2008年10月02日(木)それでいい。

[ 今、伝えたいこと。 ] 皆様、こんばんは。市民球場最終戦、溢れんばかりのファンの皆さんの数、声に感動しました。 「感動した」という言葉では安っぽすぎるほどの
思いでした。その日にブログを書こうかとも思いましたが 気持ちの整理がつかず しばらく考えていました。長い市民球場の歴史を考えると 僕の入団してからの
9年間、そのうち、思いっきりプレーできたこの数年間は かなり短い時間です。 広島出身でもない僕。 入団する前までカープを近くに感じたことも無かった僕が 
「広島市民球場」の公式戦最後をどう迎えるか。 はっきり言って、どれほどか もしかしたら、それほどでもないかもしれないと思っていました。 

でも、違っていました。 僕の中で市民球場は 家、みたいな場所でした。 僕の中で確実に大きな存在になっている場所でした。 ここでまた試合が出来るのであれば 
必ず帰ってきてやる、そう感じ、僕はブログを更新出来なかったのかもしれません。 この大事な時期、3位を争い、CSへ行くと公言したのにも関わらず、
連敗が続いているこの数日間。 試合後 ホテルで寝る前にその日の試合を思い出しては 心が折れてしまいそうな気持ちになります。

ファンの方の気持ちもブログを始めて直に伝わるようになり 重くなります。 僕が前、書いたように、僕はそれでも広島東洋カープの選手としてプレーできることに
誇りを持っています。 「毎年、優勝を争えるチームでプレーすること」は 何かしら鍛えられる部分もあるかもしれません。 今年、エースと4番が抜け 
多くの評論家は「カープは最下位だ」と予想しました。スタメンには若いメンバーが並びました。長く優勝から遠ざかっているチームでも、やっとここまで来ました。
「毎年、優勝を争えるチームでプレーすること」よりも 確実に大きな何かを手にしているような気がします。 ただ、ここまでやってきた今の状況に慣れていません。
ここまで突っ走ってきて ふと我に返ったとき いつの間にかこんなにも進んでいたこの状況に 恐怖を感じている感じです。 僕が今年の初め、慣れない4番という
打順に臆病になった時のように チーム自体がそんな状態になっていると思います。 「勝ち」と「負け」しかない勝負の世界で ただ自分たちが勝つことだけを望んで
やってきました。 敵の負けを望んではいけない。 でも今はその思い以上に 敵の負けによって夢が叶えられるなら 僕は構わずそれを望むし 自分たちの勝ちを
勝ち取る思いです。 僕は決して諦めません。 ファンの皆さんの 「今年のお礼と来年またがんばれ」のメッセージは まだ目に入れないことにします。

昨日や今日みたいな試合は 言い訳も出来ないほどの歯がゆい試合で 申し訳ない気持ちでいっぱいですが 最後まで信じてくれるファンのために 僕は何言われても 
前も書いたように笑われたとしても 諦めません。 決して諦めるために今日まで戦ってきてはいません。 プロに入って、しばらくは自分のために努力をしていました。
それが仕事ですから。 成績が上がらないと 食っていけませんから。 そしてチーム自体の目標も遠くにあって 「チームが勝つためにがんばる」という言葉は
くさいなーと感じるほどでした。 でも 僕が打つ、打たないことによって チームの勝敗が決まってしまう立場に ある時僕はなってしまいました。

僕の中の1番は「チームの勝ち」 そして僕自身の成績は「それに伴うもの」になっていきました。 カープが勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。

ファンの方にとっては当たり前に思うことも 選手の立場で思えるようになるのには長い時間がかかります。 その中で 今年のこの緊迫したシーズンは 
選手みんなをひとつの目標に向かわせ ファンと一体になることができました。 だから、いつも変わらず 勝った時も負けた時も 強い時も弱い時も 
変わらず応援してくださるファンの方は 選手にとって最高の存在です。 応援お願いします、と書くよりも 今夜は 応援ありがとう、と書きます。

申し訳ないのですが どんなに厳しい状況になっても諦められません。 なので明日もがんばります。(栗原健太 10月01日)

