2008年02月08日(金)Destiny Live

[ 米大統領選 共和ロムニー氏、撤退表明 マケイン氏指名確定へ ] 米大統領選の共和党候補指名争いで、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(60)は7日、
選挙戦からの撤退を表明した。代議員獲得数で次点につけていたロムニー氏が去ったことで、最有力候補のジョン・マケイン上院議員(71)が党指名候補となることが、
ほぼ確定したといえる。9月初めの党大会で正式に指名される。マケイン氏は副大統領候補選びのほか、共和党保守層からの支持を固めるなど、11月の本選挙に向けた
準備を進めることになる。ロムニー氏は7日、ワシントン市内のホテルで開かれた共和党保守派の集まりである「保守政治行動会議」で演説し、「簡単な決断ではなかった。
私は負けず嫌いだ。しかし、党のため、国のため身を引くときだ」と苦渋の決断だったことをにじませた。マケイン氏については「多くの問題で同意できない点はあるが、
イラク戦争や国際テロ組織アルカーイダの排除などでは一致している」と述べるとともに、民主党に政権を奪われないためにも党が結束する必要があると訴えた。
ロムニー氏の後に同会議で演説したマケイン氏は、ロムニー氏のこれまでの選挙戦をたたえるとともに、同氏と電話で話し、党の団結の重要性を確認したことを
明らかにした。ロムニー氏はミシガン州や地元マサチューセッツ州など11州の予備選・党員集会で勝利した。しかし、カリフォルニア州やフロリダ州など大票田で
マケイン氏に敗北した。これまでの獲得代議員数(CNNテレビまとめ)は286と、マケイン氏の714に大きく差をつけられ、逆転は困難な情勢となっていた。
共和党ではマイク・ハッカビー前アーカンソー州知事(52)らが残っているが、同氏の獲得代議員数は181で、撤退は時間の問題とみられている。ロムニー氏は
投資ビジネスで巨額の富を築いた経験を生かし、「経済に明るい候補」を打ち出した。しかし、妊娠中絶の権利を認めながらも反対に転じたと批判された。
少数派の末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の信者であることも、「エバンジェリカル」と呼ばれるキリスト教福音派らに警戒された。

[ クリントン氏、実は資金難 5億円超の身銭削る ] 米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン上院議員は6日、選挙運動費用の不足を補うため、自己資金
500万ドル(約5億3000万円)を1月末に投入していたことを明らかにした。オバマ上院議員とデッドヒートを繰り広げる中、献金が伸び悩み、資金難に陥っていたことを
認めた形だ。米メディアによると、オバマ陣営が1月に単月としては過去最高の3200万ドル(約34億円)の資金を集めたのに対し、クリントン陣営はその半分にも
満たない1350万ドル(約14億円)にとどまった。投入された自己資金は、全米規模で激戦が展開された5日のスーパーチューズデーの軍資金に充てられたとみられる。
 
[ 米大統領選 献金額でオバマ氏圧勝 決選後に7億7000万円 ] 米大統領選の民主党候補オバマ上院議員の陣営は7日、スーパーチューズデー(5日)後に、
約730万ドル(約7億7000万円)以上の選挙資金を集めたことを明らかにした。65万人以上が献金に応じたという。オバマ氏は1月に単月としては、過去最高の
3200万ドル(約34億円)の資金を集めた。米メディアによると、対立候補のクリントン上院議員は、支援者が予備選での個人献金の上限2300ドル(約24万円)を
献金する場合が多いのに対し、オバマ氏への献金の多くが上限以下だという。オバマ陣営では潤沢な資金を活用し、スーパーチューズデー後の選挙戦で、テレビ広告
などを流し支持を訴える方針。一方、クリントン氏は6日、運動資金不足を補うため、1月末に自己資金500万ドル(約5億3000万円)を投入したことを明らかにした。
オバマ氏に資金集めで遅れをとっていることを認めた格好だ。クリントン氏は記者会見で「選挙戦の競争力を高めるために繰り入れた」と説明した。

2008年02月08日(金)17時43分57秒