってクビにできなかったといわれているけど、それは違う。本当はメディアによる「言葉狩り」に
加担するのが嫌だったんだ。かつて奥野誠亮国土庁長官らが歴史発言で次々にクビを切られ、「物言えば唇寒し」という状況が続いたからね。首相はよく
「言葉を失うことは政治家の『死』を意味する」と言っていたよ。 阿比留 自分が想定していたより首相になるのが早過ぎ、準備不足で政権をスタートさせたという
面があるのは確かだろう。重要閣僚か経済閣僚をもう一つ経験してから首相に就任するのが望ましかったが、当時は国民の人気が安倍さんに集中していたからね。
期待を裏切るわけにはいかなかった。 石橋 首相は平成17年秋の官房長官就任時、1年後に自分が首相になるとは思ってもいなかったからね。当時はよく
「保守10年構想」を言っていた。麻生太郎幹事長ら保守色の強い政治家が切れ目なく10年間政権をバトンタッチしていけば、「世論も霞が関もジワジワと変わっていく」と。
本当に自分が総裁に挑戦するのは3〜5年後と想定していたんだろう。 阿比留 そういえば、首相は以前に「仮に自分の政権が倒れても保守政権でつなぎたい」と
言っていたよ。参院選後にイバラの道を選んで続投したのも、そうしなければ、自分と路線が全く異なる福田康夫元官房長官が後任になり、「戦後レジームからの脱却」
への道は遠のくとの思いがあったはずだ。自民党は保守政党と言いながら、この十数年は憲法改正に慎重な「リベラル政権」だったからね。 石橋 僕は小泉前政権を
「リベラル政権から保守政権の懸け橋」だったと位置づけている。小泉純一郎前首相は「保守」とは言いにくいけれど、もし小泉政権が誕生せず、旧経世会(現津島派)の
支配が続いていれば、安倍政権など「夢のまた夢」だったはずだ。 阿比留 そうだよ。安倍政権は自民党内で今も少数派である保守派が握った稀有な存在だった。
■守旧派の抵抗 石橋 この1年の間に、これまでずっと棚上げされてきた教育基本法や防衛庁の省昇格、国民投票法などさまざまな法律が通った。
このスピード感にリベラル勢力は恐怖を感じたのだろうね。 阿比留 それがメディアなどによる安倍バッシングとなって立ちはだかった面はある。
安倍氏が脱却を目指した戦後レジームを擁護する勢力が、日本社会にこれほど多いことには驚いた。河野洋平衆院議長と江田五月参院議長はそろって
「戦後レジームを守る」と胸を張っているほどだからね。でも、冷戦構造が崩壊し、世界が多極化に向かう中で、日本だけが米国が作った「占領」の枠組みに
安住することなどできるわけがないのに、そういう現実に目を向けようともしないんだ。 石橋 安倍政権で外交や安全保障など安倍路線の本質について
ほとんど論議されず、閣僚の不適切発言や「政治とカネ」の問題などで政権が傾いていったのは残念だ。ただ、戦い方が下手だったのも事実だろうね。
「敵」を見くびっていた面もあるかもしれない。(2007/09/17 21:46 産経新聞)
…書いてある事は8割程度「そうだな」とは思うが残りの2割が違う。「ツキ」ではなく「バカな国民が見放した」もしくは「バカな国民を安倍「が」見捨てた」
この形。こちらの方が正解。「見捨てられた」のは「安倍総理ではなく日本国民」と言うのが俺の意識。つまりお前ら愚民は見捨てられたんだよ!!!と言う事で。
「安倍政権の政策や理念と無関係な話に翻弄(ほんろう)され続けた。」と言うのは鋭い視点だな。だがそれを安倍内閣高支持率の頃から論じていたのは俺だけ。
具体的な話?とまむさんは「安倍総理は支持するが安倍内閣は支持しない」と書いてきた。その意味の理由は「政策や理念と無関係な話」で閣僚がスキャンダルを
ドンドンドンドン起こしてきたから。任命責任?じゃあ一つ聞く。任命責任とかほざいてる奴らに聞く。「じゃあお前が総理大臣になったとして、誰を閣僚に入れる?」
そう尋ねる。「そんなに任命責任任命責任言うなら誰からも任命責任が問われない様な完璧な閣僚を作ってから言えよ」と。…無理だろう。現実的な話。
日本の政治は5流。殆どゴミクズみたいな議員しかいない、と言うのは日本の代表政党である自民党が今回の総裁選挙で「売国奴の」福田を持ち上げている様な
そんな派閥の論理がまかり通って政策論争が完全に蚊帳の外へと置き去りにされている事からしても明らか。これが「日本の第一党たる自民党なのか」と言う事。
自民党が今回の総裁選挙で見せた醜態。政策よりも派閥の論理。売国奴がキングメーカーとしてのさばる論理。これが日本を代表する政党の内部事情なのか。
腐っている。実に腐っている。こう言う奴らが「政治的には日本の顔」をしている訳だ。したり顔で。やはり日本の政治は5流だな。そんな「5流政治」の中で
果たしてどれだけまともなメンバーを閣僚の中に入れられるのか。民間からの登用?それを引き受けてくれる人間が果たしてどれだけいるのやら。いきなり大臣になる。
その「責務」にビビって逃げ出しそうな日本人ばっかりだと思いますけど(笑)そもそもまともな政治家が殆ど居ない。この時点で安倍への注文は無理な注文になる。
感覚としては「裸で逆立ちして日本一周!」と言うような無茶ぶりだな。しかもそれを本気で出来ると信じている様な頭の中が腐っている様なカスが沢山居ると言う。