[ 弱小カープの逆襲の痛快さ〜レイズと共に ] レッドソックス松坂が野茂越えの17勝、マリナーズ・イチローが200安打まであと「6本」…。ドジャースの黒田が
9勝目を挙げて、抑えの斎藤隆も故障者リストから戻ってド軍は4年ぶりのリーグ優勝へ走る。いい感じのメジャーであるが、日本のプロ野球も、ここにきて面白い。
特にセ界が熱い。ずっと眠っていた(本当に)巨人のイ・スンヨプが3打席連続アーチ、阪神が中日に敗れて、その差は3…。7月9日時点で最大13ゲーム差あったが
…異常接近である。ここで大注目は、広島でしょう。この夜も、ヤクルト相手に延長戦を制した。「…戦力的にはねぇ。けど、うちの若手は本当によく練習をする。
いつの日か、大きくなってくれれば…。エリートはいない。出て行かれちゃうけど、そんなことを考えたらしかたがない。やれることをきっちり、やるだけ」
開幕前、小早川毅彦コーチが言っていた。確かに、今季は4番・新井が阪神へ、エース・黒田がドジャースへと旅だった。ソレ前は江藤(巨人→西武)、
金本(阪神)…。その中で、今季この成績である。この夜のヤクルト戦の先発メンバーを見ると…。その年俸はどうか。
(二)東出 4000万円 (中)天谷 600万円 (左)アレックス 6300万円 (一)栗原 6500万円 (右)嶋 5200万円
(捕)石原 2800万円 (三)喜田剛 1000万円 (遊)小窪 1200万円 (投)大竹 5100万円
年俸合計が、わずか3億2700万円でしかない。巨人小笠原の年俸が3億8000万円だから、1人にも満たない額で、この“奮闘”ぶりである。痛快である。
低年俸での快進撃…。メジャーで、岩村明憲が所属するタンパベイ・レイズの球団総額年俸は、30球団中29番目の約46億円、メジャー最高年俸者A・ロッド
(ヤンキース)が3000万ドル(約32億円)だから、これに松井秀喜1300万ドル(約14億円)でまかなえちゃう。ま、ソレはどうでもいいが、そんなレイズが
球団創設11年目にしてア・リーグ東地区でレッドソックス、ヤンキースを抑えて首位にいる。こちらも何とも、痛快ではないか。話をカープに戻そう。奇跡?の
クライマックス・シリーズ参戦へ。かつて赤ヘル黄金時代のユニホームも“復刻”して23日からの巨人3連戦を戦う。結構、っていうか面白いです、いまのカープは…。