2008年05月03日(土)ようやく正体を認知されてきた福田首相

[ ようやく正体を認知されてきた福田首相 ] 官房長官時代から、何の根拠もなくマスコミがもてはやしてきた福田首相が、ようやくその実態にふさわしい評価を
受けるようになってきましたね。直近の報道各社による世論調査では、次のような数字が出ています。昨年9月の福田内閣発足時には6割近い支持率があったわけ
ですから、7カ月弱いの間によくぞここまで落とせるものだといっそ感心してしまうぐらいです。 日経21% 朝日20% 共同19.8% 毎日18%
このところ、週刊誌や月刊誌などを読むと、福田氏に対する批判のオンパレードです。日銀人事での迷走や、チベット問題での冷淡な発言、物価上昇は「しょがない」
発言、そして後期高齢者医療制度…。福田政権は福田氏自身の無為無策と問題発言でどんどん追いつめられています。ようやく、世間も福田氏がどんな人間であるか
理解してきたようです。でもねえ、そんなことは福田氏が福田氏である以上、最初から分かっていたことで、当たり前ではないかと思うのです。そういう人である
ことは、官房長官時代から記者会見に出たり、取材したりしていた記者はみんな分かっていたことだと思います。実際、私は当時、共同通信の記者から「産経は右、
オレは左だけど、どっちからもあの福田は許せないよな」と話しかけられたことがあります。福田氏の記者会見はいつも、質問をはぐらかし、正面から答えず、
また答弁内容もイイカゲンで以前言っていたことと違うなど最低でした。私は野中、青木、中川(秀)、福田、細田、安倍、塩崎、与謝野…と歴代官房長官の会見に
出ていますが、明らかに態度も質も一番ひどいものでした。おおよそ政府のスポークスマンという自覚のかけらもなかったと思います。以前も書いたかも知れませんが、
私は当時、なぜか福田氏に嫌われていたので、たまに私が記者会見で質問すると、福田氏は突然あさっての方角を向いて貧乏ゆすりを始め、まともに答えになって
いないようなことをテキトーに答えていました。年金未納問題で官房長官を辞めた後も、国会の廊下などですれ違うとにらみつけてくるので、仕方なしに私も
にらみ返したものでしたが、つまりはその程度の人物でした。ですから、こんな人が首相になったら、今日の惨状は目に見えていたと思うのです。私とて、最初から
福田氏がこういう人だと知っていたわけではありませんが、福田氏が森内閣の官房長官になってすぐ、担当記者が別の用事があって夜回りに行けないので、私が
代わりに行ったことがあります。そのときは、福田氏も記者と話すのが珍しかったのか、にこにこしながら各社の担当記者と雑談をしていました。そのとき、
福田氏が突然こう言い出したのを昨日のことのように覚えています。「ところで君たち、天皇制についてどう思う?」記者たちが、何を聞かれているのか、
なんと答えていいのか分からず黙っていると、福田氏はこう問わず語りに言い放ちました。「僕は最近、こういうのがあってもいいかと思うようになったんだよね」
「最近」って…。当時、福田氏は60歳代前半でしたでしょうか。そういう年輩の、しかも政府の高官にこういう言い方をされるとは、当時の私はまさか思いません
でした。思えば、私が福田氏の正体を知るようになった最初のエピソードと言えるかもしれません。その後、この人り言葉の耐えられない軽さには幾度となく遭遇し、
歯がみし、憤り、脱力し続けたのですが。皇室に関してはその後、天皇陛下の前立腺がんが判明したときの福田氏のコメントにもめまいがしました。これは私が
直接聞いたものではないのですが、伝え聞くところによると、記者から感想を求められた福田氏は一言、こう語ったそうです。「男である証拠だ」これは、不遜、
ではないでしょうか。相手が天皇陛下でなくても、こんな言い方はしない方がいいと思います。私は、福田氏は社会人としての常識も、人間としての良識も欠けていると
思うのですが、それは、こういうあまりにも軽い発言を繰り返し聞いてきたからです。さらに後の話としては、小泉元首相が女系天皇を認める皇室典範改正に意欲を
示していたころ、福田氏が周囲にこう述べたことも伝わってきました。「男系(尊重)派は頭が悪い」福田氏が何をどう思おうと自由ですが、こういう発言が人に
どういう印象を与え、どんなハレーションを起こすかも分からない人なのです。そんな人を首相として仰がなければならないとは、何という不幸でしょうか。これまでも、
拉致問題に対する冷たい発言や、国会でのでたらめ答弁については書いてきたので、本日は皇室に関する発言を紹介しました。みなさん、どう思われますか。
私は、こんな人をこの大事な大切な、誇るべき美しい日本国の首相に担ぎ上げようとした人たち、根拠もなくもてはやし期待を表明した人たちのことは、決して
忘れません。今後も彼らに対しては、徹底した不信感をもって見つめていこうと思っています。(国を憂い、われとわが身を甘やかすの記 5/03 09:07)

2008年05月03日(土)10時15分04秒