2008年08月18日(月)小さな衝撃

今日の水沢競馬のメインレースはクラスターカップ。1400メートルに今年は頭数11頭。スタートしての先行争いはタイセイアトムが前へ予想通り行く。
このまま逃げきるのかな〜とか思い始めた4コーナー手前の辺りで後続も追い上げる。しかし2番手3番手に居た南関東のプライドキムの脚色がいい。前に並び掛ける。
4コーナーでは逃げたタイセイアトムと並んでカーブして直線に向いて先頭プライドキム!追ってくるのはフェラーリピサ!タイセイアトムは3番手に後退
その外からトーセンブライトが上がってくるが3着争いまで!先頭はプライドキムゴールイン!川島正太郎!ダートグレード競争初制覇!これは波乱の1着!

みたいな事になった。おー。やったな川島正太郎。1990年10月生まれの17歳。今年の5月にジョッキーとしてデビューした人間。デビューしてから
3ヶ月ちょっとでダートグレード競争を制覇するとはな。やるじゃん。とか思った。そんな訳で勝利ジョッキーインタビュー。この喜びを誰に伝えたいですか?
と言う質問に対しては乗せてくれた馬主さんと調教師の方と〜。みたいなコメントを吐いていた。いや〜。「調教師の方」って他人行儀だよね。パパなのに。

あー。川島正太郎の父親は川島正行っつー事で南関東で1番の調教師。って言うか父親の厩舎に所属する馬に息子が乗っての重賞制覇。って事な?
そりゃあパパからしてみれば息子が可愛くて仕方がないんだろ。その有利さと言うのは当然ある。しかしそのチャンスを生かすも殺すも自分次第。
今回の騎乗なんだがあまりにも積極的過ぎておいおいこれで最後まで持つのか?とか思ったら持ちましたな。ホント「手応えが良かった」と言う形容が当てはまる。

いずれにしても「こいつはやるじゃん」と思う様なジョッキーが(元々南関東では結構馬持ってきてたんで驚く事も無いんだがダートグレード競争で、と言う様な
南関東以外の地方競馬をかじっている連中に対しても強烈なアピールになったと言う意味で)現れましたな。そんな感じ。って言うかまさかここで来るとはな。
ここ最近の成績は「大敗大敗また大敗」が続いていて「とてもじゃ無いが買える状態では無いな」と言うのが俺の判断だったんだが。馬体重を大幅に減らしてきた。
それが「絞れてた」と言う事で良かったのか?と言う風に思っておくが。503キロは前走との比較でマイナス16キロ。京成盃グランドマイラーズ12着から
良くもここまで巻き返してきたな。人に関しては「ダートグレード競争で来るとは意外」で馬に関しては「ここで頭まで来るとは意外」で。まさに2つの意外を見た。

2008年08月18日(月)16時31分32秒