2008年06月05日(木)今週のアンカー(笑)

村西利恵「はい。この2人の対決となるということなんですけれども」 青山繁晴「はい。これパッと見るとですね、46歳のオバマさんと、我が福田総理と同じ年の
71歳のマケインさんじゃ、これは普通に考えるとオバマさん有利だろうというふうにね、日本の方々、思ってる人多いと思うんですけど、ワシントンD.C.、アメリカの、
には、いわゆる選挙○○○(聞き取れず)たくさんいて、僕も長年の付き合いの人けっこういますけれどね、今のところ僕が知る限り、ただの一人もオバマさんが
有利って人はいないんですよ」 一同「ええーっ」 青山繁晴「一人もいない。ま、あと5カ月ありますからね、まだまだ変わりますけれど、実は今の時点では
かなりマケインが有利と見られてますね。というのはね、一つは日本で意外に知られてない事実があってね。アメリカの大統領選挙の有権者ってだいたい1億5000万
弱ぐらいいるんですけど、その78%以上が白人なんです。8割は白人。黒人の有権者っていうのは実は1割ちょっと。11%ぐらいしかいないんですね。ということは、
その8割を占めてる白人の有権者が黒人でもいいと、大統領初めて黒人でもいいと思ってくれなきゃいけない。それなのにあのヒラリーさんとの激しい長い戦いで
何が残ったかというと、この人種対決、黒人と白人の根深い対決があらためて表に出てしまった。というのは皆さん、一つだけ言うとね、ヒラリーさんが予備選の
最後の方にね、急にガソリン税の値下げって言ったじゃないですか。あれ日本でも似たようなことやってたから、こう何でかなーと思った人多いと思うんですけど、
所得が低い労働者の層で、白人と黒人両方いますけど、白人だったら所得が一番低い層でもマイカー持ってんです、車は、ね。だからガソリン要る。ところが黒人
労働者で一番所得の低い人っていうのは、もうマイカーもないんです。だからヒラリーさんのあの話というのは、『私は白人の味方なのよ、白人みんなこっちに
来なさい』っていうね、人種対立をやっぱり煽ったわけですよ。そうするとこれからオバマさんにとっては、この5カ月はその根深い根深い人種対立が出てしまった
のを回復しなきゃいけないっていう、いばらの道になるんですね。だから今のところマケインさん有利と思われてて、そしてこのマケインさんが今まで外交政策
あまり発表しなかったんですけど、突然発表したんです。はい、それちょっと出して下さい」 村西利恵「はい。5月の28日に読売新聞に載ったものなんですが、
マケイン候補のアジア政策。『中国よりも日本を優先』、そして『北朝鮮には「対話と圧力」で対処』、さらには『日本人の拉致問題については「忘れてはならない」
と重視している』」 青山繁晴「はい。マケインさんが外交の中でもアジア政策について、ま、読売新聞っていう日本の一つの新聞に対する論文を出したんですけど、
これけっこう関係者でびっくりした人、多いんですよ。こんなにはっきり言うのかと。だけどこれ、よく見たらね、懐かしい言葉が並んでてね、これ要はブッシュ
政権の初期に言ってた話なんですよ。今、ブッシュ政権はすっかり変わっちゃいましたね。北朝鮮に対してやさしくなっちゃって、もう圧力なんて言わなくなってるから。
で、これもね、どうしてブッシュ政権の初期の頃の政策が急に、マケインさん出してきたかというと、その謎解きはこれなんですよ。はい、出して下さい」 
村西利恵「リチャード・アーミテージ元国務副長官と、マイケル・グリーン元NSC日本朝鮮担当部長」 青山繁晴「はい。NSCっていうのは国家安全保障会議ですけども、
この2人はアメリカで最も親日派で、実際日本に友だちほんとに多いんです。僕個人もこのマイケルとはとても親しいです。この2人は途中でブッシュ政権を飛び
出たんですよ。いろんな原因ありますけど、一つは北朝鮮に対して融和的になりすぎると怒って出た。この2人が今、マケインさんにくっついてるから、実は
ブレーンになったのであの論文が出てきて、本当はこの2人であの論文を作ったと僕は思ってます」(ぼやきくっくりのくっくりさんのエントリーより一部引用)

と言う事で。なんて言うか「今更マケインの話を出してんじゃねぇよ」で終了するだけですが。こう言うのを「アリバイ工作」と言います。要するに
「ちゃんと取り上げましたよ」的な事ですね。そうしたアリバイ工作と言うのが大変みっともありませんね。マスコミはこう言った事を平気でしてきます。要注意。
実はオバマなんてちっとも有利ではないなんて言うのは既出のお話でございますが。正直「何を今更(嘲笑)」と言うのがこの世の現実なのでございます。終了。

2008年06月05日(木)03時18分30秒