2007年12月17日(月)a red of memories.

[ 男は金よりハートさ…黒田節が地元LAで高評価 ] 米大リーグのドジャースは16日、広島からFAになっていた黒田博樹投手と3年契約を結んだと発表した。球団の
公式ホームページによると、総額3530万ドル(約40億円)。背番号は「18」。黒田は本拠地ドジャースタジアムで入団会見。「ロサンゼルスに来て、胸が熱くなった。
1日も早く(チームカラーの)ドジャーブルーに染まれるよう努力したい」と話した。大リーグの激しい争奪戦の中、ドジャースと日本人投手最高年俸平均1180万ドル
(約13億3000万円)で契約した黒田の決断は、「金額にこだわらない選択」として地元ロサンゼルスで高く評価されている。契約金釣り上げに終始する大リーグ選手、
代理人にはツメのあかでもせんじて飲ませたいストーリーだ。米地元紙や大リーグ関係者によると、今季大リーグFA市場で屈指の右腕とされた黒田には、ドジャースとの
契約条件よりもさらに好条件を提示した球団があった。ロイヤルズは4年契約を提示。ダイヤモンドバックスも同様。マリナーズは、日本に首脳陣を送り込んだほか、
金額的にドジャースを上回る条件を提示。しかし、黒田は最も条件の悪いドジャースを選択した。その理由について、黒田はこの日の会見で「チーム選びでは家族のことを
第一に考え、その上で自分がプレーするにあたってベストな環境を考えた」と理由を明かした。黒田の代理人ヒラード氏は、「日本人の多く住むロスでなら、彼自身と家族が
最も早く、快適に米国生活に慣れることができる、と感じていた。よく選手は “金の問題じゃない”というが、黒田の決断は本当に金ではなかった。やはり家族の問題が
大きかった」と米メディアに答えている。男の仕事は金銭のためだけにあるわけではない。やりがいを感じ、家族の安全を守り、信頼できる人間関係の中で、持てる力を
出し切ること。先輩の斎藤隆投手、アドバイザーの長谷川滋利元投手が、ロス近郊に住んでいるのも選択に影響を与えたようだ。もちろん3530万ドルは十分な
巨額契約だが、ロサンゼルス・タイムズ紙は、「たかが金じゃないか」と、黒田への投資に肯定的な記事を掲載。ちなみに来季から黒田の年俸は5倍に跳ね上がった。

ロイター通信のサイト(アメリカ)にも「The Dodgers said they were also among teams interested in Japanese free-agent pitcher Hiroki Kuroda.」
と言う一節が掲載されていた。これを見ると、いよいよ本格的に「メジャーリーガーになったんだな」と言う感覚を受ける。英文か。英文なんだな。英文だな。

2007年12月17日(月)17時07分44秒