と言う事で。なんつーか「微妙に女々しい話だな」とか思った。どうでもいいが。こうやってマスゴミなんかに頼らなくてもいいソースがあるってのはいいな。
勿論「野球以外の事を強いる」訳であって無理に書けとは言わないが。そう言う訳で「これが内情ですか」と言う事で。勿論俺もまだ諦めては居ない。

10月02日:広島対ヤクルト(午後6時20分:神宮) 中日対横浜(午後6時:横浜)
10月03日:中日対横浜(午後6時:横浜)
10月04日:広島対横浜(午後2時:横浜) 中日対巨人(午後2時:東京ドーム)
10月05日:広島対横浜(午後2時:横浜) 中日対巨人(午後2時:東京ドーム)
10月06日:広島対横浜(午後6時:横浜)
10月07日:中日対ヤクルト(午後6時20分:神宮)
10月12日:阪神対中日(午後6時:スカイマーク)

中日は1位と2位のチームとの対戦をまだ残している。そして広島は今日のヤクルト戦が終わればあとはダントツで最下位の横浜との試合を残すのみ。
今日勝ってはずみをつけて横浜に3連勝。そしてやる大矢スレが「また負けたおwww」みたいな事になればひょっとしての「大矢解任」もあるかもな。
中日も横浜との試合を2つ残してはいるが「そろそろ横浜の連敗もストップする頃合いだろ」と言う事でタイミングとしては最悪に近い状態での対戦となる。

そして今日のカープの先発は99%の確率でルイスだろ。ルイスで負けたら仕方がない。諦めも付く。少なくとも今シーズンのカープのエースはルイスだからな。
とまむさんが普段から使っているゼロの使い魔ネタとも絡んでくるんだが、昨日そして今日のこの一連の流れを見て「ゼロの使い魔」の「13巻」を思い出した。

サイトはコルベールにせがまれ「異世界との連絡が取れる魔法の箱」ノートパソコンを起動してブラウザを起動する。どう考えてもここは異世界。ネットに接続される
はずなんか無い。にも関わらず「何故か」開かれるウェブ。そしてウェブメールにアクセスする。色々な人からのメールが届いている。そしてその中には
「安否を気遣う母からの」大量のメールが届いていた。「1年以上も行方不明になっている」と言う現実を突きつけられるサイト。その事をコルベールに話し
号泣するサイト。そこにルイズが訪れる。コルベールからすべてを聞き「両親がいない」と言っていた事は嘘だと知るルイズ。サイトは自分を気遣うのに自分は
サイトの事を考えていなかった事を知る。翌日、サイトが部屋に戻るとルイズからデートに誘われる。ルイズはとても機嫌が良い。サイトの言う事を何でも聞くと言う。
サイトが「パンツを見せろ」や「胸を触らせろ」と言っても笑顔で従い続ける。2人はデートを楽しむ。が、それも終わりに近づく。ルイズは「今日は一生分笑った」と言い
「自分はもう笑わない」「誰も愛さない」「サイトは地球で好きな子を作って守ってあげて」と言ってくる。不審に思うサイト。急激な眠りに襲われルイズに一服
盛られた事を感じ取る。そしてルイズは最後にサイトにキスをする。ルイズはサイトの帰還と引き換えに生涯をこの世界に捧げると誓う。サイトに別れを告げるルイズ。

これを思い出した。あまりにも「昨日の試合と今日の先発予定」が「この13巻の内容」と被っている様に感じてしまう。大本営中国新聞の記事は以下の様に記した。

1−1の4回、先発の斉藤が制球を乱し始めた。先頭福地にカウント1−3から四球。続く畠山、飯原への連続四球で満塁となる。そして梶本に押し出し四球を出した。
降板を告げられると、みるみるうちに目が真っ赤になった。この回投じた20球のうち16球がボール。最後は球が捕手の手前でおじぎするような状態だった。

「号泣するサイトの心を救えるのはルイス」と言う点において共通している。今日先発するであろうルイスが勝って中日が負ければ1ゲーム差に詰まる。
自分がチームに迷惑を掛けたと言う心もそうなれば「少々は」救われるかもな。そう言う訳で前回に引き続き「失点ゼロのルイス」を頼むわコルビールイス。

2008年10月02日(木)02時25分43秒